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ウイスキーの基本

【専門家監修】ウイスキーに賞味期限はある?状況別の適切な保存方法も解説

せっかく購入したのに飲み切れず、開封してから時間が経ってしまった、という経験をした方もいるのではないでしょうか。

ウイスキーを一度開栓すると、気になってしまいがちな賞味期限。

他の食品や飲料と同様、ウイスキーにも賞味期限はあるのでしょうか?

今回は、ウイスキーの賞味期限について解説します。

香りや味わいを長持ちさせる保存方法についても紹介しますので、古いウイスキーを購入した方買ったウイスキーがなかなか消費しきれずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです。

ウイスキーに賞味期限はある?

ウイスキーボトルとストレートウイスキーの画像

10年、20年と長期熟成されているものもあるウイスキー。

『何年もかけて熟成されたウイスキーに賞味期限はあるの?』と気になりますよね。

結論からお話しすると、開封前のウイスキーに賞味期限はありません。

その理由を解説します。

ウイスキーが腐らない理由

ウイスキーはアルコール度数が40%以上と高く、糖質がほとんど含まれません。
よって、雑菌などが繁殖しにくく腐らないため、賞味期限や消費期限がありません。

ただし、一度開封してしまうとアルコールや香りが飛んでしまい、品質は徐々に劣化していくことを覚えておかなければなりません。

また、開封後の保存状態や保管方法により、おいしさを保てる期間は変わります。

上記を考慮すると、目安としては半年〜1年以内にウイスキーを飲み切ってしまうのがおすすめです。

ペットボトルに入ったウイスキーの賞味期限は変化するのか

ウイスキーには、ガラス瓶だけでなくペットボトル入りのものもあります。
ペットボトルタイプのウイスキーは4L〜5Lの大容量であることが多いことから、飲む頻度や量が多い方はペットボトルを買う機会が多いかもしれません。

保存容器によって、賞味期限に違いはあるのでしょうか。

賞味期限はないが保管については要注意

ガラス瓶と同様、ペットボトルのウイスキーにも賞味期限はありません。

しかし、ペットボトル特有である保管面での注意点があります。

まず、保管時に光が当たらないように気をつけましょう。
ウイスキーのボトルの中には、日光の影響を少なくするために色付きガラスを使用している銘柄もありますが、ペットボトルは無色透明であることが一般的です。

そして、ペットボトルタイプの多くは大容量である分、飲み切るまでに時間がかかります。

前述の通り、開封した後からウイスキーの風味は落ちていきますから、おいしいうちに飲める量のボトルを購入するのが良いでしょう。

未開封のウイスキーはどう保管する?

未開封のウイスキーボトルの画像

ウイスキーを美味しく楽しむためには、開封する前のウイスキーの保管も大切です。

買ってきてすぐに飲まないときや、まとめ買いなどをしたときに注意すべきポイントを解説します。

日光と温度変化は大敵

ウイスキーの保存の大原則は、冷暗所での保存です。

高温多湿である場所はもちろん、日光が当たる場所も避けましょう。

ウイスキーが入っていた箱に入れて保管をしておくと、手軽に日光を遮られます。

また、ワインセラーでの保管も温度が適切に管理され日光を遮れるので、おすすめです。

冷やしすぎ厳禁

高温を避けたいからといって、冷やしすぎてしまうのも良くありません。
冷蔵庫や冷凍庫ではウイスキーが冷えすぎてしまい、室温に戻ったときの温度変化で劣化する可能性があります。

コルク栓の劣化に注意

コルクで栓をされているウイスキーは、保管時のボトルの向きにも気をつけましょう。
ボトルを寝かせて保管すると、コルクにウイスキーが触れてしまい、コルクの劣化につながります。
長期保存でコルクが収縮し、アルコールの蒸発やウイスキーが漏れてしまうこともあるため、ウイスキーは立てて保管しましょう。

なお、保管の期間が長いとコルク栓が乾燥しすぎてしまい、栓を抜く際に割れてしまう恐れがあります。
栓を抜く際は、必要があればボトルを逆さにしてコルクを少し濡らし、それからゆっくりとコルクを開栓するようにしましょう。

開封後のウイスキーを美味しく楽しむ方法

ガラス瓶とグラスに入ったウイスキーの画像

ウイスキーは、開封直後から少しずつ品質が落ちていきます。
開けた日に飲み切ってしまえば問題ありませんが、自宅で飲む場合にはそうもいかないですよね。

開封後もなるべく味や香りを保つために、以下のポイントに気を配りましょう。

  • 冷暗所での保存
  • ニオイ移り、空気に触れるのを防ぐ

冷暗所での保存

開封前と同じく、開封後のウイスキーも冷暗所での保存が原則です。
日光が当たる場所、高温多湿になる場所を避けて保管しましょう。

また、以下の理由から冷蔵庫や冷凍庫での保管は開封前と同様、おすすめしません。

  • 冷やすとウイスキーの香りが失われやすくなる
  • ウイスキーのボトルは冷凍庫で保管する前提で作られていないため

ウイスキーの種類によっては冷凍保存している愛好家も一定数いるようですが、メーカーでは推奨していない保管方法です。
もし、冷蔵・冷凍保存をする際は、自己責任で行いましょう。

ニオイ移り、空気に触れるのを防ぐ

開封後は外気に触れることが多くなるため、ニオイ移りやアルコールの蒸発に気をつけましょう。
なるべく空気に触れない工夫をすると、長くウイスキーを楽しめます。

コルクで栓をしている場合、コルクに空いた穴からアルコールや香りが飛びやすくなります。
隙間ができないようにきっちりと閉めパラフィルムなどで密閉しましょう。

パラフィルムは伸縮性のある薄いシールで、医療現場や実験で使われていますが、ウイスキーやワインの保管にも使えます。
ちょうど良い長さにカットされたタイプものや、自分でカットする巻きタイプとさまざま販売されていますので、ご自身ウイスキーの購入・消費状況に合わせて適切なパラフィルムを購入するとよいでしょう。

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保存用ガスの使用もおすすめ【ニオイ移りや空気との接触防止】

空気に触れさせないために、窒素ガスを充填する方法もおすすめです。

ボトル内に入った酸素によりウイスキーが酸化すると風味が落ちてしまいますが、窒素ガスを入れて酸素を追い出すことで、酸化を防ます。

ワインの保管にも使われる、プライベート・プリザーブが便利です。

古いウイスキーの楽しみ方

ウイスキー施策品

ウイスキーは保管方法に気をつけていても、時間が経てば徐々に香りや風味が落ちてしまいます。
たくさん買いすぎて、飲み切れなくなることもあるでしょう。

そんな古くなったウイスキーの活用方法をご紹介します。

料理の仕込みやお菓子作りに

開封して余ってしまったウイスキーは、料理にも使えます。
特に肉料理に使用すると臭みが消え、アルコールによりふっくら柔らかい仕上がりに。

肉の焼き上がりにさっとかければ、ウイスキーの香りで風味が引き立ちます。

子どもが食べる場合は、しっかり加熱してアルコールを飛ばすようにしましょう。

また、お菓子の香りづけにもウイスキーはピッタリです。
ケーキの生地に入れたり、生チョコ作りに使ったりすれば、ウイスキーの香りが楽しめるお菓子になります。

パンなどのカビ対策に

ウイスキーは、パンなどのカビ防止にも使えます。
小皿などに入れ、パンと一緒に密閉容器で保存すると、アルコール分によりカビを防いでくれますよ。

未開封なら買い取り査定に出すことも可能

未開封のままのウイスキーで今後飲む予定がない場合は、買い取り査定に出すのも手です。

銘柄や保存状態によっては、高額で買い取ってもらえるかもしれません。
お酒の買い取り専門店もありますから、処分する前に査定に出してみましょう。

古いウイスキーを購入する際の注意点

開封済のウイスキーボトル

通販サイトやオークションサイトでは、古いウイスキーが販売されていることがあります。
特に人気の銘柄や販売が終了している銘柄は、かなり前に販売されたものでも高額で取引されることも。

古いウイスキーを購入する際には、販売者の保存状態に注意しましょう。
保存がきちんとされていないものだと、日光や気温による品質の低下や、コルクの劣化によるアルコールの蒸発の可能性があります。

保存状態を見るポイントは、液面低下です。
アルコールが蒸発して中身が減ると、ボトル内の液面が下がります。
未開封なのに液面低下している場合は、風味なども落ちている可能性があるので注意しましょう。

まとめ

グラスに注がれたウイスキーの画像

ウイスキーには賞味期限や消費期限はなく、工夫をすれば長く楽しめることが分かりました。

とはいえ、やはり開封した直後が一番おいしいので、風味が落ちる前に飲み切るのが良さそうですね。

古くなったウイスキーも料理などに活用できるので、捨ててしまわず最後まで楽しみましょう。

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  • この記事を書いた人

けい

Webライター/オンラインコーチングで活動中のノマドワーカー。海外旅行好きで旅行先のバーやレストラン巡りが趣味。ウイスキーは勉強中!ワイン、日本酒、ビールが好き。

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