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「カティサーク」とは?歴史・種類・飲み方・評判など徹底解説

ラベルに描かれた帆船が印象的なウイスキーブランド「カティサーク」。

コンビニやスーパーでも売られているため、どのようなウイスキーか気になっていた方も多いことでしょう。

今回はそんな「カティサーク」について、概要や歴史、主要ラインナップをご紹介していきます。

とても有名なブランドなので、これからもウイスキーを飲み続けるなら一度は飲んでおきたいところです。

「カティサーク」とはどんなウイスキー?

カティサーク100周年
画像引用:Accueil | Cutty Sark

「カティサーク」はスコッチのブレンデッドウイスキーで、2023年に発売100周年を迎えました。

ラベルに描かれている帆船はイギリスの快速帆船「カティサーク号」で、ブランド名にもなっています。

カティサーク号は当時の最速船で、中国からイギリスまで紅茶を運搬する船・ティークリッパーとして活躍していたそうです。

また、「カティサーク」は村上春樹の小説や数々の映画に登場することでも知られています。

「カティサーク」の製法

ブレンデッドウイスキーは、さまざまな原酒をブレンドした後、風味を馴染ませるためにマリッジという工程を踏んで原酒を寝かせます。

「カティサーク」ではこのマリッジを21日間行うのが特徴です。

さらに、冷却ろ過は一般的に約0〜5℃で行われるところ、「カティサーク」は比較的高温の6℃で行います。

高温で冷却ろ過を行うことで、繊細で新鮮な風味を取り除き過ぎず、ナチュラルさを失いません。

冷却ろ過とは
製造過程でウイスキーが低温になったとき、香味成分の一部が結晶化して液体が白濁することがあります。
これを防ぐために、あらかじめ結晶化する香味成分を取り除く工程が、冷却ろ過です。

「カティサーク」のキーモルト

「カティサーク」のブレンドの核となるキーモルトは、主にスペイサイドで造られている「グレンロセス」と「ザ・マッカラン」です。

「ザ・マッカラン」といえば、近年なかなかの高騰ぶりを見せているウイスキーで、シングルモルトのロールス・ロイスと呼ばれることもあります。

そんな「ザ・マッカラン」をキーモルトにしている「カティサーク」は、1,000円台から買えるのですから驚きです。

「カティサーク」の歴史

カティサーク歴代のボトル
画像引用:An iconic brand since 1923|Cutty Sark

英国最古のワイン・スピリッツ商「BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)」が、打倒アメリカを掲げてアメリカ市場向けに造ったウイスキーがカティサークです。

しかし、発売した時期は禁酒法の施行中である1923年。

酒類の製造・販売・運搬などが厳しく規制されていましたが、酒飲みたちは大いに反発し、密造酒が広まり始めます。

密輸によって粗悪な密造酒がアメリカに持ち込まれるなか、禁酒法時代における酒飲みたちの救世主ともいえるビル・マッコイ船長が、アメリカに密輸していたウイスキーの1つが「カティサーク」です。

禁酒法廃止後も順調に売上を伸ばし、1961年にはアメリカで初めて100万ケースを販売したスコッチウイスキーになりました。

「カティサーク」の種類

グラスに注がれるウイスキー

現在日本で通常リリースされている「カティサーク」は、以下の2銘柄です。

  • カティサーク オリジナル
  • カティサーク プロヒビション

すでに終売品になってしまっていますが、ネットにまだ在庫がある「カティサーク ストーム」と、上記の2銘柄について詳しくご紹介していきます。

カティサーク オリジナル

カティサーク オリジナルの商品画像
画像引用:PRODUCTS | Cutty Sark
容量700mL
度数40%
受賞歴SFWSC 2023:銀賞
SWM 2020:銀賞

「カティサーク オリジナル」は、カティサークブランドの起源となるウイスキーです。

最高級のシングルモルトと最高品質のグレーンウイスキーをブレンドして造られます。

バニラのような甘み、ハーブやシトラスのような爽やかさ、フローラルな華やかな風味です。

しっかりした甘さがありつつも、スッキリと飲めます。

カティサーク プロヒビション

黒いボトルが特徴のカティサーク プロヒビションの商品画像
画像引用:PRODUCTS | Cutty Sark
容量700mL
度数50%
受賞歴SFWSC 2032:金賞USC 2020:グレートバリュー賞

商品名になっているプロヒビション(Prohibition)は、禁酒法の意。

黒いボトルも、禁酒法時代のボトルデザインにインスピレーションを受けています。

アルコール度数は50%と高めで、しっかりとした味わいです。

バニラやモルト、ダークチョコのような甘み、スパイシーな余韻が楽しめます。

価格は「カティサーク オリジナル」の倍程度ですが、それでも味わいを考えるとコスパは良いほうです。

カティサーク ストーム(終売品)

カティサーク ストームの商品画像
画像引用:amazon.co.jp
容量700mL
度数40%

「カティサーク ストーム」は、カティサークのマスターブレンダーであるカースティン・キャンベルが手掛けた2作目のウイスキーです。

キャラメルのような甘み、トロピカルなフルーティーさ、スパイシーな余韻が楽しめます。

ストームという名前から荒々しい味わいを想像してしまいそうですが、意外にもスムースな飲み口です。

ワイン・焼酎・地酒ごちそう笑店
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「カティサーク」のおすすめの飲み方

木製テーブルの上に置かれたロックウイスキー

「カティサーク」は味わいがしっかりしていてどの飲み方にも馴染むため、好きな飲み方を試してみましょう。

ストレートだとアルコール刺激を感じるものの、しっかりした甘さが感じられ、ロックだとほんのりビターに、水割りは甘みと同時に酸味を感じ、ソーダ割りはスッキリ仕上がります。

海外の公式サイトではカクテルベースとしての使用も推奨しており、使い勝手の良さは最高クラスです。

「カティサーク」のSNS上での評価

おおむね高評価で、低価格で買える点・甘くさっぱりした味わいが評価されているようです。

悪い評価も少数ながらありましたが、内容はすべて風味が好みではないという意見でした。

ウイスキーは嗜好品で好みが分かれるのは仕方のないことですが、ほとんどの人が高評価をしていたことから「カティサーク」が質の高いウイスキーブランドであることは間違いありません。

最後に

「カティサーク」についてのまとめです。

  • 名前の由来はイギリスの快速帆船「カティサーク号」
  • キーモルトは「グレンロセス」や「ザ・マッカラン」などのスペイサイドモルト
  • どの飲み方にもよく馴染み、カクテルベースとしても使用可能

1,000円台から買えるのにおいしく、使い勝手の良さもある「カティサーク」。

家飲み用としてこれ以上ないパフォーマンスを発揮しますし、とても有名なブランドでもあるため、ぜひ一度カティサークのウイスキーを飲んでみてはいかがでしょうか。

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  • この記事を書いた人

いのかず

バーテンダー歴6年。どこかのチーフバーテンダー。家でもお酒を楽しんでもらいたいという想いから、ウイスキーやカクテルに関するコンテンツをWebで発信。

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