10月といえばハロウィン。
ここ数年、仮装やパーティーなど、日本でも馴染みのある行事になってきました。
ウイスキー好きの方にとっては、友人や家族との集まりでもウイスキーを楽しみたいもの。
そこで今回は、ハロウィンがさらに盛り上がる、ウイスキーの楽しみ方のアイデアをご紹介します。
この記事の監修者

大中 ヨシ
都内勤務のバーテンダー兼ウイスキー専門のwebライター。ウイスキープロフェッショナル資格所有。休日には蒸留所や温泉を巡っています。普段はジャパニーズやスコッチを愛飲。推し蒸留所はキルホーマンです。
ハロウィンらしいパッケージのウイスキー

ハロウィンの気分を盛り上げるなら、見た目や飾り付けにもこだわりたいもの。
飾るだけで、ハロウィンのムードになるパッケージやボトルのウイスキーをご紹介します。
もちろん、見た目だけでなく飲んでも楽しめる銘柄ばかりです。
ジャック ダニエル ブラック ハロウィンボックス
アルコール度数:40%
世界で有名なアメリカのウイスキーの一つ「ジャック ダニエル」は、ハロウィン仕様の箱に入った限定ボックスを出しています。
オレンジとブラックの箱に、蜘蛛の巣が描かれたデザインは、ハロウィンのイメージそのもの。
中身は王道の「ジャック ダニエル ブラック」。
キャラメルのような風味、メープルの甘みのある味わいに、若干のスパイシーさも感じる1本です。
ウイスキーの定番銘柄なので、ハロウィンパーティーでウイスキー初心者の方にもすすめやすいですね。
アードベッグ モンスターパック
アルコール度数:46%(アードベッグ 10年)、46.6%(アードベッグ アン・オー)、47.4%(アードベッグ ウィー・ビースティー 5年)
パッケージのインパクトが抜群のこのウイスキーは、以下の3銘柄がセットになった「モンスターパック」。
- 「アードベッグ 10年」
- 「アードベッグ アン・オー」
- 「アードベッグ ウィー・ビースティー 5年」
ハロウィンのモンスターを彷彿させる、少し不気味なボックスが印象的です。
さらに、ボトルのラベルをめくると「アードベッグ」の世界観が表現されたビジュアルが出るそうですよ。
見た目だけでなく、味わいや香りもクセが強めです。
「モンスターパック」にセットされているアードベックの銘柄について
スコットランドのアイラ島で誕生した「アードベッグ」は、ピート(泥炭)の香りが強いアイラウイスキーの中でも、特に強い香りを感じるシングルモルトウイスキー。
「アードベッグ 10年」は、強烈なスモーキーさと繊細な甘さが調和した味わいが特徴です。
2008年にワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
「アードベッグ アン・オー」は、スモーキーな香りとシェリー樽由来のクリーミーな甘さが特徴。
「アードベッグ ウィー・ビースティー 5年」は、「破壊的なスモーキーさ」とアピールされている通り、熟成年数が若いことを武器にした強烈なスモークの香り、胡椒のスパイシーさ、タールの風味を感じるクセの強い1本。
試しやすい200mLの小さなボトルなので、ウイスキー好きの友人と味わってみるのも楽しそうですね。
参考:https://www.ardbegjapan.com/monsterpack/
ヘブンズドア
アルコール度数:45%(テネシーバーボン)、50%(ダブルバレルウイスキー)、46%(ストレートライウイスキー)
ミュージシャンのボブ・ディラン氏が手がけたとして知られる「ヘブンズドア」。
美しい琥珀色と、ボブ・ディラン氏のアート作品から採用された影絵のようなボトルが印象的です。
色合いや絵の雰囲気がハロウィンにピッタリ。
飾っても楽しめる銘柄です。
テネシーバーボンについて
「ヘブンズドア」などの種類がある「テネシーバーボン」は、アメリカンオークで8年以上熟成され、バニラや蜂蜜のなめらかな味わいが特徴。
スパイシーさも感じられるバーボンです。
「ダブルバレルウイスキー」は、渋い薬のような味の中に、ケーキや柑橘の甘い香り、スパイスの香味を感じる複雑な味わいのウイスキー。
「ストレートライウイスキー」は、アメリカンオークの新樽で7年熟成された後、フランス産のトーステッドオーク樽で仕上げる独自の製法で造られています。
なめらかで飲みやすい1本です。
ハロウィンらしい甘口ウイスキー

ハロウィンといえばお菓子やスイーツ、という方もいますよね。
トリック・オア・トリートで子どもにお菓子をあげたり、パンプキンパイなどのカボチャのスイーツを楽しんだり。
あなたも今年のハロウィンは、スイーツを連想させるような甘口のウイスキーを楽しむのはいかがでしょうか。
スカリーワグ
アルコール度数:46%
可愛らしいテリアのラベルが特徴のブレンデッド・モルト。
スコッチの生産地として有名なスペイサイドの「マッカラン」、「モートラック」、「グレンロセス」などの原酒がブレンドされています。
シェリー樽とバーボン樽で熟成された原酒がブレンドされており、甘いスパイスやフルーツのコンポート、ダークチョコレートの風味が感じられますよ。

エドラダワー10年
アルコール度数:40%
スコットランドのハイランド地方のシングルモルト。
シェリー感のある重めの味わいで、オレンジやキャラメルナッツ、ミルクチョコレートの甘み、コーヒーフレッシュのようなクリーミーさが特徴の甘口ウイスキーです。
グレンモーレンジィ ラサンタ
アルコール度数:43%
バーボン樽で10年、シェリー樽で2年熟成された「グレンモーレンジィ」です。
シェリー由来の甘さと、ナッツの香り、オレンジとスパイスの風味のバランスが良い1本。
ストレートでじっくりと味わうのがおすすめです。

グレンモーレンジィ ネクタードール
アルコール度数:46%
フランスのソーテルヌ地方の貴腐ワインの樽を使って熟成されており、シェリーとは異なる甘みを感じられる1本。
レモンタルトのような爽やかなクリーミーさ、濃厚でなめらかな味わいが特徴です。
ここまで2本の銘柄が登場した「グレンモーレンジィ」については、下記の記事でより詳しく紹介しています。

グレングラント アルボラリス
アルコール度数:40%
ラテン語で「木漏れ日」を意味する「アルボラリス」。
フルーツや蜂蜜を感じる柔らかい香り、クリーミーなトフィーや洋梨の味わいと若干のスパイシーさを感じる、飲みやすい1本です。
「グレングラント アルボラリス」については、下記の記事でもご紹介しています。
併せて読んでみてくださいね。

グレンドロナック12年
アルコール度数:43%
ハイランドとスペイサイドの境界線にある蒸溜所で造られた「グレンドロナック」。
スタンダードボトルである「12年」は、オロロソシェリーの樽と極甘口に仕上がるペドロヒメネスのシェリー樽を使用しています。
ベリーの香りと、ビターチョコレート、干しぶどうの風味で、フルーティーな甘みとスパイシーな味わいが広がる銘柄です。

ザ・グレンリベット14年 コニャックカスクセレクション
アルコール度数:40%
スコットランドのスペイサイドで造られる「グレンリベット」。
「すべてのシングルモルトはここから始まった」という謳い文句もあるほどの伝統的な銘柄です。
「ザ・グレンリベット14年 コニャックカスクセレクション」は、熟した桃、梨、シロップ漬けのマンダリン、チョコレートをまとったレーズンを思わせる味わいが特徴。
フルーツの甘みの余韻がしっかり口に留まる1本です。

グレンアラヒー12年
アルコール度数:46%
こちらもスペイサイドのシングルモルトウイスキー。
フラッグシップボトルとなる「グレンアラヒー12年」は、2019年にスコッチウイスキーアワードの金賞を受賞するなど、評価の高い銘柄です。
深みのある色合いが特徴で、バタースコッチやレーズン、蜂蜜の甘みを感じる1本に仕上がっています。

ロングモーン18年 ダブルカスクマチュアード
アルコール度数:48%
ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝氏が、インターンとして働いたこともあるロングモーン蒸溜所。
ここで造られる18年熟成の銘柄が、「ロングモーン18年 ダブルカスクマチュアード」です。
メレンゲのような甘さのある香りと、洋梨のジャムやコンポート、バニラの味わい、オークの風味が特徴です。

ハロウィンにピッタリのウイスキーカクテル

ストレートやロックで楽しむほか、ハロウィンパーティーではカクテルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
飲みやすいので、ウイスキーが苦手な方、あまり飲んだことがない方が参加していても、おすすめしやすいですね。
見た目や味わいも、ハロウィンらしいカクテルをご紹介します。
ジャックハニーカフェ
蜂蜜の風味が豊かな「ジャックダニエル テネシーハニー」を使ったカクテルです。
コーヒーの苦味ともよく合います。
材料
- ジャックダニエル テネシーハニー:1
- コーヒー:2
- 牛乳:お好みの量
作り方
上記の割合で混ぜ、氷を入れたグラスに注ぎます。
参考:https://www.asahibeer.co.jp/season/halloween/
ブラッディハロウィン
「ブラックニッカ クリア」を使った、真っ赤なカクテル。
材料は2つだけで簡単につくれます。
材料
- ブラックニッカ クリア:1
- トマトジュース:3
作り方
上記の割合で混ぜ、氷を入れたグラスに注ぎます。
参考:https://www.asahibeer.co.jp/season/halloween/
クロンダイク・クーラー
オレンジジュースとジンジャーエールを使った、鮮やかで飲みやすいカクテル。
「ジャックダニエル ブラック」のスモーキーさも感じられます。
材料
- ジャックダニエル ブラック:2
- オレンジジュース:1
- ジンジャーエール:適量
作り方
上記の材料を、氷を入れたグラスに注ぎます。
オレンジの皮をむいて飾ると、よりパーティー感のある1杯に。
まとめ

仮装やパーティーなど、日本でも定着してきたハロウィン。
今年はウイスキーも取り入れて、いつもとは違うハロウィンにしてみてはいかがでしょうか。
ウイスキー初心者の方でも楽しめるアイデアで、参加者みんなが楽しめるイベントになります。
ぜひ、試してみてくださいね。