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世界で最も飲まれている「ジョニーウォーカー」|歴史やラインナップ、独自の取り組みを解説

スーパーマーケットや量販店、コンビニでも販売されているスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」。
誕生から200年以上経った現在、世界で最も飲まれているスコッチウイスキーといわれています。
色ごとにラベル分けされたラインナップが特徴で、種類も豊富です。

今回は「ジョニーウォーカー」とはどんなウイスキーなのか、200年以上の歴史を振り返りながら、ラインナップやおすすめの飲み方を解説します。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、2人で飲むのも、大勢で飲むのも何でも好きです。

「ジョニーウォーカー」とは

創業から現在に至るまで、ブレンドにこだわって造られてきたスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」。
創業者であるジョン・ウォーカーから代々受け継がれてきた、200年以上の歴史を誇るウイスキーブランドです。
独自のブレンド技術から生まれる奥深い味わいが評価され、現在では世界で最も飲まれているスコッチウイスキーといわれています。

「ジョニーウォーカー」の発祥の地 

「ジョニーウォーカー」はスコットランドのキルマーノックという場所で誕生しました。

創業者のジョン・ウォーカーが開業した食料雑貨店で、ウイスキーのブレンドをしたのが始まりです。
ジョンのブレンドしたウイスキーは、当時から高く評価されていました。

「ジョニーウォーカー」のブレンド技術

ジョンのウイスキーは奥深い味わいで、当時から高い評価を得ていました。
複数のウイスキーをブレンドし、それぞれの味わいを引き出すジョンの卓越したブレンディング技術は、7世代にわたってマスターブレンダーに受け継がれています。

「ジョニーウォーカー」名前の由来

ウイスキーの大量生産に取り組み、「オールドハイランドウイスキー」が誕生します。
当時の最高品質ウイスキーの代名詞になるほど高い品質を評価されていた「オールドハイランドウイスキー」は、その後、創業者ジョン・ウォーカーの名前から「ジョニーウォーカー」と名付けられました。

「ジョニーウォーカー」の味

前身である「オールドハイランドウイスキー」から、その味を高く評価されていた「ジョニーウォーカー」。
「ジョニーウォーカー」と名前が変更されてからは、ラベルで種類分けされ、ラベルごとに異なる味わいを楽しめるようになりました。

ラベルごとの味の特徴は、後述のラインナップで紹介していきます。

「ジョニーウォーカー」の歴史

「ジョニーウォーカー」の歴史は、創業者ジョン・ウォーカーが、14歳の時に始めた食料雑貨店から始まります。
食料雑貨店で取り扱っていた紅茶やスパイスのブレンディングをヒントに、ウイスキーをブレンドしたところ、当時の品質が安定していなかったウイスキーを、高い品質で提供できるようになりました。

創業者の息子がビジネスを引き継ぎさらに発展

創業者のジョンがこの世を去った後、息子のアレキサンダーが経営を引き継ぎました。
アレキサンダーは、航海に出る船長たちに当時の商品である「オールドハイランドウイスキー」の販売を委託します。
船長たちと共に海を渡った「オールドハイランドウイスキー」は、世界に広く知れ渡っていきました。

引き継がれ続けて現在の「ジョニーウォーカー」が誕生

アレキサンダーの引退後、「ジョニーウォーカー」はアレキサンダーの息子に引き継がれます。
この時、すでに好評だった商品「オールドハイランドウイスキー」と「エクストラオールド ハイランドウイスキー」が「ジョニーウォーカー レッドラベル」、「ジョニーウォーカー ブラックラベル」と名付けられ、現在の「ジョニーウォーカー」が誕生します。
以降、この2つの商品は100年以上経った今でも愛され続けています。

「ジョニーウォーカー」を象徴する個性的な2つのデザイン

寝せても転がらないジョニーウォーカーの四角いボトル

「ジョニーウォーカー」といえば、個性的なビジュアルが印象的です。
他に無いデザインはどのようにして生まれたのでしょうか。
ここでは「ジョニーウォーカー」のデザイン誕生秘話をご紹介します。

スマートなスクエアボトル

「ジョニーウォーカー」のスマートなスクエアボトルは、創業者の息子であるアレキサンダーにより採用されたデザインです。
大量生産されたウイスキーを箱に並べるにあたり、ボトルを四角くすることで、輸送する箱の中の余白を減らすことに成功します。
箱の中の余白が減ったことで、輸送時の衝撃からボトルを守れたのです。

傾斜したラベル

スクエアボトルを採用したアレキサンダーはさらに、斜め24度に傾く個性的なラベルを採用しました。

その後、ラベルの色でラインナップを区別するというユニークなアイディアも取り入れ、普遍的で分かりやすく、言語に関係なく認識できるウイスキーとなったのです。

「ジョニーウォーカー」の定番ラインナップ

色でラベル分けをしている個性的なウイスキー「ジョニーウォーカー」。
ここでは「ジョニーウォーカー」の定番ラインナップをご紹介します。

※希望小売価格および参考小売価格、販売価格は2023年4月時点のものです
※日本語版公式サイトにて価格が明記されていないものは記載を割愛させていただきます

「ジョニーウォーカー レッドラベル」

ジョニーウォーカー レッドラベルの商品画像
画像出典:Amazon
アルコール度数40%
容量700mL

「ジョニーウォーカー」の名を世界に知らせた銘柄こそ、「ジョニーウォーカー レッドラベル」といわれています。

「ジョニーウォーカー レッドラベル」は、スコットランド東海岸のライトなウイスキーと、西海岸のピーティなウイスキーをブレンドした深い味わいです。
シナモンとペッパー、2種類のスパイスが舌の上で弾け、爽やかな味わいが口の中に広がります。
その後、フルーティな甘みとバニラのコクに続く、スモーキーな余韻が特徴です。

700mLの他に、200mL、1000mL、1750mLのボトルがあります。

「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年」

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年の商品画像
画像出典:Amazon
アルコール度数40%
容量700mL

「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年」は、ブランドを代表する銘柄です。
約800万樽から12年以上熟成された29もの原酒を厳選してブレンドしています。
象徴的なスモーキーさと12年熟成による樽香、甘味、フルーティーさなど、複層的で奥深い味わいが特徴です。

700mLの他に、200mL、1000mLのボトルがあります。

「ジョニーウォーカー ダブルブラック」

ジョニーウォーカー ダブルブラック
画像出典:楽天市場
アルコール度数40%
容量700mL
公式販売価格2,673円(税抜)

しっかりと焦がした樽で熟成された原酒をブレンドし、ブラックラベルの力強さをさらに引き出した銘柄が「ジョニーウォーカー ダブルブラック」です。

【受賞歴】

  • 2020年 サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション ダブルゴールド
  • 2021年 インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ ダブルゴールド

レーズンとフルーツの香りで、スモーキーなピートの後、甘いバニラとスパイスへ和らぎ、ゆっくりと続くスモーキーで柔らかな味わいが特徴です。

「ジョニーウォーカー グリーンラベル15年」

ジョニーウォーカー グリーンラベル15年の商品画像
画像出典:Amazon
アルコール度数43%
容量700mL

「ジョニーウォーカー グリーンラベル15年」は、15年以上熟成した原酒だけをブレンドしています。

スカイ島の蒸留所「タリスカー」、スペイサイドの「リンクウッド」と「クラガンモア」、アイラ島の「カリラ」という4種の原酒がキーモルトです。

草のような香りと、フレッシュフルーツ、樽香、コクのあるバニラ、サンダルウッドの香り、スモーキーさなど、単一のモルトウイスキーにはない奥行きのある個性をもたらしています。

「ジョニーウォーカー 18年」

ジョニーウォーカー 18年の商品画像
画像出典:Amazon
アルコール度数40%
容量700mL

かつての秘伝のレシピを基に、18年以上熟成された原酒だけをブレンドしているラベルが「ジョニーウォーカー 18年」です。

スモーキーなフレーバーに加え、バニラやタンジェリン、フルーツ煮、キャラメルなどを感じる、まろやかでスムースな味わいが特徴です。

「ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ」

ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ
画像出典:楽天市場
アルコール度数40%
容量700mL
公式販売価格4,591円(税抜)

「ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ」は、熟成年数にこだわらず、スムースで華やかな味わいを追い求めて造られました。

繊細な蜂蜜やフルーツを連想させる甘さに、微かなスモーキーさのある、贅沢で優雅な味わいが特徴です。

【受賞歴】

  • 2019年 インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション 金賞
  • 2020年、2021年 インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 金賞

「ジョニーウォーカー」おすすめの飲み方

定番のラインナップも種類豊富な「ジョニーウォーカー」ですが、どのラベルでもおいしく飲める飲み方があります。
ここでは、おすすめの飲み方を3つご紹介します。

うまさを引き立てるジョニーハイボール

「ジョニーウォーカー」はハイボールでも奥深い味わいを楽しめます。

「ジョニーウォーカー」と炭酸水を1:3で割るシンプルなレシピで、グラスいっぱいの氷に「ジョニーウォーカー」、炭酸水の順に注ぎます。

どのラベルでもおいしく飲める飲み方のため、好みのラベルで試してみてはいかがでしょうか。

ロックで味の変化を楽しむ

「ジョニーウォーカー」はロックで飲むのもおすすめです。
氷で冷やされたウイスキーは刺激が抑えられ、口当たりが和らぎます。
溶けていく氷とともに、ゆっくりと変化する味を堪能してみてください。

香りを楽しむならトワイスアップ

「ジョニーウォーカー」の味と香りをしっかりと感じられるトワイスアップもおすすめです。
水を加えることでフルーティな香りがひらき、甘さとスパイシーさを残しつつも、柔らかなスモーキーさを堪能できます。

限定・入手困難なジョニーウォーカー【終売しているもの多数】

定番のラインナップだけでも名品揃いの「ジョニーウォーカー」シリーズ。
限定品も個性豊かなラベルがそろっています。
話題のブルーラベルを筆頭に、現在は入手困難なラベルまで、限定品の「ジョニーウォーカー」をご紹介します。

「ジョニーウォーカー ブルーラベル」シリーズ

「ジョニーウォーカー」の最高峰といわれている「ジョニーウォーカー ブルーラベル」。
熟成の頂点に達した品質の高い原酒をブレンドした希少性の高いラベルです。
ブルーラベルは定期的に限定品も販売されています。

【入手困難】

  • 「ジョニーウォーカー ブルーラベル」

【限定品】

その他の「ジョニーウォーカー」

ブルーラベルシリーズ以外の限定品も多数販売されています。

【限定品】

  • 「ジョニーウォーカー レッド ライ フィニッシュ」
  • 「ジョニーウォーカー レッド ラベル 200周年記念デザイン」
  • 「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 200周年記念デザイン」
  • 「ジョン・ウォーカー&サンズ キングジョージ5世 ニューイヤーボトル 2023」

【入手困難】

  • 「ジョン・ウォーカー&サンズ キングジョージ5世」
  • 「ジョン・ウォーカー&サンズ バイセンテナリー ブレンド」
  • 「ジョン・ウォーカー&サンズ セレブラトリー ブレンド」
  • 「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年 アイラ オリジン」

「ジョニーウォーカー」の環境への取り組み

現在の「ジョニーウォーカー」販売元であるディアジオ社は、自然環境を守る取り組みを行っています。

サステナビリティの観点からさまざまな改革を行い、スコットランドとそれ以外の自然の情景を修復・保護するため、策定された10年間のアクション計画をご紹介します。

【サステナビリティとは?】

「持続可能性」を意味し、目先の利益やパフォーマンスを追求せず、物事の長期的な影響を考えて行動するという概念。

環境や社会、人々の健康、経済などの面において「将来にわたって機能を失わずに継続していけるシステムやプロセス」を指す。

サステナビリティを軸に再構築した世界観

サステナビリティを軸に、「ジョニーウォーカー」はお酒の飲み方やイベント、体験などの取り組み方に改革を行っています。
改革の一環として、世界で初めて再生可能な紙製のウイスキーボトルを発表しました。
革新的なボトルにはじまり、プロモーション資材、バーテンダーのウェアに至るまで、サステナブルな未来を見据えた取り組みを実施。
ウイスキーに関わる全場面において、サステナビリティ目線での再構築を目指しています。

製造工程であらゆるものを削減

「より少ないことは、より豊かなこと」をテーマに、再生可能エネルギーの使用、リサイクルガラスでのボトル生産、梱包素材などのリサイクルプラスチック化を実施。
2030年までにネットゼロカーボンウイスキー製造を目指しています。

さらに、使用する水量やボトルに使用するガラスを削減し、資源を守る取り組みも実施しています。

健康な自然環境への修復

「ジョニーウォーカー」はスコットランドや世界の森林、泥炭地、野生動物の保護にも取り組んでいます。
泥炭地からの二酸化炭素放出を防ぐため、泥炭地の保全活動を実施。

また、2025年までにスコットランド内に100万本を植林すること目指し、二酸化炭素吸収と、野生動物の生息地の再生に取り組んでいます。

最後に

200年以上の歴史を誇るスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」。
小さな食料雑貨店から始まったウイスキーは、創業者のブレンディング技術により高品質なウイスキーとして世界へと羽ばたきました。
現在では世界で最も飲まれているスコッチウイスキーといわれ、多くの人に愛されています。

ウイスキー造りを通じた自然環境保護への取り組みには、ブランドスローガンである「KEEP WALKING」のメッセージも込められています。

この機会に、未来を見据えて前進し続ける「ジョニーウォーカー」を手に取ってみてはいかがでしょうか。

Whiskeen レビュー募集
  • この記事を書いた人

ジュリ

普段は数字と戦う経理職の副業Webライター。ウイスキーとの出合いは、ハイボール。Whiskeenへの参加を機に、奥深いウイスキーの世界を勉強中。

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