「オールドパー」は古くから人気の銘柄で、時代を超えて愛されるブレンデッドスコッチウイスキーです。
洗練されたブレンド技術によるバランスの良い味わいや、重厚で高級感のあるボトルで世界中のウイスキーファンを今も魅了しています。
日本でも古くから人気で、吉田茂をはじめ数々の著名人が愛したウイスキーとして知られています。
今回は「オールドパー」を詳しく解説し、ラインナップや口コミをご紹介します。
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スコッチウイスキー「オールドパー」とは

「オールドパー」はスムースでバランスの良い味わいが魅力のスコッチウイスキーです。
日本でもおなじみの銘柄で、昭和の頃は高級なウイスキーとして庶民の憧れの的だったとか。
高級感のあるボトルデザイン、製造元であるマクドナルド・グリーンリース社の素晴らしいブレンド技術で、昔から今にいたるまでブレンデッドスコッチウイスキーを代表する銘柄のひとつです。
「オールドパー」名前の由来
「オールドパー」という名前はトーマス・パーという人物に由来します。
トーマス・パーは英国史上最も長生きした人物として有名で、亡くなった年齢はなんと152歳。
1483年に誕生してから1635年まで生きたとされており、当時の英国王がひと目見たくて王室に招いたといわれています。
そんな伝説的人物であるトーマス・パーの長寿をウイスキーの熟成、152年で培った英知をブレンド技術になぞらえ「オールドパー」という名前になりました。
今でも「オールドパー」のボトルにはトーマス・パーの肖像画と没年数が描かれており、彼に対する感謝と尊敬の念を感じることができます。
バランスの良いブレンデッドウイスキー
「オールドパー」の魅力は、なんといっても卓越したブレンド技術による調和のとれた味わいです。
キーモルトである「クラガンモア」を筆頭にスコットランドのさまざまな特徴のある原酒をブレンドして造られます。
アイラモルトのようなスモーキーさ、スペイサイドモルトのようなスムースで華やさが見事に調和されています。
「オールドパー」を飲めば、代々受け継いでいる製法と技術の素晴らしさがわかるでしょう。
「オールドパー」のボトルデザイン
「オールドパー」のボトルは斜めに傾けても倒れません。
そのことから「傾けても倒れない」や「右肩上がり」という意味にとれることから、ゲン担ぎが好きな日本人に愛されているボトルデザインです。
昔から日本の政治家が愛飲していたというのもうなずけますね。
また、ガラスが普及する前の陶器ボトルをイメージしたヒビ割れ模様が入っており、伝統を重んじる姿勢が伺えます。
「オールドパー」の歴史

ブレンデッドスコッチウイスキー「オールドパー」にはどのような歴史があるのでしょうか。
「オールドパー」の創業について解説します。
グリーンリース兄弟により創業
創業者であるグリーンリース兄弟には、蒸留所と提携してウイスキーを販売している父親がいました。
ウイスキーに興味を持ち、父親と同じ道に進むのは必然だったかもしれません。
しかし、この兄弟のすごいところは単に父親と同じことをするのではなく、唯一無二のブレンデッドウイスキーを造るべく、ブレンディング会社を立ち上げたことです。
1871年、兄弟は「グリーンリースブラザーズ社」を創業し、ブレンド技術を研究。
粗悪なウイスキーが多かった時代の中で試行錯誤を繰り返し、「オールドパー」を生み出しました。
「岩倉具視団」が持ち帰った話は本当?
日本では「オールドパー」を明治時代に岩倉使節団が持ち帰り、明治天皇に献上したという説があります。
しかし「オールドパー」の発売は1909年で、岩倉具視が亡くなった1883年よりも後。
岩倉具視団が「オールドパー」を持ち帰ったという説には少々無理があります。
ただし、岩倉具視団がグリーンリース兄弟が造ったウイスキーを持ち帰ったという話は残っており、「オールドパー」発売前のウイスキーを持ち帰っていたのはロマンがありますね。
歴代総理大臣である吉田茂や田中角栄が「オールドパー」を愛飲していたのは事実で、昭和の日本では「オールドパー」は庶民の憧れのウイスキーだったようです。
「オールドパー」のラインナップ

時代を超えて愛されるブレンデッドスコッチウイスキー「オールドパー」はスムースで華やかな味わい。
気になった方はぜひ手にとって味わっていただきたい銘柄です。
気になる「オールドパー」のラインナップをご紹介していきましょう。
「オールドパー シルバー」

アルコール度数 | 40% |
容量 | 750mL |
「オールドパー シルバー」はスムースな飲み口が特徴。
柑橘系の爽やかな香りや蜂蜜やバニラのような香りが印象的です。
購入しやすい価格帯なので「オールドパー」が気になった方はまずこちらを試してみてはいかがでしょうか。
「オールドパー シルバー」はスムースな飲み口なのでハイボールや水割りによく合います。
スムースながら「オールドパー」の華やかな香りもしっかりと感じることができますよ。

「オールドパー 12年」

アルコール度数 | 40% |
容量 | 750mL |
時代を超えて愛される「オールドパー」の伝統的な銘柄で、上品で華やかな味わいながらスムースな飲み口が特徴です。
かすかにスモーキーさも感じることができるバランスの良い銘柄です。
自分の好きな飲み方やその時の気分で飲み方を変えられる銘柄なので、お好きな飲み方で召し上がってください。

「オールドパー 18年」

アルコール度数 | 40% |
容量 | 750mL |
「オールドパー 18年」は18年以上熟成させた貴重な原酒をブレンドして造られています。
その完成度は「オールドパー」のマスターブレンダーであるクレイグ・ワレスが『「オールドパー」史上最高のバランスを実現した』と太鼓判を押すほど。
長期熟成ならではの樽香、芳醇でリッチなバニラの香りを感じることができます。
おすすめの飲み方はストレートで、本来の味わいをしっかりと感じていただきたい銘柄です。
もしくはオンザロックで味の変化を楽しむのも良いでしょう。

「オールドパー スーペリア」

アルコール度数 | 43% |
容量 | 750mL |
「オールドパー スーペリア」は熟成期間に関係なく、ブレンダーが厳選した原酒を使用して造られている銘柄です。
熟した果実の風味やスモーキーな味わいがしっかりしているのが特徴。
ブレンダーのこだわりやブレンド技術を感じられる銘柄といえるのではないでしょうか。
おすすめの飲み方はストレート、もしくはロック。
「オールドパー スーペリア」の本来の味わいを感じていただきたいです。

「オールドパー」の口コミ

「オールドパー」を飲んだことのある方は、どのような印象をもっているのでしょうか。
「うまい」という口コミと「まずい」という口コミの両方をご紹介しますので、参考にしてください。
「うまい」という口コミ
非常に多くの「うまい」という口コミがあり、その中のほんの一部を紹介しました。
「オールドパー」はコスパのいいウイスキーで、日常的に飲むウイスキーとして優秀な銘柄といえるのではないでしょうか。
「まずい」という口コミ
「オールドパー」が「まずい」という口コミは、少ないながらもありました。
並行輸入品が「まずい」という情報もあるようですね。
また、「オールドパー」が「まずい」と感じる方はスコッチ自体が苦手である場合があります。
スコッチが好きな方であれば、安心して飲める銘柄ではないでしょうか。
まとめ
「オールドパー」は、卓越したブレンド技術で古くから人気を博している銘柄です。
日本でもなじみが深く、名だたる政治家が愛飲してきました。
斜めに傾けても立つボトルデザインも秀逸だといえます。
バランスの良い味わいはウイスキー初心者の方にもおすすめできます。
時代を超えて愛されるウイスキー「オールドパー」をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。