手持ちのウイスキーを買い取りに出そうと検討しているものの、
「ボトルの価値はどのくらい?」
「どのようなボトルの状態が高額で買い取りしてもらえるのか」
と考えていませんか?
世界でも特に高い人気を誇る「山崎」は買取価格が高騰していて、高額で買い取ってくれる可能性があるウイスキーのひとつです。
今回は人気ウイスキー「山崎」に焦点を当てて、売却時に知っておきたい買取相場や注意点、買い取りをしてもらうメリットを、Whiskeenならではの視点でご紹介します。
この記事の監修者
「山崎」の買取相場を知る
「山崎」は、日本を代表する高品質なシングルモルトウイスキーのひとつです。
香り豊かで独特の風味が特徴であり、ウイスキー愛好家から高い評価を得ています。
特に「山崎」の希少なヴィンテージボトルや限定品は注目を集め、海外のオークションなどでは高額で取引されることもあります。
以下は、2023年5月時点での未開封(未開栓)「山崎」の買取相場をまとめた表です。
なお、買取相場は変動するため、記載の価格は目安として参考ください。
銘柄 | 希望小売価格 (税抜) | 買取相場 | 販売相場価格 |
山崎(180mL) | 1,250円 | 6,000円前後 | 1万3,000円前後 |
山崎(700mL) | 4,500円 | 7,000~1万円 | 1万5,000円前後 |
山崎12年 | 1万円 | 2万円前後 | 3万円前後 |
山崎18年 | 3万2,000円 | 9万5,000円前後 | 11万円前後 |
山崎25年 | 16万円 | 95万~150万円前後 | 120万~170万円前後 |
山崎50年 | 100万円 | 500万~3,800万円前後 | 約5,707万〜7,338万円 ※オークション落札価格 |
山崎55年 ※限定品 | 300万円 | 5,000万~6,500万円前後 | 約8,515万円 ※オークション落札価格 |
「山崎」の買取価格が高騰している理由は需要の高まりです。
以下の記事で詳細な理由の確認が可能です。
続いて、「山崎」シリーズの中でも代表格の「山崎(ノンエイジ)」「山崎12年」「山崎18年」を簡単にご紹介します。
参考:
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎 180ml瓶 商品情報
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎
シングルモルトウイスキー「山崎35年」完売の御礼
サントリーシングルモルトウイスキー 「山崎50年(2011年)」限定発売
サントリーシングルモルトウイスキー「山崎55年」数量限定・抽選販売
山崎(ノンエイジ)
「ノンエイジ」は、「山崎」シリーズの中でも比較的手に入りやすい銘柄で、他の「山崎」と比較してもクセが少なく、深みがある味わいです。
近年では品薄状態が続いて希少性が高まっているため、買取相場価格は時間が経つにつれて高値になりやすい傾向にあります。
山崎12年
「山崎12年」は、人気の高い「山崎」シリーズの中でも注目されています。
世界的な人気により買取相場も高くなりやすく、「山崎12年」はシリーズの中でも受賞歴が豊富で品質の高さも認められています。
さらに、「山崎12年」は国内だけでなく海外でも広く販売されており、世界中のウイスキーファンから支持を受けているウイスキーです。
買取市場でも需要が高く、高値で取引される傾向があります。
山崎18年
「山崎18年」は、ノンエイジとは異なる熟成された味わいが特徴で「完成された味」と評価されています。
芳醇な風味や複雑な香りは飲み続けても飽きることなく、世界中のウイスキーファンを魅了し続けています。
「山崎18年」は前述の「山崎12年」と同様、品評会で数々の受賞を受けており、受賞歴は10以上と圧倒的です。
さらに世界的な需要も高まっており、買取市場でも価格が高騰しています。
「山崎」を買い取りしてもらうメリット
「山崎」は香りや味わいを楽しむだけでなく、買取市場内でも積極的な買い取りを促すほどの人気銘柄です。
手持ちの「山崎」ボトルを買い取ってもらう際には、以下のメリットが期待できます。
- 手持ちの資産をすぐに現金化できる
- ウイスキー投資も可能
手持ちの資産をすぐに現金化できる
「山崎」は買取市場でも価格が高騰しているため、手持ちのボトルをすぐに現金化できるメリットがあります。
自宅での断捨離や遺品整理などといった資産の整理には最適でしょう。
買取専門店も「山崎」の買い取りに積極的です。
信頼性の高い業者に買取依頼すれば、プロの査定を通して適切な価格で買い取ってもらえます。
買取業者をうまく活用すれば、手持ちの資産を素早く現金化できるでしょう。
ウイスキー投資も可能
ウイスキー投資は現在注目を浴びており、中でもボトル投資は比較的手軽に投資に参加できます。
「山崎」の買取価格が上昇した際に売却し、利益を得るという仕組みで、あらかじめ投資用に購入するほか、手持ちの「山崎」ボトルでも投資ができます。
ウイスキーボトルへの投資メリットは、長期保存がしやすい点にあります。
未開封(未開栓)のウイスキーは賞味期限や消費期限がなく、適切な保存環境下であれば長期間の保存が可能です。
「山崎」が高騰するタイミングを待ちつつ、じっくりと投資の成果を追求できます。
ただし、ウイスキーボトルの投資は、市場の変動や需要の変化によってリスクも伴います。
十分な情報収集や市場の分析を行い、専門家のアドバイスを受けることを忘れてはいけません。
「山崎」の買い取り方法
「山崎」を買い取ってもらう主な方法は「ネットオークションやフリマアプリ」と「ウイスキー買取業者への依頼」の2つです。
それぞれについて詳しくご紹介しますので、参考にしてください。
ネットオークションやフリマアプリ
「山崎」の買い取りは、ネットオークションやフリマアプリを利用すれば簡単で、「自分で出品する方法」と「オークション代行を依頼する方法」の2つの方法があります。
自分で出品する場合は、以下のネットオークションやフリマを活用することが一般的です。
- ヤフオク!
- メルカリ
- PayPayフリマ
出品するため自分で商品情報を登録し、買取相手が決まれば出荷対応をします。
商品情報に添付するために商品写真を撮影したり、出荷対応のため梱包作業をしたりと、全てを自分で行います。
もうひとつの方法は、オークション代行の利用です。
オークション代行業者に「山崎」の買い取りを依頼したあとは、業者がオークションを代行してくれます。
代行業者の多くはウイスキーに精通した専門家で、どうすれば高値で落札してもらえるかなどの販売サポートをしてもらえます。
そのためお酒の知識がない方でも、安心して「山崎」をオークションに出品できるでしょう。
ウイスキー買取業者
ウイスキー買取業者を利用するのも「山崎」の販売方法のひとつです。
買取業者は以下の3タイプで営業しています。
- 店舗買取
- 宅配買取
- 出張買取
買取業者を選ぶ際には、ウイスキーの買取実績が豊富であることだけでなく、「山崎」に精通しているスタッフや鑑定士が在籍しているかの確認が大切です。
買取業者のホームページを見れば買取実績が把握できますし、査定の際に金額の根拠を説明してもらえば業者の専門性が確認できるでしょう。
大規模な買取業者は取り扱い商品が多く、幅広い知識と販売ネットワークを持っているため、初心者におすすめです。
「山崎」が高額買取されるための要素とは
山崎ウイスキーの買取相場は、お手持ちのボトル状態や、需要の変動により変動します。
そのため、実際の買取価格は業者への相談や査定によって決まることが一般的です。
ウイスキー買取業者は、主に以下の3点を買取の要素としてチェックしています。
- ボトルの状態
- 年代やレア度
- 受賞歴
ボトルの状態
「山崎」が高額買取されるための要素のひとつはボトルの状態です。
ボトルが未開封(未開栓)かつ保存状態が良い場合、平均的な買取相場より高額で買い取ってもらえる可能性があります。
コレクターや愛好家にとって価値ある商品を求めているため、ボトルの状態が良く新品同様であれば、買取業者の買取価格も高額になっていきます。
一方、未開封(未開栓)でも以下の要素が確認されると、買取価格が下がる可能性があるため、注意しなければなりません。
- ボトルにヒビや傷が入っている
- ウイスキーの液面が下がっている
- ウイスキーが変色している
- ボトルに付随する付属品が欠けている
年代やレア度
「山崎」が高額買取される2つ目の要素は、年代やレア度です。
長期熟成された年代記載のあるものやレア度が高い「山崎」ウイスキーは、一般的なボトルよりも高額で買い取られる傾向があります。
特定の年代記載のある「山崎」や限定品、特別なイベントや記念などに関連したボトルはコレクターや愛好家にとって価値が高く、高額で取引されるからです。
例えば、「山崎ミズナラ ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念」は世界にわずか150点しか存在しない、非常に希少なウイスキーです。
ボトルにはイギリスのロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のシンボルが取り入れられており、「山崎」ファンだけでなく、ザ・ローリング・ストーンズファンも喉から手が出るほど欲しくなるボトルです。
年代記載のあるボトルの事例としては、「山崎50年」のような長期熟成のウイスキーも高額買取されています。
長期間の熟成によって味わいや風味が深まり、非常に希少なウイスキーとなるためです。
もし、特別な限定版や長期熟成のボトルが手に入ったのであれば、高額査定が期待できます。
受賞歴
「山崎」が高額買取される3つ目の要素は、銘柄の受賞歴です。
受賞歴が重要な要素とされる理由は、2000年代に入り、日本のウイスキーが世界的な洋酒コンペティションで、次々と権威ある賞を受賞し始めたことが大きな要因です。
「山崎」ブランドもその中で輝かしい成績を収めており、2003年には「山崎12年」がロンドンで開催される「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」のウイスキー部門で「noble(高貴な)」という賛辞とともに日本初の金賞を受賞しました。
その後も「山崎」は世界規模のコンペティションで数々の受賞を重ねています。
特に「山崎18年」はISCでの最高賞である「トロフィー」を含む10回以上の受賞歴があり、世界の人々から愛されるきっかけになりました。
受賞歴を持つウイスキーは買取市場での評価が高くなり、買取相場も通常より上昇する傾向があります。
受賞歴のある「山崎18年」も高値で取引されることがあり、保存状態が新品同様なら20万円以上の値がつくこともあるようです。
「山崎」を買い取ってもらうために気を付けるポイント
「山崎」を買い取ってもらうのであれば、なるべく高額で買い取ってもらいたいものです。
「山崎」を高額買取してもらうためには、以下に気を配ることが重要です。
- 未開封(未開栓)状態を維持する
- きれいにしておく
- 付属品は捨てない
- まとめて売る
- 加工しない
ボトルを丁寧に保管し、付属品も整えることで、より良い買取価格が期待できます。
未開封(未開栓)を維持する
売ろうとしている「山崎」のボトルを、できるだけ未開封(未開栓)状態で維持することが大切です。
以下に注意点をまとめます。
開栓(開封)しない | ウイスキーボトルを開封しないようにしましょう。 |
適切に保存する | 保存する際は直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保管しましょう。 |
フィルムやシールの保持 | ボトルに付属しているフィルムやシールは剥がさずにそのまま保持しましょう。 誤って剥がしてしまうと「開封済み」と見なされ、査定額が下がる可能性があります。 |
ダメージに注意 | 開封(開栓)済みである・ヒビや傷が入っている・液面が下がっている・ウイスキーが変色している・液漏れしているなどのダメージがあると、買取価格が下がる要因となります。 |
ウイスキーの賞味期限や保存に関する詳細な情報は、以下の記事を参照ください。
きれいにしておく
「山崎」のボトルをきれいにしておくことも大切です。
売却前にボトルのホコリを落としたり、柔らかい布で優しく拭いたりするなど、簡単なクリーニングを行いましょう。
ボトルがホコリだらけだったり汚れていたりすると、高額買取してもらえない可能性があります。
「この状態なら高額査定をしても良いな」と査定担当者に思ってもらえるよう、見た目の美しい状態を保ち、ボトルを清潔にしておきましょう。
付属品は捨てない
付属品の有無や状態が査定に影響することもあるため、付属品を捨てないようにしましょう。
付属品とは次のようなもので、中にはコレクターアイテムとして価値があるものもあります。
- 専用木箱
- ウイスキーの内箱
- 同梱のカードやシール
- 装飾品
「山崎」の限定品には水引といった装飾品がついていることもあります。
付属品を大切に保管し、無くさないように注意しましょう。
まとめて売る
「山崎」を買い取ってもらうためのポイントとして、複数の商品をまとめて売ることも重要です。
買取業者のほか、オークション代行でもまとめ売りは需要があります。
複数の製品をまとめて売ったり、180mLのミニボトルを複数本まとめて売ったりすることで、買取価格が上がる可能性が高まります。
また、一部の業者ではまとめ売りのキャンペーンを行っていることもあります。
キャンペーンを活用すると思わぬ高価になるかもしれません。
もし、買取市場で人気のある以下のようなジャパニーズウイスキーが手元にある場合、まとめて売ることも検討してみてください。
加工しない
以下のような加工をしないことも重要です。
- 自身でオークション出品する際の写真に手を加える加工
- ボトルそのものに手を加える加工
オークションに出品する場合は、エフェクト機能などを使った加工をしていない写真を使用しましょう。
ボトル加工の代表として、ラベルに名入れを施すというものがあります。
最近では名入れボトルが贈答品として市場に流通していますが、販売を検討している場合は注意が必要です。
コレクターはオリジナルの状態を重視しているので、ラベルが加工されたボトルは価値を下げる可能性があります。
業者で買い取ってもらう場合は複数査定がおすすめ
買取業者やオークション代行業者など、業者を介して「山崎」を売る場合は複数の業者の査定額を参照することがおすすめです。
複数の業者の査定額を比較することでウイスキーの買取相場が把握できるので、3カ所程度の業者の査定を受けると良いでしょう。
自身にとって有利な条件で売却できるよう、以下の点も比較検討するのがおすすめです。
- 酒類販売に関する免許の有無
- 「山崎」に精通するスタッフ常在の有無
- 買取価格
- 手数料
- サービスやキャンペーン
- 買取方法
- 査定方法
- 取引相手の評価
- 利用者のクチコミ
自身でネットオークションやフリマアプリを利用する際には、適切な商品情報や写真の提供、誠実な取引を心掛けることが重要です。
「山崎」の買い取りに関するまとめ
今回はジャパニーズウイスキーの有名銘柄「山崎」の買い取りに関する情報をご紹介しました。
「山崎」は、国内のみならず世界的にも愛されるウイスキーのひとつです。
入手が困難となっている銘柄も多いため、買取市場でも高額で取引されています。
実際の買取価格は個別の査定や交渉によって決まりますので、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。
買取相場を把握して買取時のポイントを抑えることで、自分のボトルが思わぬお宝価格となるかもしれません。
本記事で紹介したポイントを参考に、慎重に業者を比較し、適切な手数料や買取方法を選んでくださいね。