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【レビュー】『ウイスキーは楽しい!絵で読むウイスキー教本』は初心者向けの楽しい書籍

ウイスキーは香りや味わいが豊かで、種類の豊富さや歴史の奥深さから多くの人に愛されるお酒です。
しかし、初めてウイスキーに触れる方にとっては、種類や専門的な用語が多くて戸惑うこともあるでしょう。

そんな初心者の方におすすめしたい教本が、『ウイスキーは楽しい!【増補改訂版】絵で読むウイスキー教本』です。
本書では親しみやすいイラストとともに、ウイスキーの基礎知識や楽しみ方が解説されています。

今回は『ウイスキーは楽しい!』について、ウイスキー教本を何冊も読んできた元バーテンダーのWhiskeenライターがレビューします。

おすすめの点や物足りない点も紹介するので、教本を探している方はぜひ参考にしてください。

『ウイスキーは楽しい!【増補改訂版】絵で読むウイスキー教本』とは

『ウイスキーは楽しい!【増補改訂版】絵で読むウイスキー教本』は、2023年2⽉22⽇に発売されたウイスキーの紹介本です。
2017年12月に発売された『ウイスキーは楽しい!』の増補改訂版で、B5版変型という大型サイズ。

かわいらしいイラストがフルカラーで掲載されていて、全208ページという充実した内容です。
本書の概要と、増補改訂版が発売された経緯を紹介します。

『ウイスキーは楽しい!絵で読むウイスキー教本』概要

書名ウイスキーは楽しい!【増補改訂版】絵で読むウイスキー教本
仕様B5版変型(257×182mm)/208ページ(フルカラー)
定価(税込)2,750円
著者/訳ミカエル・ギド/河 清美
ヤニス・ヴァルツィコス
発⾏元株式会社パイインターナショナル

増補改訂版が発売された経緯

増補改訂版が発売されたのは前作が非常に好評だったためで、前作の『ウイスキーは楽しい!』4度重版しました。

重版回数の多さから、いかに好評なのかが分かりますね。

増補改訂版とは前作に新しく内容を追加した版のことで、本書は前作から16ページもボリュームアップした内容です。

『ウイスキーは楽しい!絵で読むウイスキー教本』の3つの魅力

『ウイスキーは楽しい!』を読んで感じた魅力3点を紹介します。

  • イラストが豊富で分かりやすい
  • 実用的でユニークな情報が充実している
  • 最新情報が載っている

イラストが豊富で分かりやすい

本書はイラストが豊富で、ウイスキーの製造工程や産地などが分かりやすく説明されています。

ウイスキーの製造は工数が多く複雑ですが、本書では一つ一つの工程が端的かつイラストとセットで解説されているので、すんなり頭に入ります。

ウイスキーの産地を解説する章では、蒸留所マップのみならずフレーバーの特徴や歴史も掲載されていて、各地のウイスキーの特徴が理解しやすいです。

実用的でユニークな情報が充実している

本書には実用的でユニークな情報が数多く掲載されています。
ユニークな情報とは、一般的なウイスキー専門書には載っていない以下のような情報です。

  • テイスティング会の開き方
  • 二日酔いの予防と対処法
  • シチュエーション別・ウイスキーの選び方
  • ホームバーのつくり方
  • ウイスキーの料理への活用法

他にも多くの情報が掲載されており、「へえ」と思わせる豆知識コラムも豊富に載っています。
つい試したくなるウイスキーの楽しみ方や実用的な情報が満載で、読めばワクワクした気持ちになりますよ。

最新情報が載っている

本書にはウイスキー業界の最新情報が掲載されています。
特に新鮮と感じたのは、以下のような最新トレンドや世界のウイスキー事情です。

  • テクノロジーの進歩によって生まれたウイスキー
  • ウイスキーへの投資と価格のバロメーター
  • ジャパニーズウイスキーの新基準
  • アジアのウイスキー事情
  • フランスのウイスキー事情

世界のウイスキーや価格のバロメーターなど、最新かつ幅広い情報が載っています。

物足りない点は2つ

実用的なコラムや最新トレンド情報が充実している一方、「日本のウイスキー」と「ウイスキー銘柄」の情報は控えめでした。
読む方によっては、物足りないと感じてしまうかもしれません。

日本のウイスキー情報は控えめ

日本のウイスキー情報は控えめで、国内のウイスキー産地や歴史の記述は少ないと感じました。
現在、日本には蒸留所が60近くありますが、本書の日本の蒸留所マップには主要な6の蒸留所しか載っていません。

日本のウイスキー事情を詳しく知りたい場合は、国内に特化したウイスキー教本を併せて読むとよいでしょう。

ただ、本書には「日本独特の文化である水割り」や「日本人が発案したアイスボール(丸氷)」といった、読みごたえのあるトピックもあります。
本書の筆者はフランス人で、外国人の目線で捉えた日本のウイスキー文化は、読んでいて興味深く面白いと感じました。

ウイスキー銘柄の情報は控えめ

ウイスキー銘柄の情報は控えめで、他の教本よりも紹介本数は少な印象です。
各トピックに応じたおすすめのウイスキーはピックアップされていますが、全体で見ると本数は多くありません。

「多くのウイスキー銘柄を知りたい」
「ウイスキーの銘柄を比較して覚えたい」

という方は、銘柄一覧といった情報が載っている教本を併せて読むことをおすすめします。

『ウイスキーは楽しい!絵で読むウイスキー教本』がおすすめの方

テーブルの上のウイスキーグラスと本

『ウイスキーは楽しい!絵で読むウイスキー教本』は、「ウイスキー初心者」「幅広い知識を身に付けたい方」におすすめの教本です。

ウイスキー初心者

本書は、「これからウイスキーを趣味にしたい」と思っている初心者におすすめです。

本書ではウイスキーの基本的な知識や歴史、製造方法が分かりやすく解説されていて、テイスティング方法や飲み方のアレンジなど、実践的な情報も豊富です。

イラストが多用されていて読みやすく視覚的にも楽しめるので、初心者でも専門用語や理論が理解しやすいでしょう。
分かりやすく、かつ楽しく学べる『ウイスキーは楽しい!【増補改訂版】』は、ウイスキー初心者にぴったりです。

幅広い知識を身に付けたい方

本書は、ウイスキーにとどまらず幅広くお酒の知識を身に付けたい方におすすめです。
本書ではウイスキーの基礎知識だけでなく、カクテルレシピやグラスの種類、食べ物とのマリアージュといった情報が掲載されています。

ウイスキーだけでなく、飲酒文化やお酒そのものに興味があり、幅広い知識を身に付けたい方にはおすすめの一冊です。

最後に

暖炉の火に照らされた2つのウイスキーグラス

『ウイスキーは楽しい!絵で読むウイスキー教本』はフルカラーの豪華なイラストが多数掲載されていて、ユニークな情報も載っている楽しい本です。

抜群に読みやすく、ウイスキー初心者やお酒の知識を幅広く身に付けたい方におすすめです。

ウイスキーの世界を楽しく学びたい方は、本書を手に取ってウイスキーの魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。

Whiskeen レビュー募集
  • この記事を書いた人

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです。

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