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ウイスキー「富士山麓」とは|おいしさの秘訣はマチュレーションピーク

キリンより販売されている「富士山麓」は、ウイスキーファンの評価が高いブレンデッドウイスキーです。

「澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香」を目指して作られた「富士山麓」ですが、その製造工程には強いこだわりがありました。

マチュレーションピーク」の見極めや、豊かな自然環境。

製法やここだわり、銘柄を紹介しますので是非参考にしてください。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、2人で飲むのも、大勢で飲むのも何でも好きです。

ウイスキー「富士山麓」とは

「富士山麓」は飲料水メーカーのキリングループが販売するブレンデッドウイスキーです。

蒸留所・・・富士御殿場蒸留所
地域・・・静岡県御殿場市
熟成樽・・・北米産のホワイトオーク製バレル樽(約180リットル)

「富士山麓」の誕生

「富士山麓」が作られている富士御殿場蒸留所は1973年に設立され、2023年に50周年を迎えました。

以前は「ロバートブラウン」や「ボストンクラブ」といった人気銘柄をリリースしており、2005年に「富士山麓」が誕生。

発売から現在に至るまでキリン社の定番ウイスキーとして売れ続け、世界的にも高い評価を得ています。

「富士山麓」美味しさの秘訣

キリン社は「澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香」という理想のウイスキー像を掲げています。

では、理想の味わいに近づけるための秘訣はどこに隠されているのでしょうか。

以下の3つが挙げられます。

・「富士山麓」を生み出す自然環境
・グレーン原酒を3種類造るこだわり
・熟成を見極める「マチュレーションピーク」

「富士山麓」を生み出す自然環境

ブレンデッドウイスキー「富士山麓」の上質な味わいを生み出せる雄大な富士山の画像

キリン社によれば、「澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香」を作るためには、以下3点を目指すことが必要とのことです。

・水の質が良く量が豊富なこと
・温度と湿度のバランスが良いこと
・きれいな空気があること

実は上記で示した3つのポイントは、富士御殿場蒸留所の環境とマッチしています。

静岡県公式ホームページ』にも明記の通り、富士御殿場蒸溜所に近い富士山の伏流水の水質は大変良く、水量も豊富です。

そして、富士御殿場近辺の年間平均気温は13度と、日本の中でも比較的冷涼な気候です。

・東京の平均気温は16.6度
参考:気象庁 平均気温

また、周辺の山にかかる霧の影響で高く保たれる湿度と豊富な自然から生まれる澄み切った空気も、上質なウイスキー作りには欠かせません。

以上の雄大な富士山からの恩恵を受けた環境が、「富士山麓」の味わいを生み出しているのです。

グレーン原酒を3種類造るこだわり

モルト原酒とグレーン原酒両方を蒸留しているウイスキー樽のイメージ画像

蒸留所では一般的に、モルト原酒とグレーン原酒のどちらかを蒸留します。

しかし富士御殿場蒸留所では、モルト原酒とグレーン原酒両方を蒸留しているそうです。

特にグレーン原酒に関しては、研究を重ねた上での自社生産にこだわりをもっているのだとか。

キリン社ではグレーン原酒の蒸留にあたってライトタイプ、ミディアムタイプ、ヘビータイプの3種類を製造しています。

種類特徴
ライトタイプソフトで癖の少ない味わい
ミディアムタイプフルーティーで香ばしい風味
ヘビータイプライ麦原料由来の重厚感ある味わい

モルト原酒だけではなくグレーン原酒にも工夫を重ねることで、「澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香」を実現しているのです。

熟成を見極める「マチュレーションピーク」

「富士山麓」を作る上で大切にされているのが、「マチュレーションピーク」です。

「マチュレーションピーク」とは原酒の特徴や個性が最もよく表れている円熟期の状態のことで、「マチュレーションピーク」状態の原酒のみを扱うのが「富士山麓」の最大のおいしさの秘訣です。

ウイスキーは熟成年数が長ければ長いほど高価な傾向にありますが、熟成年数が長ければ長いほどおいしい、良いウイスキーというわけではありません。

100種類の原酒があれば100種類の「マチュレーションピーク」があり、熟成環境によってもその期間が変動するので熟成状態を見極めるのは難しい作業なのです。

「富士山麓」の製造では熟練のブレンダーが毎日原酒の状態を観察することで、上質な味わいの「富士山麓」が完成します。

「マチュレーションピーク」を見極めることが、はっきりした味わいを生み出す秘訣です。

「富士山麓」の味わいや香り

「富士山麓」が人気商品であり続けるのは、やはりこだわりの製造工程から生じる味わいや香りの品質が高水準だからでしょう。

味わいと香りに関して、それぞれどんな特徴があるのかご紹介いたします。

「富士山麓」は深みある味わい

「富士山麓」は重厚感もありながらフルーティーな甘さも感じられる、深みある円熟した味わいです。

複雑でありながら、3種のグレーン原酒それぞれの特徴が生かされています。

また、50%と高いアルコール度数でもストレートで楽しめるまろやかさも特徴です。

「富士山麓」の上質な香り

「富士山麓」は、洋梨やパイナップルのようなフルーティーな香りが特徴的です。

その中に甘さや香ばしいピート臭も感じられます。

原酒それぞれの特徴を生かして仕上げられた、バランスの良いブレンデッドウイスキーです。

「富士山麓」銘柄ごとの特徴紹介

「富士山麓」の銘柄ごとの特徴や味わいなどについてをご紹介します。

富士山麓には複数の銘柄がありますが、限定商品やすでに終売しているものもあります。

キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)

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・容量:700ml
・価格:オープン
・アルコール度数:50%

「富士山麓 樽熟原酒50%」の終売以後、「富士山麓」のレギュラーボトルとして飲まれているのが「富士山麓 シグニチャーブレンド」です。

50%と高めのアルコール度数のノンチルフィルタードで、うまみがしっかりと舌に残ります。

フルーティーで甘めの風味も感じられながらも重厚感もしっかりしており、辛みとのバランス抜群

「さすがマチュレーションピークのウイスキー」と感じる、まとまりの良さが特徴です。

キリンウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50%【終売】

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・容量:700ml
・アルコール度数:50%

2005年の発売から「富士山麓」の代名詞として人気を博し、惜しまれつつ終売したのが「富士山麓 樽熟原酒50%」です。

終売となってしまった背景には、原酒不足問題があるようです。

これだけおいしい銘柄はとても貴重なので、販売が再開されると良いですね。

キリンウイスキー 富士山麓 18年 シングルモルト【終売品】

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・容量:700ml
・アルコール度数:50%

主にグレーンウイスキーに力を入れている富士御殿場蒸留所ですが、「富士山麓 シングルモルト18年」という、18年以上熟成したモルト原酒のみで作られたシングルモルトウイスキーも製造されていました。

芳醇な味わいやフルーティーな香り、ウッディで香ばしい風味。

長期熟成ならでは柔らかな味わいが特徴です。

キリン 富士山麓 18年 スモールバッチ ブレンデッドウイスキー【限定品】

・容量:700ml
・アルコール度数:43%

「富士山麓 ブレンデッド18年」は長期間熟成させた原酒をブレンドした富士山麓の希少なウィスキーで、深みやコク・芳醇な味わいが感じられるます。

18年以上熟成させたグレーンを中心に熟成したモルトがバランスよくブレンドされており、ウッディで長い余韻が味わえるぜいたくなウイスキーです。

まとめ

こだわりの製法や環境の中で製造される「富士山麓」の特徴をご紹介しました。

「澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香」に虜になったウイスキーファンも少なくありません。

とくに「富士山麓 樽熟原酒50%」が圧倒的人気を誇っていましたが終売してしまったように、今購入可能な銘柄もいつ終売になってしまうか分かりません。

もし、お店やバー等で「富士山麓」を見かけた際は、この記事を思い出して是非手に取って飲んでみてください。

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  • この記事を書いた人

ウイスキーン編集部

ウイスキー好きがオススメするウイスキーの銘柄や飲み方を紹介するメディアです。自宅で気軽にできるウィスキーの楽しみ方やバーに行ったときに注文したくなるような銘柄など、ウィスキー初心者からお酒が少し苦手な方まで、誰でも楽しめるウィスキーの魅力を発信します。

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