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【馬が目印】バーボン「ブラントン」値上がり事情や安く買う方法も

サラブレッドと騎手をかたどったボトルキャップ、八角形のボトルが目印のバーボン「ブラントン」は、バーボン好きが愛してやまない銘柄のひとつです。

「ブラントン」は世界的に人気の銘柄ということに加え、1樽の原酒から250本しか造れないので供給が不足しがち。
そのため価格は高騰しています。

この記事では、そんな「ブラントン」について詳しく解説し、気になる価格帯や安く購入できる方法をご紹介します。

比較的手に入りやすいものやレアなものも併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです。

バーボンウイスキー「ブラントン」とは

バーボンウイスキー「ブラントン」の画像
画像提供:Whiskeen編集部 torauma撮影

「ブラントン」は、アメリカのケンタッキー州にあるバッファロートレース蒸留所が造るバーボンです。

ボトルデザイン、製造方法、風味、味わい、どれをとっても一級品。
妥協せずにこだわり抜いて造られていることから、唯一無二のバーボンと評価されています。

そんな「ブラントン」の名前の由来や歴史についてご紹介しましょう。

名前の由来

「ブラントン」という名前の由来は、バーボン造りの名人アルバート・ブラントン大佐に敬意を表して名付けられました。

彼は「ディーン・オブ・ケンタッキー(ケンタッキーの長老)」といわれるほど、バーボン造りに長けた人物。

「ブラントン」は、アルバート・ブラントン大佐の愛弟子エルマー・T・リーの手により誕生しました。

「ブラントン」の発祥と歩み

唯一無二のプレミアムバーボン「ブラントン」の発祥と歴史について、詳しく解説します。

「ブラントン」自体の歴史は浅い

「ブラントン」が誕生したのは1984年。
ケンタッキー州都、フランクフォートの市制200年を記念して造られました。

他と比べると歴史の浅いバーボンといえますが、「ブラントン」はシングルバレルバーボンと呼ばれる高級路線のパイオニアでもあります。

「ブラントン」が生まれた蒸留所の歴史は深い

「ブラントン」を造っているバッファロートレース蒸留所の歴史は古く、創業は1773年。
現存する全米最古の蒸留所といわれています。
バッファロートレース蒸留所の前身であるエンシェントエイジ蒸留所のときに、エルマー・T・リーの手により「ブラントン」が造られました。

時代の移り変わりとともに名前が変わり、1999年に現在のバッファロートレース蒸留所となりました。
フランクフォートに流れるケンタッキー川が水牛の通り道として有名だったことから、バッファロートレースと名付けられたようです。

現在のバッファロートレース蒸留所では、ハーレン・ウィートリー氏がマスターディスティラー(バーボン造りの最高責任者)として「ブラントン」の製造を引き継いでいます。

ちなみに、バッファロートレース蒸留所では、ハーレン・ウィートリー氏監修の「ウィートリー」という名のクラフトウォッカも製造。
ミネラル豊富な石灰水や最高級の赤冬小麦を使用しているぜいたくなウォッカで、バーボン造りのノウハウを詰め込んだ一品です。

唯一無二と呼ばれる「ブラントン」5つの特徴

「ブラントン」が唯一無二のバーボンと呼ばれるようになったのは、バッファロートレース蒸留所のすさまじいこだわりと血の滲むような努力があったからだといえます。

「ブラントン」の5つの特徴をご紹介していきましょう。

1.複数の馬のボトルキャップ

「ブラントン」の目印といえるボトルキャップのフィギュア。
これはアメリカ競馬の祭典、世界3大ダービーのひとつであるケンタッキーダービーのサラブレッドと騎手をかたどっています。
このフィギュアは8種類あり、競馬のスタートからゴールまでを再現しています。

ボトルキャップからも、ケンタッキー州に対するリスペクトが伝わりますね。

2.ケンタッキーなくして語れない自然の恵み

ウイスキーづくりに重要な仕込み水のイメージ画像

バッファロートレース蒸留所があるフランクフォートは石灰岩(ライムストーン)が豊富で、そこから流れ出す湧水はミネラルを適度に含んでいます。
この湧水こそが「ブラントン」の仕込み水となるのです。

「ブラントン」の仕込みが始まるのは、秋から冬。
これは仕込み水の温度が高くなる夏場を避けるためです。
仕込み水の温度が上がると原料の発酵が不安定になってしまうため、「ブラントン」は気温の低い秋から冬にかけて仕込みが行われます。

3.ブラントンにふさわしい樽の見極め

ウイスキーの熟成樽の画像

「ブラントン」は、シングルバレルバーボンです。

シングルバレルとは、1つの樽のみからボトリングされたウイスキーのこと。

通常のバーボンは、味を均一にするために樽原酒をブレンドして調整します。

一方のシングルバレルはブレンドしないので、1つの樽ごとの個性がはっきりと出ます。
そのため、一樽ごとのクオリティーが高くないとシングルバレルは製品化できないのです。

「ブラントン」になるには、さらに次のような条件をクリアしなければいけません。

  • アメリカンオークの新樽で4年間熟成
  • 4年の間、温度調節のために倉庫内の高所や低所に場所を変えながら熟成
  • マスターディスティラーを含む最低3人が4年間、毎年テイスティングし「ブラントン」になりうる樽を厳選
  • 選ばれた樽だけが「ブラントン」専用倉庫に移されてさらに熟成

また、倉庫は全部でAからZまであり、専用倉庫はH倉庫。
なぜH倉庫なのかというと、H倉庫で熟成させると上質なものができ上がるというジンクスがあるからです。

4.【手作りの証し】唯一無二の手書きラベル

「ブラントン」のラベルは、1つ1つ手で記載されています。
手書きなので、全く同じラベルはひとつもありません。
この工程も唯一無二といわれる理由です。

「ブラントン」同様に高級バーボンとして知られる「ブッカーズ」も、手書きのラベルが特徴です。

「ブッカーズ」については「最高峰のクラフトバーボン「ブッカーズ」とは?スコッチとバーボンの違いも解説」で紹介していますので、ぜひチェックしてください。

5. 輝かしい受賞歴

続いて「ブラントン」の主な受賞歴をご紹介しましょう。

  • 2014年のIWSCにて「ブラントン」が銀賞、「ブラントン ゴールド」が最高賞のバーボントロフィー、「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」が金賞を受賞
  • 2015年のIWSCにて「ブラントン」が金賞、「ブラントンゴールド」が2年連続のバーボントロフィー、「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」が銀賞を受賞
  • 2018年のIWSCにて「ブラントン」「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」が銀賞、「ブラントンゴールド」が金賞を受賞。

IWSCの正式名称は、インターナショナル ワイン&スピリッツコンペティション。
1969年から続く、ヨーロッパ最大のコンペティションです。

  • 2020年のSFWSCにて「ブラントン」「ブラントンゴールド」が金賞。「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」が銀賞を受賞
  • 2021年のSFWSCにて「ブラントン」が銀賞、「ブラントンゴールド」「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」が金賞を受賞
  • 2022年のSFWSCにて「ブラントン」「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」が金賞。「ブラントンゴールド」が銀賞を受賞

SFWSCの正式名称は、サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション。
アメリカの酒類業界の雑誌「テイスティング・パネル・マガジン」が主催する、アメリカ最大のコンペティションです。

「ブラントン」のラインナップ

これまで「ブラントン」の歴史や製法、こだわりをご紹介してきました。
唯一無二のバーボン「ブラントン」を飲んでみたくなりませんか?

そんなあなたに「ブラントン」のラインナップをご紹介しましょう。

「ブラントン」

アルコール度数46.5%
容量750mL
参考小売価格12,500円(税別)

「ブラントン」のスタンダードボトルです。

シナモンのような香りの後に続くのは、バニラのような優しく甘い余韻。
それでいてバーボンのスパイシーさがしっかり感じられます。

こんなにも上品で余韻を楽しめるバーボンがあったのかと思うでしょう。

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おすすめの飲み方

おすすめの飲み方はストレート、トワイスアップ、ロック。
「ブラントン」の本来の香りや味わいを楽しみましょう。

「ブラントン ブラック」

アルコール度数40%
容量750mL
参考小売価格6,000円(税別)

「ブラントン ブラック」はスタンダードボトルよりも味わいをマイルドにしたもの。

「ブラントン」はアルコール度数46.5%なのに対して「ブラントン ブラック」は40%です。
一時期は終売となっていましたが、2022年10月時点は購入可能な商品です。

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おすすめの飲み方

「ブラントン ブラック」はマイルドな味わいが特徴のため、水割りやソーダ割りなどオールマイティに美味しくいただけます。

ハーフロックやハーフソーダもおすすめです。

「ブラントン ゴールド」

アルコール度数51.5%
容量750mL
参考小売価格18,500円(税別)

「ブラントン ゴールド」は、「ブラントン」の樽の中で秀でた樽を厳選してボトリングしています。
「ブラントン」の上位互換といえるプレミアム・バーボンです。

「ブラントン」より甘味が強く、メロンのような上品な甘さ。長く続く余韻を感じられます。

アルコール度数は51.5%ですが、アルコールの強さを感じないほど上品でエレガントな味わいです。

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おすすめの飲み方

こちらのおすすめの飲み方はストレート、トワイスアップ、ロック。
それ以外の飲み方は、もったいないと筆者は感じます。

「ブラントン ゴールド」のすばらしい余韻を堪能してください。

「ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル」

アルコール度数66%
容量750mL
参考小売価格23,000円(税別)

「ブラントン」の樽の中で、個性的で秀でた樽を選び、濾過せずボトリングしたものです。
「ブラントン」のラインナップの中で一番濃厚。

香りや甘味、樽のウッディ感を強く感じるのも特徴です。
いつまでも続く余韻は感動もの。

おすすめの飲み方

こちらのおすすめもストレート、トワイスアップ、ロック。

アルコール度数が高めなので、ゆっくり味わって飲むのがよいでしょう。

出会えたらラッキーな限定品・終売品の「ブラントン」

「ブラントン」には限定品や終売になってしまったレア商品があります。

オークションやネットショップに出回ることもありますが、価格が高騰している商品です。

「ブラントン」のレア商品について、見てみましょう。

【限定品】ブラントン30周年記念ラベル

2014年に販売された「ブラントン」誕生30周年記念ボトル。
ブラントン誕生30周年を記念した、記念ラベルの「ブラントン」です。

80本限定で販売されたレアな商品なので、価格は高騰しています。

【限定品】ブラントン8本セット

こちらも「ブラントン」誕生30周年記念の際に販売されたもの。

8本セットで記念ボトルを購入すると、8種類のボトルキャップが全部集められるということで、コレクター心がくすぐられます。

【終売品】「ブラントン シルバー」

「ブラントン シルバー」は終売となってしまっているレア商品。
手に入れるにはネットオークションや中古販売しかありませんが、こちらも価格が高騰しています。

アルコール度数49%でスタンダードボトルよりも少し度数を高く調整した「ブラントン  シルバー」。
飲む機会があればラッキーなバーボンです。

「ブラントン」値上がりしたのは本当か?安く買う方法も紹介

「ブラントン」は残念ながら2020年に値上がりしてしまいました。

各種1,000円〜3,000円の値上げで、スタンダードボトルも希望小売価格10,500円〜12,500円になっています。

なかなか手の届かないバーボンというイメージがついてしまっている「ブラントン」を、少しでも安く購入する方法はあるのでしょうか。

安く買う方法はあるのか

「ブラントン」を安く買う方法は、運とタイミングが必要です。
いくつか挙げてみましょう。

  • ネットショッピング
  • ネットオークション
  • フリマアプリ
  • 酒類中古販売店
  • 田舎の酒屋

安く売られていても、すぐに売り切れになる可能性が高いことが予想されます。

しかし、スタンダードボトルなら10,000円以下で買うことが可能かもしれません。

酒屋さんでごく稀に以前の価格で売っていることもあるので、チェックしてみましょう。

まとめ

唯一無二のバーボンといわれる「ブラントン」は、手間と時間をかけて造られた逸品。
高級なバーボンですが、ぜひ機会があれば飲んでいただきたいです。

他のバーボンではなかなか味わえない香りと余韻は、経験して損はないはずですよ。

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  • この記事を書いた人

torauma

大阪で細々とBARをしています。 好きなお酒はバーボン。 whiskeenを通してウイスキーの魅力を知っていただけたらうれしいです。

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