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まずい?「グレングラント アルボラリス」の価格・評価・飲み方

「グレングラント アルボラリス」とは、スコットランド老舗ウイスキーメーカーのグレングラントが、創業180周年を記念してリリースした商品です。
販売されたとたん、2,000円台前半でシングルモルトが買えると話題沸騰。
ブログやSNS、YouTubeなど多くのメディアで取り上げられました。

残念ながら、いわゆる「値上げの秋」の2022年10月に価格の見直しが行われましたが、それでも2,000円台後半をキープし、コスパの良さは健在です。

今回は「グレングラント アルボラリス」のおいしい飲み方や、筆者のレビューを載せています。
ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

いのかず

いのかず

バーテンダー歴6年。どこかのチーフバーテンダー。家でもお酒を楽しんでもらいたいという想いから、ウイスキーやカクテルに関するコンテンツをWebで発信。

「グレングラント アルボラリス」とは

画像出典:twitter

Simplicity(飾り気のないこと)がモットーのグレングラント蒸留所。
日本での知名度はあまり高くありませんが、2012年時点での販売量は世界第6位と、メジャーなブランドです。

そんな「グレングラント アルボラリス」の基本情報をまとめました。

「グレングラント アルボラリス」の基本情報
種類シングルモルトウイスキー
製造元カンパリ・グループ
輸入元CT Spirits Japan
蒸留所グレングラント蒸留所
容量・アルコール度数700mL・40%

「グレングラント アルボラリス」発祥の地

「グレングラント アルボラリス」が製造されているグレングラント蒸留所は、数多くの蒸留所が存在するスペイサイドに本拠地を構えています。
スペイサイドで製造されるシングルモルトウイスキーといえば、「ザ・グレンリベット」や昨今注目を集める「グレンアラヒー」などが有名です。

スコットランドでは生産される地域で味わいが大きく異なります。
スぺイサイドで造られるウイスキーは、華やか・フルーティー・スイートといった特徴があり、今回ご紹介する「グレングラント アルボラリス」は上記のような特徴はもちろん、マイルドさも兼ね備えています。

「グレングラント アルボラリス」という名前の由来

「グレングラント アルボラリス」とはラテン語で「木漏れ日」という意味。
蒸留所に隣接している庭園に陽光が降り注ぐ様子にインスパイアされ、この名前を付けたそうです。
箱にはオレンジと青に近い爽やかなグリーンがデザインされ、木漏れ日を連想させてくれます。

ウイスキー自体も明るい黄金色で、実際に陽だまりの中で飲みたくなる1本です。

「グレングラント アルボラリス」の味

バーボン樽とシェリー樽で熟成されたふたつのモルト原酒。
絶妙なヴァッティングから生まれた味わいはスイートかつフルーティー

引用:https://www.instagram.com/theglengrant_jp/

洗練されたタフィーと洋梨を思わせる甘く爽やかな味わい

引用:https://www.instagram.com/theglengrant_jp/

クリアな飲み口で、どんなシーンにも溶け込む

引用:https://www.instagram.com/theglengrant_jp/


ブライトゴールド

香り
フローラル/フルーティー、ドライレーズン、ハニーサックル、レモンシトラス


オーク、バタースコッチ、ドライフルーツ、軽いスパイス

フィニッシュ
モルティなバニラ、洋ナシ、ほのかなシトラスの香りが長く続く

引用:arboralis | The Glen Grant™

「グレングラント」の公式サイトや公式SNSでの表現のように、爽やかで甘い飲み口と、ほんのりとしたスパイスが大人の余韻を感じさせてくれます。

女性へのプレゼントとしても喜ばれそうですね。

実際に筆者が試飲したレビューは後半で詳しくご紹介します。

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グレングラントの歴史

長い歴史の中で、現在まで伝統を引き継いできたグレングラントの歴史をご紹介します。

創業者について

グレングラント蒸留所は1840年、ジェームズとジョンのグラント兄弟によって設立されました。
ジェームズは鉄道会社の創始者ということもあり、ウイスキーの供給やスぺイサイドのほかの蒸留所の建設などに貢献したそうです。

また、1861年にグレングラント蒸留所はスコットランドの蒸留所において初めて電灯を導入。
業務の効率化を図るなど常にチャレンジを忘れない兄弟でした。

兄弟の死後、ジェームズの息子であり、父親と同名のジェームズ・グラントが後を継ぎます。
彼も父親同様、常にチャレンジ精神が豊富な人でした。
グレングラントの代名詞ともいえる首の細長いポットスチルと、水冷式の精留器を初めて導入。
製造技術に革新を起こしました。

また、今回ご紹介している「グレングラント アルボラリス」という名前のきっかけとなったビクトリアンガーデンを蒸留所横に設立。
世界中を旅行するのが趣味だった彼は、珍しい植物や果実をこの庭で育てました。
「ビクトリアンガーデン」は現在も温室や家庭菜園などが行われ、美しい姿を残しています。

2006年にはカンパリ・グループが蒸留所を買収し、デニス・マルコム氏を新たなマスターディスティラーに任命。
グラント家が代々築いてきた伝統を守りながら、現在も経営を行っています。

受賞歴

伝統と革新のグレングラントのウイスキーは、あらゆるコンペティションで絶賛されています。

「グレングラント アルボラリス」

  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022 銀賞

「グレングラント 10年」

  • ウイスキー専門誌『ウイスキー・バイブル (2013~2019)』 ベストシングルモルト賞(7年連続)
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022 銀賞

「グレングラント 12年」

  • インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション 2016 ゴールド
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2017 ダブルゴールド
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022 銀賞

「グレングラント 15年」

  • ニューヨーク・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション 2020 ゴールド
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2021 ダブルゴールド
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022  銀賞

「グレングラント 18年」

  • ウイスキー専門誌『ウイスキーバイブル 2019』スコッチウイスキーオブザイヤー
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2020  銀賞
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2021 ダブルゴールド

グレングラント蒸留所の特別な製法

グレングラント蒸留所のこだわりは、スぺイサイドの自然を生かした素材と細長いポットスチル、厳選された樽にあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自然を生かした素材

仕込み水は、蒸留所の近くを流れるグレングラント川から、くみ上げています。
川は別名ブラックバーンと呼ばれ、水の色がコーヒーのように黒いのが特徴。
色がつくのは、ピート(泥炭)層から水が湧き出るときにタンニンを含むからです。

原料となる大麦は、風味豊かなスコットランド産のみを使用しています。

2種類のポットスチル

グレングラントでは、胴体部分に膨らみを持つバルジ型と、細長いネックのストゥーパ型の2種類のポットスチルを使用し、蒸留を行います。
それぞれのポットスチルで蒸留したウイスキーを配合することで、バランスの良い味わいに。

また、現代では希少な存在となった「精留器」がすべてのポットスチルに付いており、蒸留時に蒸気の温度調節が行われるため、酒質がよりエレガントになり、フルーツ香が際立った風味になります。

厳選された樽

熟成に使う樽は、マスターディスティラーのデニス・マルコム氏が高品質なものだけを厳選。
バーボン樽とシェリー樽でそれぞれ熟成させた原酒をヴァッティングさせることで、樽ごとの個性を生かした味に仕上げるのが特徴です。

スペイサイドの自然が生み出す素材とこだわりの蒸留方法、巧みな熟成技術によって、グレングラントらしいフレッシュなモルトフレーバーが生み出されています。

「グレングラント アルボラリス」以外のラインナップ

日本で取り扱いがある商品をご紹介します。

グレングラント 10年

アルコール度数:40% 
容量:700mL 
価格:3,179円(税別)※2022年12月 Amazon調べ

グレングラント蒸留所の主要な商品です。
香りは青リンゴや洋ナシのようなフルーティーさが広がります。

飲み口はスムースですが余韻は長く、ウイスキーらしいウッディーさを感じられます。

  • ウイスキー専門誌『ウイスキー・バイブル (2013~2019)』 ベストシングルモルト賞(7年連続)
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022 銀賞

グレングラント 12年

画像出典:twitter

アルコール度数:43% 
容量:700mL 
価格:4,591円(税別)※2022年12月 Amazon調べ

香りはオレンジのようなフレッシュさの中に、バニラやはちみつといった華やかさもあります。

味わいは「グレングラント 10年」のようにスムースですが、その中にエレガントさと、ナッツやクッキーのようなモルティさを感じます。

軽い飲み口からは想像できないほど、しっかりとした飲みごたえがある1本です。

  • インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション 2016 ゴールド
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2017 ダブルゴールド
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022 銀賞

グレングラント 15年

アルコール度数:50% 
容量:700mL 
価格:7,453円(税別)※2022年12月 Amazon調べ

ファーストフィルのバーボン樽で15年熟成させるだけでなく、冷却ろ過をしないノンチルフィルタード製法を採用。

また、アルコール度数もほかの製品と比べて高いのが特徴です。
香りはグレングラントらしいフルーティーさを残しつつ、キャラメルやオーク香をしっかりと感じます。

味わいはバニラ、はちみつといったバーボン樽由来の甘さ、モルトらしさとスパイスを感じ、リンゴのような爽やかなフィニッシュです。

  • ニューヨーク・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション 2020 ゴールド
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2021 ダブルゴールド
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2022  銀賞

グレングラント 18年

アルコール度数:43% 
容量:700mL 
価格:15,454円(税別)※2022年12月 Amazon調べ

ノンピートの大麦麦芽のみを使用。
熟成樽は主に、バーボン樽を使用しています。

香りは熟成期間が長いためとてもリッチで、オークらしさの奥にスパイスを感じます。

味わいはキャラメルやドライフルーツ、はちみつ、ナッツと、甘さと香ばしさのバランスがとても良い、華やかでリッチな1本です。

  • ウイスキー専門誌『ウイスキーバイブル 2019』スコッチウイスキーオブザイヤー
  • 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2020  銀賞
  • サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2021 ダブルゴールド
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「グレングラント アルボラリス」の飲み方

「グレングラント アルボラリス」のおすすめの飲み方をご紹介します。

1番のおすすめはハイボール

さっぱりと飲めるハイボールがおすすめです。
爽やかさと甘さ、そしてスパイスの香りのバランスが絶妙。
ブレンデッウイスキーでは味わえない、贅沢なハイボールを楽しめます。

ストレートもおすすめ

グラスに注いだ直後はアルコールの強い香りが残りますが、少し時間を置くとフレッシュな青リンゴや柑橘類の香りが立ってきます。
「グレングラント アルボラリス」は木漏れ日の下で味わいたくなる1杯です。

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「グレングラント アルボラリス」の評価は?まずいというウワサは本当か

ネット上では「グレングラント アルボラリス まずい」という検索ワードが見られます。
なぜ「まずいのでは」というウワサが立ってしまったのでしょうか。

原因としては以下の2点が考えられます。

  • グレングラント蒸留所を知らない
  • 価格が安すぎる

確かに、聞いたことがない蒸留所の安すぎるシングルモルトウイスキーだと、不安になってしまいますよね。

これらの情報をまとめると、

「まずい」という評判がないかネットで検索する人が多くなることで、検索候補に「まずい」というキーワードが残り、「グレングラント アルボラリス=まずい」というウワサが流れた。

と推測されます。

本当にまずい?筆者のレビュー

筆者も今回この記事を書くにあたり、初めて「グレングラント アルボラリス」を飲んでみました。
素直な感想を綴ります。

画像提供:Whiskeen編集部 アスカ

ストレートで飲んだ感想は「飲みやすい」です。
オレンジとはちみつの香り、そしてほのかにスパイスを感じます。
華やかでありながらとても親しみやすく、これなら毎日飲んでもいいかも、と思いました。

筆者の独自評価:3/5点

ハイボールでもいただきます。

画像提供:Whiskeen編集部 アスカ

飲んだ瞬間、思わず「おいしい」と口に出してしまいました。

加水することで苦味が加わり、マーマレードのような香りがします。
味わいは爽やかですが、バニラの甘さを感じます。

後味は少しだけ香ばしさがあり、飲み飽きない味。
これなら昼でも夜でも、いつでも飲めそうです。

筆者の独自評価:4.5/5点

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SNSでの評価・口コミ

Twitterでの評価はおおむね良好で、「おいしい」というコメントが目立ちました。

まとめ

コスパ最強とうたわれる「グレングラント アルボラリス」をご紹介しました。
まずいとのウワサでしたが、実際は華やかでおいしいという評判が多く、初心者でも楽しめる1本です。

ぜひ試してみてください。

  • この記事を書いた人

ASUKA

本業はヨガインストラクター。 ウイスキー好きが高じてWhiskeen編集部の仲間入りを果たす。 アイラ系とシェリー樽系のどちらも大好き。

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