スコッチ

「ザ・グレンリベット」とは?種類からおすすめの飲み方まで徹底解説

「ザ・グレンリベット」は、スコッチ最大の生産量を誇る地域スペイサイドで造られる、シングルモルトウイスキーです。

「はじまりのシングルモルト」を謳うウイスキーの特徴や多彩な銘柄、飲み方についてご紹介します。

この記事の監修者

いのかず

いのかず

バーテンダー歴6年。どこかのチーフバーテンダー。家でもお酒を楽しんでもらいたいという想いから、ウイスキーやカクテルに関するコンテンツをWebで発信。

「ザ・グレンリベット」とは

世界中で愛されているシングルモルトウイスキー「ザ・グレンリベット」。
製造場所であるスペイサイド地域や、蒸留所のユニークな歴史について解説します。

「ザ・グレンリベット」の製造場所

地域ごとに特徴があるスコットランドのウイスキー。
「ザ・グレンリベット」は、スコッチの蒸留所の半数が本拠地としている、スペイサイドで製造しています。

スペイサイドで製造されるシングルモルトウイスキーはスペイサイドモルトと呼ばれ、フルーティかつフローラルで華やかな味わいが特徴で、「ザ・グレンリベット」もすっきりと飲みやすいウイスキーとして有名です。

豊かな水源のあるウイスキー造りに最適なこの土地で、「ザ・グレンリベット」の蒸留所は最初の政府公認の蒸留所となります。

「ザ・グレンリベット」の歴史

「ザ・グレンリベット」の創業者ジョージ・スミスは、父が農場を運営するかたわらに行っていたウイスキー造りを引き継ぎます。
当時のスコットランドでは酒の販売に重い税金が課されており、密造酒が増加していました。
そんな時代のなか、実はジョージ・スミスも税金を逃れるため、ウイスキーを密造していたのです。

しかし1823年に酒税法が改正されたことを受け、国のさまざまな基準をクリアし、いち早くライセンスを取得しました。
その後、グレンリベット蒸留所を設立し、スコットランドで最初の政府公認の蒸留所となったのです。

以上の出来事がきっかけで、「はじまりのシングルモルト」と呼ばれるようになりました。

「グレンリベット」の名に「THE」がつくようになった理由

クオリティの高いウイスキーを次々と世に出した、グレンリベット蒸留所。
この人気にあやかろうと、他のウイスキー業者が勝手に「グレンリベット」を名乗ったウイスキーを製造し始めます。
ジョージ・スミスは、商標は自分たちのものであると裁判所に提訴。

裁判には長い年月がかかりました。
そして、息子のゴードン・スミスが蒸留所を経営する1884年に、ようやく判決が下ります。
裁判の結果、ジョージ・スミスが創業した蒸留所のみが唯一無二である”と認められたのです。

そのため、頭に「THE」をつけた「ザ・グレンリベット」に改名し、今の名称となりました。

はじまりのシングルモルト「ザ・グレンリベット」の特徴

初めて政府に認可された蒸留所という歴史を持つ「ザ・グレンリベット」の魅力は、原料や製造方法にあります。

世界中のウイスキー愛好家に愛される味と香りを生み出す秘密を見ていきましょう。

蒸留所内に湧き出る「ジョージーの湧水」を使用

豊かな水源に恵まれたスペイサイドにあるグレンリベット蒸留所は、その敷地内に「ジョージーの湧水」と呼ばれる湧き水を有しています。
ミネラル分が豊富な「ジョージ―の湧水」は、大麦から多くの糖分を抽出し、「ザ・グレンリベット」の味わいを特徴づけているのです。

また、1年を通して5〜8℃と安定した水温の湧水は、蒸留の際の冷却にも適しています。

「ジョージーの湧水」はまさに、「ザ・グレンリベット」の味を支える水なのです。

特徴的なフルーティーな味と香り

「ザ・グレンリベット」の味わいの特徴は、フルーティですっきりとしていること。
この味わいは細く長い首のポットスチルでの蒸留と、ミネラルが豊富な「ジョージーの湧水」を使用することで生まれます。

熟成する樽はほとんどがバーボン樽ですが、シェリー樽やラム樽、コニャック樽で熟成した銘柄も出しており、特徴的なフルーティーさはそのままに、違った味わいを楽しめます。

「ザ・グレンリベット」のラインナップ

「ザ・グレンリベット」は、熟成年数や樽の種類によって味わいの違う、豊富な銘柄が魅力です。

さまざまな原酒の組み合わせから生み出されるラインナップを見ていきましょう。

ザ・グレンリベット12年

アルコール度数:40%

アメリカンオークとヨーロピアンオークのバーボン樽で12年熟成された原酒をヴァッティングした、「ザ・グレンリベット」のスタンダードボトルです。

フルーティな香りと、バニラや蜂蜜のような甘さの飲みやすい銘柄なので、最初に味わう「ザ・グレンリベット」としてもおすすめです。

ぜひストレートで味わってみてください。

12年の旧ラベルとの違いは?

2019年に「ザ・グレンリベット 12年」「ザ・グレンリベット 15年」「ザ・グレンリベット 18年」「ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ」の4銘柄のラベルがリニューアルされました。
その中でも「ザ・グレンリベット 12年」は、旧ラベルと新ラベルで味が変わったといわれています。

新ラベルのほうが甘くすっきりした味わいになり、より初心者でも飲みやすくバランスの取れた銘柄に変化したそうです。
新旧ラベル両方の味わいを体験してみるのも、おもしろいかもしれませんね。

ザ・グレンリベット14年

アルコール度数:40%

バーボン樽、シェリー樽の他に、コニャック樽で14年熟成された原酒を使用した銘柄。

フルーティさの中にスパイスを感じる香りと、チョコレートレーズンのような味わいが特徴で、「ザ・グレンリベット」には珍しいリッチで濃厚な1本です。

ザ・グレンリベット15年

アルコール度数:40%

後熟にフレンチオーク(リムーザンオーク)の新樽を使用している「ザ・グレンリベット 15年」。
一般的にコニャックの熟成に使われるリムーザンオークを熟成に使用することで、スパイシーな味わいを出しています。

フルーツやナッツの味わいと、クリーミーなバターの香りが特徴です。

ザ・グレンリベット18年

アルコール度数:40%

ファーストフィルとセカンドフィルのアメリカンオークのバーボン樽、シェリー樽の組み合わせを楽しめる18年熟成の銘柄。
濃い金色、リッチなフルーツとトフィーの香り、甘いオレンジの複雑な味わいが特徴のシングルモルトです。

ザ・グレンリベット21年

アルコール度数:43%

21年もの長期熟成に使用されるアメリカンオークのバーボン樽と、ヨーロピアンオークのシェリー樽は、ひとつひとつ手作業で選ばれ、香りをチェックして承認されています。

ドライフルーツの香りとシナモンやジンジャーのスパイシーな味わい、トーストされたヘーゼルナッツのようなフィニッシュが特徴です。

ザ・グレンリベット25年

アルコール度数:43%

アメリカンオーク樽は使用せず、ヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽のみを使って25年熟成します。

ダークチョコレートと干しブドウの香りで、その味わいはシルクのような甘さ。
長く続くウッディな余韻を楽しめる銘柄です。

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ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ

アルコール度数:40%

創業者のジョージ・スミスが導入した蒸留方法で造られたのが「ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ」です。
経年オーク樽に加え、一度も熟成に使われたことのないファーストフィルのアメリカンオーク樽の原酒を使用し、ピリッとしたオレンジや洋梨の味わいを生み出しました。

クリーミーでスムースな甘さを楽しめる銘柄です。

ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ ※EC限定商品

アルコール度数:40%

カリビアンラムの熟成に使用した樽でフィニッシュした原酒を使った、ユニークな1本。
洋梨とりんごの香りに加え、カリビアンラム由来のトロピカルなバナナの香りを感じます。

ザ・グレンリベット12年 ライセンスド・ドラム

アルコール度数:48%

「ザ・グレンリベット12年」の限定シリーズ第2弾です。
1824年にジョージ・スミスが最初のウイスキー製造免許(ライセンス)を取得したことに敬意を表して造られました。

オリジナルの「ザ・グレンリベット」と同じ48%のアルコール度数、昔のボトルを彷彿とさせるデザインが特徴。

ピーチやストロベリージャムを思わせる香り、蜂蜜やバニラの甘い味わい、スパイシーなフィニッシュを楽しめます。

ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年

アルコール度数:48%

50年以上の熟成を経て造られた「ウィンチェスターコレクション」の第3弾。
世界で155本しかない限定品です。

アメリカンオーク樽、ホッグスヘッド、シェリー樽の原酒から、マスター・ディスティラーであるアラン・ウィンチェスター氏が厳選して組み合わせています。

アプリコットジャム、ピーチ、焦がしたアーモンドの香り、オレンジとチョコレートの甘みが特徴です。

ザ・グレンリベット シングルカスク 2022 24年

アルコール度数:54.1%

シングルカスクシリーズのひとつです。

アメリカンオーク樽で24年熟成された原酒を、163本限定でボトリング。
カスクストレングス、ノンチルフィルタードなので原酒の特徴をしっかり感じられます。

オレンジや青りんごの爽やかな香り、ハニーコムやキャラメル、バニラの甘さのある味わいが特徴です。

一般販売はされず、業務店向けの商品なので、バーなどで見つけたらぜひ試してみてください。

ザ・グレンリベット シングルカスク 2022 26年

アルコール度数:44.3%

アメリカンオーク樽で26年の長期熟成を行った原酒をボトリング。
162本のみの限定販売です。

青りんご、スイカ、クランベリーの軽やかな香りと、濃厚なトフィーと爽やかなピンクグレープフルーツ、オレンジの複雑な味わいが特徴。
「ザ・グレンリベット シングルカスク 2022 24年」と同様、一般販売はされていないため、バーなどで見つけたらラッキーです。

「ザ・グレンリベット」ナデューラシリーズ

アルコール度数:62%

熟成樽のこだわりを感じられるのが、「ザ・グレンリベット ナデューラシリーズ」です。
ナデューラは、ゲール語で「自然」「自然な」という意味。
その名の通り、チルフィルターを行わず樽本来の香りや味を残して仕上げられています。

「ナデューラシリーズ」のウイスキーは、水を加えず瓶詰めされるカスクストレングス。
樽の特徴をしっかり楽しめるシリーズです。

2022年11月現在販売されている「ザ・グレンリベット ナデューラビーティッド」は、ピート(泥炭)で大麦麦芽を焚き、スモーキーな香りを出しているのが特徴。
後熟にピート香の強いアイラモルトの樽を使用しています。

スモークの中にもりんごやマーマレードのフルーティさも感じる1本です。

ちなみに、現在は販売終了している「ザ・グレンリベット ナデューラオロロソ」「ザ・グレンリベット ナデューラファーストフィルセレクション」も、こだわりの樽の特徴をしっかり楽しめる銘柄です。

  • ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド ※アルコール度数:正規品約60%/並行輸入品:48%
  • ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ」 ※販売終了
  • ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション ※販売終了
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免税店限定の「ザ・グレンリベット」

空港や国際線の機内で購入できる限定商品です。
ホワイトオーク樽を使用した銘柄や、個別のナンバーがついたボトルの「レアカスク」など。

モルトウイスキー好きの方へのお土産にも良さそうですね。

  • ザ・グレンリベット ディスティラーズリザーブ トリプルカスクマチュアード
  • ザ・グレンリベット ホワイトオークリザーブ トリプルカスク マチュアード
  • ザ・グレンリベット レアカスク トリプルカスク マチュアード

終売の「ザ・グレンリベット」

2022年11月時点の公式サイトでは、販売終了となっている銘柄です。

「ザ・グレンリベット12年」の限定シリーズや、テイスティングノート非公開で発売されるミステリアスシリーズの「ザ・グレンリベット コード」など、興味深いものばかり。

バーなどで見かけたらラッキーです。

  • ザ・グレンリベット12年 イリシット・スティル
  • ザ・グレンリベット コード
  • ザ・グレンリベット シングルカスク 2021 22年
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「ザ・グレンリベット」のおすすめの飲み方

フルーティですっきりとした「ザ・グレンリベット」は、初心者にもチャレンジしやすいウイスキーです。

特徴をより楽しめる飲み方をご紹介します。

フルーツの香りを楽しめるハイボールやロックで

「ザ・グレンリベット」は、ハイボールやロックでフルーティな香りを楽しむのがおすすめです。
スモーキーな香りがほとんどないため、すいすい飲めてしまいます。

熟成年数が長いものはクリーミーな味わいになってくるので、ストレートでゆっくり楽しむのも良いですね。

まとめ

スコッチウイスキー最大の生産量を誇るスペイサイドで、いち早くライセンスを取り、世界で最も売れているシングルモルトのひとつとなった「ザ・グレンリベット」。
初心者から愛好家まで、幅広いファンがいるウイスキーです。

スタンダードの「ザ・グレンリベット 12年」の爽やかな香りを楽しんだら、長期熟成や限定銘柄で、熟成度合いや樽の違いを楽しんでみてください。

  • この記事を書いた人

けい

Webライター/オンラインコーチングで活動中のノマドワーカー。海外旅行好きで旅行先のバーやレストラン巡りが趣味。ウイスキーは勉強中!ワイン、日本酒、ビールが好き。

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