サントリーのブレンデッドウイスキー「響21年」は、日本国内のみならず、世界中で注目を集めるウイスキーの1つです。
需要の高さに供給が追いつかず、市場価値が高まっているため、どこを探してもプレミアム価格でしか売られていません。
そこで、今回の記事では「響21年」を定価で買う方法や、どのくらい価格が高騰しているのかについて詳しく解説していきます。
贈答用や自分へのご褒美として、定価で「響21年」を買いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも「響21年」はどんなウイスキーなのか

内容量 | 700mL |
度数 | 43% |
希望小売価格 | 3万2,000円(税別) |
「響21年」は、サントリーがリリースするブレンデッドウイスキーの中でも最高峰に位置するウイスキーです。
ブレンドに使われるモルトウイスキーは、山崎蒸溜所と白州蒸溜所でそれぞれ造られる原酒を使用し、グレーンウイスキーは知多蒸溜所で造られる原酒を使用。
21年以上熟成したそれぞれの原酒を贅沢にブレンドすることで、甘美で芳醇な風味に仕上がっています。

「響21年」の香り・味・余韻
筆者が「響21年」を実際に飲んだときのテイスティングノートをご紹介します。
香り | ドライフルーツ、ハチミツ、ナッツ、バニラ、香木 |
味わい | モルト、ドライフルーツ、ナッツ、ショウガ、バニラ、シナモン、香木 |
余韻 | モルト、香木、スパイス |
長期熟成なだけあり、口当たりがとてもなめらかで飲みやすいというのが第一印象です。
飲みやすいとはいえ、味わいは決して単調ではなく、複雑で多層的な奥深さが感じられました。
厚みのある味わいとオイリーな飲み口で、飲んだときの満足度があります。
「響21年」の受賞歴
「響21年」は、同ウイスキーのブランド「響」の中でも、国際的なウイスキーコンペティションでの受賞歴は最多です。
それぞれのコンペティションで獲得した受賞名と、受賞年をまとめました。
ISC(International Spirits Challenge)
- シュプリーム チャンピオン スピリット(全部門における最高賞):2017
- トロフィー(最高賞):2018・2017・2016・2015・2014・2013
- ダブルゴールド:2021・2019
- 金賞:2020・2012・2010・2006・2005・2004
WWA(World Whisky Awards)
- ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー:2019・2017・2016・2013・2011・2010
IWSC(International Wine & Spirits Competition)
- 金賞:2011・2010
それぞれのコンペティションの中でも、「響21年」が受賞しているのはすべて金賞以上のため、品質の高さがうかがえます。
「響21年」はどこで買えるのか

「響21年」が購入できるのは、主に以下の3箇所です。
- Webサイト
- 百貨店やショッピングモールのウイスキー売り場
- 酒販店
Webサイトには常に在庫がありますが、そのほとんどがプレミアム価格での販売です。
百貨店やショッピングモール、酒販店でもまれに見かけることはありますが、よっぽど運がいい人しか出合えません。
具体的に、どのショップで「響21年」が手に入るのかを解説していきます。
Webサイト
Webサイトで売られている「響21年」は基本的にプレミアム価格になっていますが、在庫自体は常にあります。
- Amazon・楽天・Yahoo!などの大手ショッピングサイト
- メルカリ・ラクマなどのフリマサイト
- ヤフオク!などのオークションサイト
まれに酒屋のオンラインショップで販売している場合もありますが、定価で販売しすぐに完売してしまうため、在庫がないことがほとんどです。
プレミアム価格でも「どうしても今飲みたい」「贈答用に今すぐ必要」という方は、Webサイトで購入することも検討してみましょう。
百貨店やショッピングモールのウイスキー売り場
販売する頻度は低いのですが、伊勢丹や高島屋などの百貨店や、イオンなどのショッピングモールにあるウイスキー売り場で「響21年」を見かけることがあります。
定価で販売している場合もあれば、プレミアム価格になっている場合もあり、こればかりは足を運んだときに見るしかありません。
酒販店
地元の酒屋さんや、カクヤス・やまやなどの大手酒販店で販売される「響21年」は、比較的定価で売られることが多くあります。
しかし、そもそも各酒販店に卸される在庫は非常に少ないため、運よく見つけるには足繁く通わなければなりません。
「響21年」を定価で買う方法

「響21年」は希少性が高く、定価で手に入れるのは困難です。
しかし、これからご紹介する方法なら、“運さえあれば”あまり時間を使わず、定価で購入できる可能性があります。
販売される頻度はもちろん低いですが、チェックしてみる価値は大いにあるでしょう。
ネットショップを日頃からチェックする
Amazon・楽天・Yahoo!などの大手ショッピングサイトでは、可能性は非常に低いものの、「響21年」が定価で販売されるタイミングがあります。
ショップ内で検索するだけなので、チェック自体に時間はかかりません。
時間を割いて何度も酒屋さんに足を運ぶくらいなら、ネットショップを覗くほうがおすすめです。
百貨店・酒販店の抽選販売に応募する
百貨店や酒販店のオンラインショップでは、たびたび抽選販売が実施されます。
実施されるタイミングは、公式ホームページでの告知、もしくはメルマガに登録している方はメールで通知が来るため、応募してみましょう。
一部店舗にて「抱き合わせ販売」がされるタイミングで購入する
大手酒販店では、他のウイスキーとの「抱き合わせ販売」を実施していることがあります。
抱き合わせ販売の例
・「響21年」:3万2,000円(税別) ・「ボウモア 12年」:5,060円(税別) ・「バランタイン 17年」:9,900円(税別) | 合計:4万6,960円(税別) |
上記のように合計すると高額にはなるものの、在庫を減らしたい他のウイスキーと一緒に販売される場合は、「響21年」も定価になっていることがほとんどです。
もし自宅の近くの酒販店で「抱き合わせ販売」が行われている場合は、「響21年」がセットになっていないかチェックしてみましょう。
ウイスキー福袋・ウイスキーくじを購入する
大手酒販店や酒屋さんによっては、ウイスキーの福袋やくじを販売している店舗があります。
実店舗もしくはネットショップで行っているため、ネットショップで購入する場合は、メルマガに登録して情報を得てみましょう。
ただし、当たれば「響21年」が定価もしくは定価よりも安く入手できますが、外れてしまうと他のウイスキーが届くことになってしまうため、注意が必要です。
「響21年」の定価・価格の推移・高騰理由を詳しく解説

世界中で起きているインフレの影響を受け、ウイスキーの価格も高騰しています。
「響21年」は品薄状態とインフレの影響を同時に受けているということもあり、市場に出回る多くの商品がプレミアム価格です。
希望小売価格は3万2,000円(税別)ですが、2023年1月1日時点でAmazonの販売価格は約7万7,000円まで上がりました。
ここまで高価になった理由と、価格の推移をご紹介していきます。
価格が高騰する理由とは?
「響21年」の価格が高騰する理由として、以下のことが考えられます。
- 世界的に高い評価を受け、需要が急増した
- ウイスキーを投資目的で購入する人が増えた
- 原酒が不足しがちで生産本数を少なくせざるを得ない
- ウイスキーブームが世界的に起きている
令和4年に国税庁から発表された「酒のしおり」によると、ウイスキーの国内販売量(消費量)は平成20年を境に右肩上がりに伸びています。
さらに、国産ウイスキーの輸出金額は平成29年で約136億円、資料が発表された令和3年には約461億円になっており、5年間で約325億円も輸出金額が増えました。
この空前のウイスキーブームによって、価格高騰のループが起きています。
- 「響21年」が世界的なコンペティションで受賞
- その評価を見た世界中のウイスキー好きが「響21年」を購入
- 需要が高まり、供給が追いつかなくなる
- 市場価値が高まり、プレミアム価格になる
- 転売や投資目的で買い占める人が出現
- 買い占めによって品薄状態になり、さらに市場価値が高まる
- 新たに定価でリリースしてもすぐに買い占めが起こる
- 飲み手に商品が行き届かず、市場価値が高くなる
転売や投資目的で買う人の出現を起点にして、上記7〜8の間でループが起こり、価格が高騰していきます。
その結果、「響21年」の販売価格はどんどん上がっていきました。
過去5年分の価格の推移
「響21年」のプレミアム価格が過去5年でどれだけ変化したのか、Amazonにおける価格の推移を見ていきましょう。

上記のグラフは、それぞれの年の1月1日時点における「響21年」の販売価格です。
過去5年間では2022年がピークとなっており、2023年は少し安くなっているものの、それでも定価の3万2,000円(税別)と比べると倍以上の価格となっています。
「響21年」の他ラインナップ
「響21年」と中身は一緒ですが、特別なボトルデザインの限定商品があるのでご紹介します。
過去に発売された商品になるため、現在はプレミアム価格でしか手に入りません。
「響21年 意匠ボトル ー富士風雲図ー」

こちらの意匠ボトルは、日本の文化を感じさせる美しいデザインがあしらわれたボトルシリーズです。
「響21年 意匠ボトルー富士風雲図ー」には、朝日によって赤く染まる富士山が描かれています。

「響21年 意匠ボトル ー花鳥風月ー」

「響21年 意匠ボトル ー花鳥風月ー」は、意匠ボトルシリーズの中でも免税店向けに発売された商品です。
富士山とともに、日本において“めでたいもの”を表すためのシンボル「松・竹・梅」が描かれています。

「響21年 スペシャルボトルコレクション」
「響21年 スペシャルボトルコレクション」は、2001年〜2014年にかけて毎年発売していた、限定のボトルシリーズです。
有田焼と九谷焼で作られた2種類の磁器ボトルが毎年発売され、職人が1本1本手作業で仕上げています。
上記画像は、発売最後の年である2014年に発売された有田焼の「色絵輪繋文風鐔形瓶(いろえわつなぎもんふうたくがたびん)」です。
風鐸という青銅製の鐘をイメージした形をしており、描かれたデザインは鍋島藩窯(なべしまはんよう)の色絵輪繋文皿に着想を得ています。
まとめ
「響21年」は希少性が高く、ほぼ定価で見かけることはありません。
定価で買うには、以下の方法を取る必要があります。
- ネットショップを日頃からチェックする
- 一部店舗にて「抱き合わせ販売」がされるタイミングで購入する
- ウイスキー福袋・ウイスキーくじを購入する
情報を逐一チェックする必要はありますが、定価で買える数少ないチャンスをものにするためにも、ぜひご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。