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ウィスキーの種類

インディアンウイスキー「アムルット」とは?味の評価も紹介

本記事は『Whiskeen』が運営するTwitterアカウント(@whiskeen)のフォロワー1,000人記念キャンペーン当選者である、コウフクさん(@koufuku_lucky)のリクエストで制作した、インドのウイスキー「アムルット」の紹介記事です。アムルットの各ボトルにコウフクさんのコメントをいただいておりますので、本編と合わせてお楽しみにください。

ウイスキーの生産と消費において、世界第1位の国はインドという事実を知らない方は多いのではないでしょうか。
それもそのはず、インドで生産されたウイスキーのほとんどは国内で消費されるので諸外国に出回りにくいのです。
しかし、今回紹介する「アムルット」というインディアンウイスキーは、世界に売り出しているので日本でも購入が可能です。

世界的なコンペティションでも素晴らしい評価を受けている「アムルット」。
インド初のシングルモルトウイスキーの誕生からの歩みや気になる製法、ラインナップをご紹介します。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです。

インドウイスキー「アムルット」とは

ブレンデッドウイスキーしかなかったインドで初めて造られたシングルモルトウイスキー「アムルット」は、インド南部カルナータカ州の州都バンガロールで造られています。

バンガロールは標高が高く過ごしやすい気候で、寒冷地のスコットランドとは全く気候が違います。
そのため、スコッチウイスキーとは違う味わいのシングルモルトウイスキーが出来上がります。

「アムルット」の意味 

蒸溜所やウイスキーの名前である「アムルット」は、サンスクリット語で「人生の霊酒」という意味です。
ヒンドゥーの神話では、飲むと不死を得られる神秘的なお酒として登場します。
このことから、インド初のシングルモルト蒸溜所としてふさわしいと考えられ「アムルット」という名が付けられました。

アムルット蒸溜所の環境

アムルット蒸溜所がある地域はバンガロールという場所の標高920mと、世界一標高の高い場所にあります。

バンガロールの平均気温は夏は32度で冬は12度。
熱帯気候でありながら寒暖差があるバンガロールは農作物を育てるのにうってつけの環境であることから、「田園都市」といわれています。

そんな特異な環境が「アムルット」の味わいに大きく影響し、個性的なフレーバーを生み出しているのです。

「アムルット」の味

「アムルット」は熟成年数以上の円熟味を感じられることが特徴ですが、これはバンガロールの環境によるものです。

熱帯にもかかわらず、寒暖差を併せ持つバンガロールの気候が熟成を急速に進めることから、3年熟成すると10年熟成に相当する味わいが誕生するといわれています。

スムースで甘味のあるリッチな味わいは、本場スコットランドのシングルモルトウイスキーに引けを取りません。

「アムルット」誕生から現在までの歩み

インド初のシングルモルトウイスキー「アムルット」の歩みをご紹介しましょう。

  • 1948年 アムルット蒸溜所創業
  • 1985年 「アムルット」製造開始
  • 2004年 シングルモルトウイスキー「アムルット」誕生
  • 2010年 「ウイスキーバイブル2011」ワールドウイスキー部門において、「アムルット フュージョン」が4,000銘柄の中で3位に選ばれる
  • 2016年 インドでは最長の熟成年数の「アムルット グリーディー エンジェル 12年 チェアマンズ リザーブ」をリリース
  • 2019年 新しい蒸溜所を建設し、蒸溜を開始

インドのほとんどの蒸溜所がモラセス(糖蜜)を使用してウイスキーを造っていますが、アムルット蒸溜所は大麦麦芽を使用したプレミアムウイスキーを製造しました。

また、アムルット蒸溜所は世界的な評価を得るにつれて次第に規模が大きくなり、たくさんの人材を雇用。
「アムルット」の製造はインドの雇用を生み出すことに一役買っています。

そんなアムルット蒸留所の歩みを詳しく見てみましょう。

アムルット蒸溜所の創業

インドの消費者が高品質なウイスキーを求めるようになりますが、その声に答えたのがアムルット蒸溜所です。

もともと、アムルット社はラム酒やブランデーを造っていましたが、1985年よりブレンデッドウイスキーを造り始めます。
ラム酒やブランデー、ブレンデッドウイスキーは、ほとんどインド国内で販売して消費されていますが、世界に発信する形で誕生したのがインディアンシングルモルト「アムルット」です。

アムルットが有名になった理由

世界的に有名なウイスキー評論家ジム・マレー氏の著書『ウイスキーバイブル2011』で「アムルット インディアン シングルモルトウイスキー」が世界3位に選出されたことがきっかけとなり、「アムルット」という名前が世界のウイスキー愛好家に知られるようになります。

同時に、アムルット・フィーバーという言葉が生まれるほどの大反響に。

さらに「アムルット」が世界3位という素晴らしい評価を得たことも重なり、「ポール・ジョン」や「ランプール」といったインド産のシングルモルトウイスキーが続々誕生するきっかけとなりました。

「アムルット」の製法

「アムルット」はシングルモルトウイスキーですが、バンガロールの気候や原料、熟成環境が他の国のシングルモルトウイスキーとは異なります。
しかし、「アムルット」の味わいや香りの個性を生み出すためには必要不可欠な要素です。

詳しくご紹介します。

原料

モルトウイスキーは二条大麦を原料として使用することが一般的です。

しかし、「アムルット」の原料は、インド北西部のパンジャーブ地方やラジャスタン地方の六条大麦と、スコットランド産のピート麦芽を使用しています。

大麦には二条大麦と六条大麦という種類があります。
穂についている実の列数が異なる点が見極め方です。
上から見ると二条大麦は2列、六条大麦は6列に実がついています。

とくに六条大麦は麦茶などに利用されていて、粒が小さく含まれるデンプンが少ない点が特徴的だといえます。
「アムルット」の原料である六条麦芽はタンパク質と食物繊維が豊富で、二条麦芽にはない独特のフレーバーを生みだすのです。

また、インドでは仕込み水の確保も大変です。
仕込み水は蒸溜所から5km離れた場所にあるココナッツ農園に掘った井戸の水を使用しており、タンクローリーで搬送しています。

さらに麦汁の発酵に必要なイースト菌は、南アフリカのドライイーストを使用しています。

https://whiskey-spirits.jp/how-to/

インド製設備を使った長時間発酵

「アムルット」製造のための設備は、インド製のものを使用しています。

水冷式のカバーをつけたステンレス製の発酵槽6基を使用します。
水冷式のカバーを付ける理由は、バンガロール熱帯気候のため発酵層を冷やす必要があるためです。

ウイスキーの温度調整が難しい気候の中、「アムルット」は水冷式のカバーという工夫で長時間発酵を可能にしています。

そして、28〜30度の温度で6日間という長い時間をかけて原料を発酵します。

通常のウイスキーの発酵は48時間〜60時間ですが、「アムルット」は倍以上の時間かけて発酵させているのです。

コンビネーションがアムルット蒸溜所で採用されている理由は、6日間にもわたる長時間発酵を低温で行うためでもあります。

急速に進む熟成と、徹底した環境管理

ウイスキーは熟成期間に樽の中で呼吸し、揮発しながら少しずつ濃縮していくことで琥珀色に色づき、複雑な味わいに仕上がります。

樽の中で原酒が減る現象をエンジェルズシェア(天使の分け前)といいますが、スコットランドでは年間平均約3%の減少に対し、「アムルット」は年間10〜16%も減少します。

年間の原酒減少値が10%前後となる理由は、アムルット蒸溜所の貯蔵庫内が熱帯気候特有の環境にあり、熟成が急速に進むことから減少するスピードも速くなり、エンジェルズシェアの割合が多くなるためです。

熟成が急速に進むため熟成のピークも早く、「アムルット」を製造するためには徹底的な品質管理が求められます。

アムルット蒸溜所のマスター・ディスティラーであるスリンデル・クマール氏は、

約4年で熟成がピークに差し掛かるため、それ以降は樽から染み出るタンニン質の影響を細かくチェックしていかなければならない

引用:http://www.gaiaflow.co.jp/blog/amrut-distillery

と公式サイト内でも語っています。

「アムルット」の種類とおすすめの飲み方

アムルット蒸溜所ではスコットランドの製法を単に模倣するのではなく、どん欲な探求心を持ち、固定概念にとらわれない個性豊かなウイスキーを製造しています。
その結果、「アムルット」は世界のウイスキー愛好家から高い評価を獲得するシングルモルトウイスキーとなりました。

そんな「アムルット」のラインナップとともに、今回は本記事作成をリクエストしてくださった『Whiskeen』読者コウフクさんのコメントも併せてご紹介します。

スタンダードシリーズ

まずは「アムルット」のスタンダードシリーズから。
ここで紹介するものは、日本でも比較的簡単に手に入ります。

「アムルット インディアン シングルモルトウイスキー」

アルコール度数46%
容量700mL

「アムルット」を知るためにまずおすすめしたいのが「アムルット インディアン シングルモルトウイスキー」です。

2008年、2009年「モルトマニアックスアワード」で銅賞を受賞しており、冷却ろ過や着色されずにボトリングされています。

香りはリコリス、トフィー、トロピカルフルーツ、オーク、ハチミツ。
味わいは大麦の香ばしさとフルーティーさが際立ち、ドライかつスムースな余韻が楽しめます。

飲み方はストレート、ロック、トワイスアップがおすすめです。
ハイボールや水割りにしても飲みやすくて、おいしく飲める万能タイプのシングルモルトウイスキーです。

コウフクさん

私が「アムルット」にハマるきっかけになった最初の一本です。
好奇心で買った1本でしたが、インドでこんなにおいしいウイスキーを造っているのか!と驚きました。

「アムルット ピーテッド インディアン シングルモルトウイスキー」

アルコール度数46%
容量700mL

「アムルット ピーテッド インディアン シングルモルト ウイスキー」は、スコットランド産のフェノール値15〜20ppmのピーテッド麦芽を使用して造られています。
スモーキーかつピート香の増した「アムルット」です。

ジム・マレー氏著書の『ウイスキーバイブル』で、2010年と2011年に金賞を受賞しました。

香りはピート、なめし革、柑橘系。
味わいはハチミツやメープルシロップのような甘さを感じます。
香りからは想像できない甘味がおもしろく感じられ、後にスモーキーな余韻が現れます。

ストレート、ロック、トワイスアップがおすすめです。

コウフクさん

しっかりとしたピートを感じますが、後を引かないキレがいいピート感なので、もしかしたらアイラ等が苦手な方でも飲めるかもしれません。

「アムルット フュージョン シングルモルトウイスキー」

アルコール度数50%
容量700mL

インド産の大麦とスコットランド産の大麦を使用して造られた「アムルット フュージョン シングルモルトウイスキー」。
東洋と西洋の融合をコンセプトに造られたウイスキーです。

2010年の「ウイスキーバイブル」で4,000種類のウイスキーから世界3位を獲得したシングルモルトウイスキーで、アムルット・フィーバーの立役者となりました。

香りは熟したフルーツ、ハチミツ、オーク。
しっかりと重みのある味わいで、スモーキーさをほのかに感じますがバニラのような甘味が強い印象です。
ピートとウッディを感じる荒々しさとビターチョコのような香ばしい余韻が長く続きます。

飲み方はストレート、ロック、トワイスアップ、ハーフロックがおすすめです。

コウフクさん

スコットランド産ピーテッドモルトが4分の1、残りがインド産ノンピーテッドモルト。華やかな風味に落ち着きを添えるピート。
世界3位は、だてではありません。

限定品 

続いて、限定品や出回っている数が少ない「アムルット」をご紹介します。
「アムルット」の定番商品を飲んで気に入った方は、ぜひチェックしてほしいラインナップです。

「アムルット インディアン シングルモルト ウイスキー カスクストレングス」

アルコール度数61.8%
容量700mL

「アムルット カスクストレングス」は樽出しそのまま加水調整していないものをボトリングしていることから、できたての「アムルット」をダイレクトに味わえます。

香りはカカオ、ビスケット、ハチミツ、熟したフルーツ。
味は熟したフルーツのとろりとした甘味、大麦由来の香ばしさと苦味を感じられ、優雅で甘い余韻が長く続きます。

飲み方はストレート、ロック、トワイスアップがおすすめです。
特に、加水すると甘味が増すのでおいしく味わえます。

コウフクさん

加水版と比較するととにかく香りの広がりが違います。
味も加水版の風味はそのままに、重厚感が増しています。
加水版が気に入った方はこれもぜひ。

「アムルット ピーテッド インディアン シングル モルト ウイスキー カスク ストレングス」

アルコール度数62.8%
容量700mL

こちらは「アムルット ピーテッド シングルモルト ウイスキー」のカスクストレングス版。
香りはスモークした麦芽、塩気の効いたバター、柑橘系です。

フレッシュで香ばしい麦の味わいとともに、スモーキーでスパイシーな味わいもしっかりと感じられます。
スッキリしていて口の中にしつこさが残らず、繊細でエレガントな余韻が長く続きますよ。

ストレート、ロック、トワイスアップがおすすめの飲み方で、スモーキーかつ濃厚なウイスキーが好きな方にはぜひ飲んでほしい銘柄です。

コウフクさん

加水版と比較するとヨード感が増し、皆さんがよく知るピーテッドウイスキーに近くなります。
ピート大好き!という方はぜひこれを飲んでみてください。

「アムルット カダンハム シングルモルト ウイスキー」【限定品】

アルコール度数50%
容量700mL

ラムカスク、シェリーカスク、ブランデーカスクの3種類の樽を使用し、順番に移し替えて熟成させた「アムルット カダンハム シングルモルト ウイスキー」は、限定の商品です。
「カダンハム」はタミル語で「混合」や「結合」を意味し、アムルット蒸溜所のどん欲な探究心が生んだ実験的な銘柄のひとつだといえます。

香りはフローラル、ハチミツ、ナッツ、爽やかなフルーツ。
トロピカルフルーツのような甘味と、ピーティでスパイシーな味わいを感じられます。
ドライで複雑な余韻が心地よく続きますよ。

本品も飲み方は、ストレートやロック、トワイスアップがおすすめです。

コウフクさん

「風味の万華鏡」といえるくらい、飲む度に時間が経つごとに違った要素を感じられる、とても面白いアムルットです。
何回飲んでも飽きがきません。

「アムルット ナーランジ シングルモルト ウイスキー」【限定品】

アルコール度数50%
容量700mL

「アムルット ナーランジ シングルモルトウイスキー」は、オレンジピールを入れたオロロソシェリー樽で「アムルット」を熟成させた限定品です。
「アムルット」のオレンジフレーバーという、おもしろいウイスキーだといえます。
ちなみに、「ナーランジー」とはヒンズー語で「オレンジ」を意味します。

オレンジフレーバーということもあり、アプリコット、オレンジ、イチジク、ドライフルーツの柑橘系フルーツを中心に、ほのかにコショウのようなスパイシーな香りがします。
味は非常にフルーティーで、オレンジシロップのような甘味と、奥底に感じる「アムルット」のスパイシーさが融合。
さらに、オレンジの上品な甘さが余韻として長く続きます。

ストレートやロック、トワイスアップがおすすめですが、ハイボールやハーフソーダにしてもオレンジの爽やかさが引き立って、おいしく味わえます。

コウフクさん

名前と製法から想像される程しっかりとしたオレンジ味というわけではありませんが、間違いなくオレンジはいます。
むしろアムルット味を邪魔しないオレンジ風味のあんばいが絶妙です。

「アムルット シングルモルト ウイスキー スペシャル リミテッド エディション マデイラ フィニッシュ」【限定品】

アルコール度数50%
容量700mL

「アムルット シングルモルト ウイスキー スペシャル リミテッド エディション マデイラ フィニッシュ」は、マデイラワイン樽に「アムルット」を熟成させた限定品。
インド初のマデイラカスクを使用したウイスキーです。

マデイラカスクとは?
「マデイラ」という酒精強化ワインの熟成に使われる樽(カスク)のこと。
酒精強化ワインとは、アルコール分を高めて味やコク・保存性を高めたワインのことで、「フォーティファイドワイン」とも呼ばれる。

香りはバニラ、ミント、マーマレード。
味わいは、オレンジのような爽やかな甘味とアーモンドのような香ばしさを感じ、柑橘系の甘くとろけるような余韻が続きます。

おすすめはストレートやロック、トワイスアップですが、ハイボールやハーフソーダにしてみても、おいしく味わえますよ。

コウフクさん

甘口の「アムルット」です。
しかしただ甘いわけではなく、ちゃんと「アムルット」らしいスパイス感とコクをしっかりと感じます。

「アムルット シングルモルトウイスキー ダブルカスク」

アルコール度数46%
容量700mL

「アムルット シングルモルト ウイスキー ダブルカスク」は、2017年にリリースされたダブルカスクのインディアンシングルモルト。
バーボン樽とシェリー樽で熟成させた2つをヴァッティングしています。

香りはバニラ、ハチミツ、クリーミーなケーキ、熟したフルーツ、樽由来のウッディさ。
フルーティーで爽やかな味わいと、焦がした砂糖のような香ばしさが感じられます。
シナモンのようなウッディさとスパイシーな余韻です。

飲み方は、ストレート、ロック、トワイスアップをおすすめします。

コウフクさん

ダブルカスクには
・ノンピートのバーボン/PX(ペドロ・ヒメネス・シェリー)
・ピーテッドのバーボン/ポートパイプ(ポートワイン樽)
の2種類があり、私(コウフク)が持っているのは後者です。
手に入れやすいのもおそらく後者ではないでしょうか。

「アムルット ライ シングル モルト ウイスキー」

アルコール度数50%
容量700mL

「アムルット」初の100%ライ麦を使用して造られた「アムルット ライ シングル モルト ウイスキー」。
ヨーロッパ産のライ麦を原料に、アメリカンオークの新樽で熟成させています。

2016年に「モルトマニアックスアワード」で、銅賞受賞歴のあるインドウイスキーです。

香りは白桃、トロピカルフルーツ、シナモン、パン生地。
香りと同じくフルーティーな味わいにライ麦由来の香ばしさ、スパイシーさを感じます。
余韻はスッキリした柑橘系とスパイシーな苦味が程よく続きます。

飲み方は、ストレートやロック、トワイスアップがおすすめ。
特に加水するとよりライ麦の香りが立つので、水割りやハーフロックでもおいしいですよ。

コウフクさん

私(コウフク)はライウイスキーは少し苦手で、これはまだ未経験です。
人に勧める以上は、そのうち試してみたいと思います。

 「アムルット ポートノヴァ シングルモルト ウイスキー」

アルコール度数62.1%
容量700mL

「アムルット シングルモルト ポートノヴァ」は以下のようなフローを経て造られます。

  • アメリカンオークの新樽とバーボン樽の2つの樽で熟成させる
  • ポートワイン樽で熟成させる
  • 最後にもう一度バーボン樽で熟成させる

香りは濃厚なプリン、キャラメル、アップルパイ。
さらに、まったりとしたフルーツジャムのような甘さとスパイシーさ、塩気を感じる独特な味わいです。
黒砂糖のようなコクのある甘い余韻が長く続きます。

本品も、ストレート、ロック、トワイスアップがおすすめしたい飲み方です。

コウフクさん

バーボン樽特有の甘いバニラを感じつつ、凝縮されたベリーの旨味と心地よい酸味。
少し良いスイーツとあわせて飲みたい1本です。

「アムルット シングルモルト ウイスキー グリーディーエンジェルズ チェアマンズ リザーヴ 10年」

アルコール度数55%
容量700mL

樽の中で原酒が減る現象であるエンジェルズシェアが年間10〜16%であるバンガロールの環境では、熟成のピークが4年といわれています。
つまり、10年熟成させれば、約80%がエンジェルズシェアとして失われる計算です。

そんな過酷な熟成環境を乗り超え、選び抜かれた樽をボトリングしたのが「アムルット シングルモルトウイスキー グリーディーエンジェルズ チェアマンズ リザーヴ 10年」です。

名前の「グリーディーエンジェル」は「欲張りな天使」という意味です。

香りはバニラ、砂糖菓子、ココナッツ、アーモンド。
非常になめらかで深みのある味わいで、アーモンドのような香ばしさや、爽やかな柑橘系の風味が感じられます。
爽やかでスムースな余韻がいつまでも続きますよ。

ストレートやロック、トワイスアップがおすすめですので、見つけた際はぜひ試してみてください。

コウフクさん

これはいつかは所有してみたいと憧れている1本です!
どこかのBarで飲めれば一番いいのですが…。

ブラックアダー

オフィシャルボトルではなく、ボトラーズ会社のブラックアダーから販売されている「アムルット」を紹介します。

「ブラックアダー ロウカスク アムルット バーボン カスクフィニッシュ」

アルコール度数61.8%
容量700mL

「ロウカスク」はシングルカスクで無冷却ろ過、無着色という意味だけでなく、ブラックアダー社の信念です。
ボトリングの際にフィルターを通さないため、樽の中の細かな木片までも入ってしまいますが、逆をいえば樽原酒本来の味わいをしっかりと味わえます。

バーボンカスクフィニッシュと明記されていますが、実は「アラン」の樽でフィニッシュさせており、アラン蒸溜所とアムルット蒸溜所のいいとこ取りができるボトルです。

「アムルット」ならではの味わいに、華やかさとフルーティーさが加わった1本ですので、ストレート、ロック、トワイスアップで味わってみましょう。

コウフクさん

「アムルット」なのにビックリするくらい「アラン」の味がします。
そしてこの2つはこんなにも合うのかということにもビックリします。
当然、アラン好きの方に飲んでもらいたい1本です。

当選者からのコメント

以下に、当選者コウフクさんのコメントをご紹介します。

コウフクさん

この度、Whiskeen様のフォロワー1000人突破企画に当選いたしまして、選べる特典の中から私の大好きな「アムルット」の記事を書いていただくことを選択致しました。

「アムルット」は、俗にいわれる5大ウイスキーに属していないからかSNSでもあまり話題に上がらず、ハッキリ言って日本では影の薄い存在ではあると思います。

ですが、スコッチやジャパニーズでは感じることのできない独特のスパイス感や、エンジェルズシェアの多い地域だからこその短熟の力強さと長熟のまろやかさを併せ持つこの素晴らしいウイスキーを、是非とも皆さん機会があれば試していただきたいと思います。

そして飲食店様にも、その機会を増やすべく是非お店に置くことを検討していただけたら幸いです。

さいごに

インディアンウイスキー「アムルット」は世界的に高い評価を受け、アムルット・フィーバーを巻き起こしました。

バンガロールの気候とアムルット蒸溜所のどん欲な探究心が生んだウイスキー「アムルット」は、本場スコットランドのウイスキーに引けを取りません。

この記事をきっかけに、あなたもぜひ「アムルット」を試してみてください。

Whiskeen レビュー募集
  • この記事を書いた人

torauma

大阪で細々とBARをしています。 好きなお酒はバーボン。 whiskeenを通してウイスキーの魅力を知っていただけたらうれしいです。

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