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ティーチャーズとは?「スコッチの教師」が生み出したその味とは?

「ティーチャーズって正露丸の臭い?」

「ウイスキーのピート臭って正露丸みたいな臭いのことですか?」

という意見をネット上で見かけることがあります。

ウイスキーの中には、独特の臭いがあります。そしてそれはそれぞれのウイスキーにも違いとして現れており、臭いもウイスキーを楽しむ一つにもなっております。

そこで、ウイスキー「ティーチャーズ」はどんなスモーキーさなのか、個性的な味ってどんな味がするのか、どんな楽しみ方ができるのか、本当に正露丸の様な臭いなのかを、編集部で探ってみました。

誕生と歴史

ウイスキー「ティーチャーズ」とは?

ウイスキー「ティーチャーズ」は、1884年に誕生した「ハイランドクリーム」から始まる、歴史あるスコッチウイスキーです。

大泉洋さんが扮する「Teacher’s先生」が出演しているCMでお馴染みになっているティーチャーズ。

そのスモーキーさから、世界でも長く愛されています。

CMの中では赤いドレスの女性が突然TV画面から出てきて、「個性的な人がタイプです」と言っており、なんだか気になるウイスキーです。

ハイランド地方の伝統的な香味スタイルを象徴するモルトウイスキーとも表現され、しなやかなピーティーさや果実味、複雑さを抱いています。

創業者「ウィリアム・ティーチャー」の魅力と歴史

ウイスキー「ティーチャーズ」の創業者「ウィリアム・ティーチャー」の人物イメージ画像

1811年スコットランドのグラスゴーで、創業者の「ウイリアム・ティーチャー」が生まれました。

生まれて間も無く父を亡くし、母子家庭の中で育ちながら仕立て屋に弟子入りします。

そこで商売には、品位や信頼がなくてはならないものだと学びました。

そして、12歳の時にウイスキーの製造を決めたといいます。

1830年に独自のウイスキーブレンドの技術を開始し、ウイスキーの販売免許も取得しています。

それほど、彼にはウイスキーに魅力を感じており、さらにはその行動力からわかるように、ビジネスの観点からも先見の眼があったことがわかります。

お店では、ドラムショップ(現在のショットバー)と呼ばれるお店を展開致しました。

お店では「タバコ禁止」「大酒飲み禁止」をうたっており、純粋にウイスキーを楽しむためのお店として市からも表彰されました。

そのためか「スコッチの教師」としても称されています。

彼の技術や品格はウイスキーのみならず、楽しむためのものとしても優れた力を発揮しているようです。

ティーチャーズ家の才

創業者の「ウイリアム・ティーチャー」 が亡くなったあとは、息子たちが引き継ぎ、「ウィリアム・ティーチャー&サンズ社」として輸出事業や蒸留所設立をして、ビジネスセンスを発揮しています。

アードモア蒸留所は、「ウィリアム・ティーチャー」の息子、「アダム・ティーチャー」がモルトウイスキー安定供給のため、1898年に立ち上げました。

アードモア蒸留所を立ち上げたおかげで、安定したキーモルトの供給ができるようになり、1972年には、イギリス国内での販売数100万ケースを達成。

まさに金字塔を立ち上げました。

ちなみに、日本では、サントリーが販売を手掛けており、日本でも広く手に入るようにもなりました。

また、「ウィリアム・ティーチャー」の甥である、「ウィリアム・バーギス」は、コルクの上部に木製の頭をつけることで、開け閉めが簡単にできるコルクキャップの発明をしています。

ドラムショップとは?

先程も登場したドラムショップ。

現在でいうショットバー・角打ちスタイルのお店です。

「ウィリアム・ティーチャー」の名前で開店し、パブの半額以下の値段で楽しむことができ、一時は20店舗近くに拡大したそうです。

お店の看板には「WT」つまり、W=ウィリアム・T=ティーチャーのマークがあり、今でもキャップや瓶にも描かれています。

キャップや瓶にも描かれている「ウィリアム・ティーチャー」の名前を元にしてできたティーチャーマーク
編集部撮影: ティーチャーマーク

ウイスキー「ティーチャーズ」は「正露丸」ってほんと?

スコッチシングルモルトウイスキー「ティーチャーズ」の臭いに似ているといわれている正露丸
出典:https://www.seirogan.co.jp/products/seirogan/

ネット上には、「ティーチャーズ」と「正露丸」が似ているというコメントもありました。それはなぜなのかを探ってみました。

正露丸の製法を大幸薬品のホームページで調べてみました。

すると、

「ブナやマツなどの原木を炭化したときに出る煙を冷却し、液化して静置すると木(もく)タールが得られます。この木(もく)タールを繰り返し蒸留精製して得られるのが日局木(もく)クレオソートです。この工程からもわかりますように、日局木(もく)クレオソートは天然物のみからできた生薬といえます。』

引用:https://www.seirogan.co.jp/products/seirogan/truth/smell.html

とありました。 

一方、ウイスキーの製法も蒸留という工程を経て誕生しますので、正露丸とよく似ています。

「ピート」とは、植物が枯れて地面に堆積し、長い年月を経て炭化した「泥炭」のことです。

工程同様に炭化させるところも正露丸と似ているので、匂いや味にそう感じることがあるのかもしれません。

本当に正露丸の味がするかどうかは、自分の鼻と舌で確かめてみても面白いかもしれませんね。

「ティーチャーズ」の定番ウイスキー!定価や飲み方の紹介

ティーチャーズハイランドクリーム

「ティーチャーズハイランドクリーム」の商品画像

画像出典:https://www.suntory.co.jp/whisky/teachers/product/

アルコール度数:40%

ティーチャーズハイランドクリーム700mL 1,270円
1800mL 2,940円

クリームと名前がついていますが、最初の一口は甘さよりもウイスキーらしさを最初に感じることができます。ピリッと鼻に抜ける感じが気持ち良く、舌の奥で甘さを感じることができます。

ストレートで味わうのが、ウイスキー本来の味をより楽しむことができますが、初心者の方はハイボールにすると飲みやすく楽しむことができます。

また、トワイスアップと言って、ウイスキーと水を1:1で飲むこともありますが、水ではなく炭酸ソーダ水で味わう、トワイスアップソーダ割にすると、飲みやすさはさることながら、甘さの中にしっかりとしたスモーキーさも感じられて、とても楽しい時間を過ごせるのでおすすめです。

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ティーチャーズセレクト

「ティーチャーズセレクト」の商品画像

画像出典:https://www.suntory.co.jp/whisky/teachers/product/

実は日本独自の製品です。サントリーのブレンダーが監修し、日本人の味覚に合うように開発されたウイスキーとして世に送り出しました。

アルコール度数:40%

ティーチャーズセレクト700mL 1,390円
350mL 636円

*350mLはコンビニエンスストア限定販売です。

日本ではとても手に入りやすいウイスキーです。

「ティーチャーズハイランドクリーム」よりも飲んだ時の口当たりが柔らかく、それでいてきちんとモルトの味わいもあります。

飲み方は、ハイボールがおすすめです。

また、日本人好みに仕立てられているのであれば、その地域の天然水(例えば、阿蘇山水、富士山水、箱根水)などで割ってみる飲み方も、より本格的に楽しく味わうことができます。

おつまみには、ナッツやアーモンド・ベリーが入っている袋菓子を一緒に味わうと、飲んだ後の違いも出てきて楽しく味わうことができます。

おうち時間を楽しむことが多くなってきた今日この頃。

自分で作るからこその楽しみ方があります。

最初にキャップを開けて、注いだ時のトクトクトクと音がするのを聞くのも楽しみ方の一つです。ウイスキーと空気と瓶が奏でる、ハーモニーとして楽しめます。

また、ウイスキーを注いだ後に水を注ぐと、混じり合う様子を少しの間だけ見ることができます。ほんの数秒の出来事ですが、これもまたウイスキーを自分で作る楽しみの一つです。

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ティーチャーズ ロイヤルハイランド12年

1980年〜1990年初頭まで流通していたと言われているボトルです。

12年熟成の味わいをぜひ、ストレートで試してみてください。

今や終売になっており、なかなかお店や通販では見かけることができません。出会えたら是非とも味わってみてください。

アルコール度数:43%

ティーチャーズ 25年

25年という数字は、25年以上長期熟成されたハイクラスのブレンデッドウイスキーです。

まろやかさと滑らかな香りとコクを持ち、後味の爽快さが特徴です。

出会えたら、ストレートで味わってみてはいかがでしょうか?

アルコール度数:46%

まとめ

ウイスキー「ティーチャーズ」いかがでしたか?

彼の、いや”彼ら”の技術や品格はウイスキーのみならず、楽しむためのものとしても優れた力を発揮しているようです。

「スコッチの教師」としての味や、製法やその販売戦略に至るまで創業者「ウィリアムズ・ティーチャー」のセンスが光っていましたね。

そして、その個性的なフレーバーは、わたしたちを楽しませてくれます。

同蒸留所では「アードモア」というウイスキーも販売しています。

気になる方はこちらも楽しんみてください。

さあ、あなたの人生に楽しいウイスキーライフを!

  • この記事を書いた人

久田 一彰

会社員/講師/パパライターの3足の草鞋を履いている、ハイブリッド・ワーカーなオヤジ。 29歳の時に夜な夜なコンセプトバーに通い、週末はウイスキーを朝まで飲んだ経験を持つ。

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