カナディアンウイスキーを飲んだことはありますか?
また、カナディアンウイスキーの代表銘柄はいくつかありますが、「ブラックベルベット」という銘柄をご存知でしょうか。
日本ではあまり知られていませんが、世界では大人気の有名なカナディアンウイスキーです。
ぜひ記事を読んで知識を深めてください。
この記事の監修者
「ブラックベルベット」とは
「ブラックベルべット」は世界55カ国以上で販売されており、全米では上位クラスの販売量を誇るカナディアンウイスキーです。
「ブラックベルベット」の名前の由来や、カナディアンウイスキーについて説明します。
「ブラックベルベット」の誕生
「ブラックベルベット」が初めてリリースされたのは1951年。
当初は「ブラックラベル」という名前でしたが、当時の醸造責任者ジャック・ネピアが試飲した際、ベルべットのような滑らかな味わいに感動して「ブラックベルベット」と改めて命名しました。
それから「ブラックベルベット」は大きく成長し、今では世界で2番目に売れているカナディアンウイスキーとなったのです。
なお、世界で一番売れているカナディアンウイスキーは「クラウン ローヤル」です。
「ブラックベルベット」は日本ではあまり馴染みのない銘柄ですが、アメリカでは広く知られているウイスキーです。
「ブラックベルベット」はカナディアンウイスキーのひとつ
カナディアンウイスキーは世界5大ウイスキーのひとつ。
世界的に見ても非常に生産量が多く、とても人気の高いウイスキーです。
カナディアンウイスキーの主流はブレンデッドウイスキーで、トウモロコシなどが原料のクセのないベースウイスキーと、ライ麦や大麦などが原料のスパイシーなフレーバリングウイスキーがブレンドされています。
カナディアンウイスキーは、禁酒法時代にアメリカへ密輸することで供給量を増やし、発展していきました。
巨大なアメリカの国土に隣接するがゆえに、アメリカとカナディアンウイスキーは深い関係にあります。
カナディアンウイスキーを名乗る条件
カナディアンウイスキーを名乗る条件についてまとめます。
- カナダ国内で糖化・蒸留・熟成を行うこと
- 原料は穀物を使用し、麦芽やその他の酵素で糖化すること
- 酵母またはその他微生物との混合作用で発酵を行うこと
- 700リットル以下の木製の容器で3年以上熟成させること
- アルコール度数40%以上で瓶詰めすること
- カラメルまたはフレーバリングの添加は可能
フレーバリングとは香味を加えるために付与できる、スピリッツやワインのこと。
参考:Food and Drug Regulations ( CRC , c. 870)
「カラメルまたはフレーバリングの添加は可能」という項目は、他の国のウイスキーの定義にはない、カナディアンウイスキー独特のものです。
「ブラックベルベット」のラインナップにも、果実フレーバーが添加された銘柄があります。
アルコール度数が40%未満なので、定義上カナディアンウイスキーではありませんが、飲みやすくて「ブラックベルベッド」のおいしさも味わえます。
本メディアでは他のカナディアンウイスキーについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
カナディアンウイスキーの味の特徴
カナディアンウイスキーは世界5大ウイスキーの中でもっとも酒質がライトで、軽い香りとクセのないマイルドな味が特徴です。
価格もお手頃で、自宅用に1本あると飲み方を変えて楽しめるでしょう。
筆者もカナディアンウイスキーを自宅で飲んだことがありますが、軽い味わいでソーダ割りやジンジャエール割りにするととても飲みやすいと感じました。
日本のBarなどでは、カクテルのベースによく使用されます。
「ブラックベルベット トースティッドキャラメル」のミルク割りを提案しているBarもありました。
このように、カナディアンウイスキーは、いろいろな楽しみ方ができる銘柄です。
「ブラックベルベット」を使ったカクテルは豊富な種類があるので、記事の後半でご紹介します。
ブラックベルベット蒸留所と所有会社
ブラックベルベット蒸留所は、カナダのアルバータ州レスブリッジにあります。
カナダの中でも日系人の多い都市で、ウイスキー交易が盛んでした。
ライ麦とトウモロコシの畑に囲まれた蒸留所はロッキー山脈の端に位置しており、ウイスキー造りには最適な立地。
カナダの自然豊かな広大な土地で、「ブラックベルベッド」は造られています。
ちなみに「ブラックベルベット」を長く所有していた会社はコンスタレーションブランズでしたが、2019年11月にアメリカのヘブンヒルブランドに売却されました。
現在、「ブラックベルベット」はヘブンヒルの傘下にあります。
参考:Black Velvet Canadian Whisky
「ブラックベルベット」のラインナップ
「ブラックベルベット」の現在のラインナップは5種類です。
カクテルにしても楽しめる銘柄がそろっているので、Barやご自宅で気軽に試してみてください。
日本では通販が主な購入方法となりますが、出品数が非常に少ないため、見つけたらぜひ入手してみましょう。
ブラックベルベット オリジナル
テスト
アルコール度数 | 40% |
容量 | 750mL |
オーク樽で3年の熟成を経たブレンデッドウイスキーです。
香りはキャラメル、バニラ、ココナッツ、味わいはスパイシーで滑らか。
価格は手頃で、家に1本あるとさまざまな割り材を使って楽しめそうですね。
ブラックベルベット リザーブ8年
アルコール度数 | 40% |
容量 | 750mL |
1991年に誕生した、8年熟成のブレンデッドウイスキーです。
ナッツ、麦芽、スパイスのノートをミックスした香り、まろやかな穀物の味わいが楽しめます。
ブラックベルベット トースティッド キャラメル
アルコール度数 | 35% |
容量 | 750mL |
キャラメル、タフィー、クリームを感じられる香り、味わいは豊かで甘美、クリーミーな後味が残ります。
ミルク割りにすれば、スイーツのような味わいが楽しめますよ。
ブラックベルベット アップル
アルコール度数 | 35% |
容量 | 750mL |
「ブラックベルベット」に、グリーンアップルのフレーバーを加えた銘柄です。
まろやかな味の中にグリーンアップルの爽やかさが感じられます。
ブラックベルベット ピーチ
アルコール度数 | 35% |
容量 | 750mL |
滑らかな「ブラックベルベット」に新鮮で甘い桃のフレーバーをブレンドした「ブラックベルベット ピーチ」 。
豊かな桃の風味がすばらしく、フレッシュで飲みやすい銘柄です。
「ブラックベルベット」おすすめの飲み方
「ブラックベルベット」は、シンプルなウイスキーからフレーバーを添加したものまで多種多様です。
おすすめの飲み方や絶品カクテルのレシピなどを多数ご紹介します。
ロックやハイボールでシンプルに
「ブラックベルベット オリジナル」や「ブラックベルベット リザーブ」はロックやハイボールなどのシンプルな飲み方がおすすめ。
軽くて飲みやすいので、食中酒にぴったりです。
「ブラックベルベット トースティッドキャラメル」や「ブラックベルベット アップル」「ブラックベルベット ピーチ」も、ロックやハイボールにすれば、お酒そのもののおいしさをしっかり楽しめます。
カクテルもおすすめ【レシピ】
「ブラックベルベット」はクセのない軽い味わいなので、カクテルベースとしても優秀です。
「ブラックベルベット アップル」「ブラックベルベット ピーチ」を、同じ種類のフルーツを使用してカクテルにするのもおすすめします。
そのほか、おすすめのカクテルレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブラックベルベット&コーラ
材料
- ブラックベルベット
- コーラ
- カットライム
レシピ
グラスに氷を入れ、「ブラックベルベット」1に対し、コーラ3を注ぎ、ライムを添えて完成。
コーラの炭酸と甘味が「ブラックベルベット」を引き立てます。
ピーチレモネードスマッシュ
材料
- ブラックベルベットピーチ
- レモネード
- ソーダ
- 桃のスライス(お好みで)
- レモンスライス(お好みで)
レシピ
氷を入れたグラスに、お好みでスライスした桃を入れます。
それから「ブラックベルベットピーチ」45mLとレモネード90mLを注いでステアし、ソーダを注いでグラス満たします。
軽く混ぜた後にレモンスライスを飾って完成です。
ブラックベルベットサワー
材料
- ブラックベルベット
- お好みのジュース
- マラスキーノチェリー
- レモンスライス
レシピ
「ブラックベルベット」とジュースを3:1の割合でシェークし、氷を入れたグラスに注ぎます。最後にチェリーとレモンを添えます。
レッドベルベット
材料
- ブラックベルベットリザーブ
- クランベリージュース
- アップルリキュール
レシピ
シェーカーに「ブラックベルベットリザーブ」とクランベリージュースを1:2の割合で入れ、さらにアップルリキュールを少々(5~10mL)ほど加えます。
氷を加えてよく振り、大きなキューブアイスの入ったグラスに注ぎます。
キャラメルリブレ
材料
- ブラックベルベット トースティッドキャラメル
- コーラ
- ライムジュース
- カットライム
レシピ
氷の入ったロックグラスに「ブラックベルベット トーステッドキャラメル」分量1に対し、コーラを3、ライムジュースを少々(5~10mL)入れてよく冷えるまでかき混ぜます。
最後に新鮮なライムを飾ります。
ベルベットマンハッタン
材料
- ブラックベルベットリザーブ
- スイートベルモット
- マラスキーノチェリー
レシピ
シェイカーに「ブラックベルベットリザーブ」とスイートベルモットを3:1の分量で入れ、氷と一緒によく振ります。
マティーニグラスに注ぎ、チェリーを飾ります。
まとめ
アメリカで大人気の「ブラックベルベット」。
手頃な価格で、カクテルにしても気軽に楽しめる銘柄です。
今回ご紹介したカクテルを参考に、バーテンダーの方にオリジナルのカクテルを作ってもらうと、より楽しんでいただけると思います。
広大な自然の中で造られるカナディアンウイスキーの魅力を存分に味わってみてくださいね。