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カナディアン

「クラウン ローヤル」を徹底調査|歴史や味・価格について解説

「クラウン ローヤル」は、カナディアンウイスキーの一種です。
カナディアンウイスキーの中で、世界一売れている銘柄で、クセがなく軽い飲み口が特徴。
価格がお手頃で手に入りやすく、ウイスキー初心者の方にも人気です。

この記事では「クラウン ローヤル」の歴史や種類、価格、そして筆者が実際に飲んだ味わいを本音でレビューしています。

また、「クラウン ローヤル」に合うおすすめのおつまみまで徹底的に調査してまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです

「クラウン ローヤル」の特徴

王冠をモチーフにした格式高いウイスキー「クラウン ローヤル」

王冠をモチーフにした格式高いボトルが印象的な「クラウン ローヤル」。
映画『英国王のスピーチ』で有名なイギリス国王・ジョージ6世への献上品として造られた、格式高いウイスキーです。

「クラウン ローヤル」の歴史

カナディアンウイスキーが盛んになったきっかけや、「クラウン ローヤル」の歴史を紹介します。

カナディアンウイスキーの転機となったアメリカの禁酒法

カナダのウイスキー産業は、アメリカで禁酒法が制定された20世紀初頭に盛んになりました。

1920年、アメリカは禁酒法を制定し、国内でのアルコールの製造・販売・輸入を禁止。

しかし、隣国のカナダはアメリカへの輸出を禁じませんでした。
接している国境区間が長く監視の目が行き届かないことを活かし、ウイスキーの密輸を開始。

かの有名なギャング、アル・カポネも暗躍し、大量のウイスキーがアメリカに密輸されました。

1933年に禁酒法は撤廃されましたが、アメリカの酒市場では需要と供給のバランスが取れない状態が続きます。

カナディアンウイスキーは需要の不足分を補う役目として、アメリカでの販売数を増やしていきました。

「クラウン ローヤル」の誕生

「クラウン ローヤル」 を造ったのは、当時カナダを代表する酒造メーカーだったシーグラム社。

ウイスキー・シーンが盛り上がっていた1939年、イギリス国王・ジョージ6世夫妻のカナダ訪問の記念に、贈呈品として造られました。

その後も貴賓用に少量生産されていましたが、とても評判が良かったため一般向けに販売を開始。

1964年からは世界に輸出しています。

現在の「クラウン ローヤル」の製造元は、「ジョニーウォーカー」や「ラガヴーリン」などを扱うディアジオ社。

日本の輸入元はキリンでしたが、2021年に撤退しました。

製造方法

3年以上の熟成に用いられるウイスキー樽
画像出典:crownroyal.com

「クラウン ローヤル」は、ギムリ蒸溜所でベースウイスキーとフレーバリングウイスキーをブレンドして造られています。

・フレーバリングウイスキーとは、香味付けにスピリッツやワインが添加されたウイスキーのこと。
・ベースウイスキーとは、トウモロコシを主原料としたクセのないマイルドなウイスキーのこと。

原料は大麦麦芽やライ麦などで、スパイシーな風味が特徴です。

ブレンドされた原酒は、カナダのウイスキーの法定義に基づいて、樽で3年以上熟成。

カナディアンウイスキーの定義については、こちらの記事に記載しています。

他のカナディアンウイスキーとの比較

代表的なカナディアンウイスキーといえばカナディアンクラブ」と「カナディアンミストの2つ。

この2つの銘柄と「クラウン ローヤル」を比較しました。

銘柄価格
クラウン ローヤルリッチ&まろやか2,000円台後半~
カナディアンクラブライト&スムース1,000円台後半~
カナディアンミストスパイシー&ドライ1,000円台前半~

甘みがあり、滑らかさとまろやかさを感じるのが「クラウン ローヤル」。

爽やかで軽やかなのが「カナディアンクラブ」。

ライ麦の個性を感じるのが「カナディアンミスト」。

同じカナディアンウイスキーでもそれぞれ特徴が異なります。

好みのテイストを選んでみてください。

「クラウン ローヤル」の口コミとレビュー

グラスにウイスキーを注ぐ画像

「クラウン ローヤル」の口コミを集めました。

筆者もレビューしています。

Twitterの口コミ

ツイッターでの声を集めました。

筆者が実際に飲んだ感想

実際に「クラウン ローヤル」をストレートで試してみました。

筆者の感想をレポートします。

香り

甘い香りが目立ち、アルコール感はほとんどありません。

全体的に上品な印象です。

メロン、ほんのりバニラ。バーボンのような気配も感じます。

甘さと香ばしさを同時に感じ、余韻はあまり長くありません。

アルコールのアタックはほぼなく、ナッツ、メロン、はちみつ、バニラ、わずかにビター。

コクもほんのり感じます。

アイリッシュウイスキーのジェムソンに似ている気がします。

結論

とても飲みやすい!!

2,000円台でこの味わいは文句なし、と感じました。

「クラウン ローヤル」おすすめの飲み方

ウイスキーロックの画像

一番おすすめの飲み方はロックです。

氷が少し溶けだしたときの甘さとまろやかさは絶品。

それでいてライトな飲み口で、すいすい飲めてしまいます。

普段からロックが好きな方、いつもハイボールだけどロックにチャレンジしてみたい方におすすめです。

濃いめに作るハイボールも「クラウン ローヤル」の良さを引き出してくれます。

若干の渋みが出て甘さが控えめになるので、食中酒として楽しめます。

「クラウン ローヤル」はカクテルのベースにするのもおすすめです。

コーヒーと合わせ、上から生クリームを絞ったスイーツ風ドリンクなどはいかがでしょうか。

普段ウイスキーを飲まない甘党の方におすすめです。

とても飲みやすく、つい酒量が増えやすいので、酔っぱらってしまわないようご注意ください。

「クラウン ローヤル」に合うおすすめのおつまみ

「クラウン ローヤル」のふっくらとした甘みは穀物由来のもの。

パンを連想させる甘みで、乳製品やドライフルーツとの相性が抜群に良いのです。

そこで試していただきたいおつまみが、レーズンバターチーズサンド。

バターやクリームチーズのまったりとしたふくよかな甘みと、レーズンのとろっとした甘みが重なり、「クラウン ローヤル」のおいしさをぐんと引き出してくれます。

レーズンバターチーズサンドのレシピ

お菓子作りに使用されるバターの画像

無塩バター、クリームチーズ、ラムレーズンを混ぜ合わせ、ビスケットやクッキーでサンドすれば、あっという間にレーズンバターサンドのできあがりです。

食べたいと思ったときにすぐ作れるのが、うれしいですね。

ラムレーズンはレーズンをラム酒に漬け込んで作りますが、面倒な場合は購入しても良いでしょう。
製菓商品を取り扱っている店舗で見つけられます。

お取り寄せ

テレビで紹介されて話題になった「ラニーチーズ」のレーズンバターチーズサンドです。

おいしいうえに見た目がかわいらしいので、SNSで大人気の商品です。

クリームチーズで作られたバターサンドは、まさに「クラウン ローヤル」にぴったりなお菓子です。

「クラウン ローヤル」の種類と価格

「クラウン ローヤル」シリーズをご紹介します。

アルコール度数や価格もまとめているので、選ぶ際の参考にしてください。

定番シリーズ

クラウン ローヤル

アルコール度数:40% 750mL

「クラウン ローヤル」のスタンダードボトルです。

初めて「クラウン ローヤル」を試す方は、まずこちらからお試しください。

クラウン ローヤル ノーザンハーベスト ライ

アルコール度数:45% 750mL

ジム・マーレイ氏のウイスキーバイブル2016において、ワールドウイスキーオブザイヤーを受賞したボトルです。(参考:crownroyal.com

ライ麦由来のスパイシーさが個性的。

バターのようなコクがしっかりと感じられ、余韻までクリーミーです。

クラウン ローヤル ブラック

アルコール度数:45% 750mL

焦がしたオーク樽で熟成させて造られたボトルです。

ドライフィグのような香りが高級感を演出。

バーボンに似た力強さも感じられます。

酒のやまや 楽天市場店
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プレミアムライン

クラウン ローヤルXO

アルコール度数:40% 750mL

コニャックカスクで後熟させて仕上げた「クラウン ローヤルXO」。

バニラやオーク、ドライフルーツ、スパイスの香りが複雑に絡み合った、奥深い味わいのエレガントなウイスキーです。

クラウン ローヤル XR

アルコール度数:40% 750mL

ラサール蒸留所の原酒が含まれた希少なウイスキーです。

味わいは滑らかでスムースな舌触り。

ぜひストレートでどうぞ。

フレーバードウイスキー

クラウン ローヤル メープルフィニッシュ

アルコール度数:40% 750mL

「クラウン ローヤル」をメープルの木で造った樽で後熟させて風味をつけたウイスキーです。

バニラとメープルを混ぜたような、なんとも甘くスイーツのような香り。

アイスクリームにかけたり、紅茶に垂らしたりしてもおいしく召し上がれます。

クラウン ローヤル リーガルアップル

アルコール度数:35% 1000mL

リンゴのフレーバーを加えた、さわやかな味の「クラウン ローヤル リーガルアップル」。

そのまま飲むより、カクテルにしたほうが個性を生かせる味わいです。

公式サイトにさまざまなレシピが掲載されているので、楽しみながら作ってみるのはいかがでしょうか。

最後に

カナダを代表するウイスキー、「クラウン ローヤル」を紹介しました。

塩キャラメルフレーバーやコーラとミックスしたカクテル缶など、「クラウン ローヤル」には、まだ日本に輸入されていないユニークな商品が多数あります。

今後、「クラウン ローヤル」シリーズの取り扱いが日本で増えることを期待しましょう。

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  • この記事を書いた人

ASUKA

本業はヨガインストラクター。 ウイスキー好きが高じてWhiskeen編集部の仲間入りを果たす。 アイラ系とシェリー樽系のどちらも大好き。

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