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スコッチウイスキー「デュワーズ」消費大国アメリカで大人気の理由とは?

「デュワーズ」は、スコットランド生まれの有名なブレンデッドウイスキーです。

そんな「デュワーズ」ですが、アメリカでシェアNo.1なのをご存じでしょうか。

また、諸説ありますが、ハイボール誕生のきっかけになったといわれる銘柄でもあります。

今回はそんな「デュワーズ」の歴史やラインナップをご紹介しますので、この記事を通してぜひ世界観を感じてみてください。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛してます。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです

スコッチウイスキー「デュワーズ」とは 

「デュワーズ」は、アメリカにおいて国内シェアNo.1のスコッチウイスキーです。
スコッチといえば「デュワーズ」といわれるほど、アメリカで大人気の銘柄で、もちろんアメリカだけでなく、日本を含む全世界に認められるポピュラーなスコッチウイスキーです。

そんな「デュワーズ」のキャッチフレーズは、“いつも胸に、好奇心を。”

「デュワーズ」の”好奇心”にスポットを当てた、以下の動画もぜひご覧ください。

出典:デュワーズ いつも胸に、好奇心を。30秒バージョン - YouTube

「デュワーズ」の特徴

「デュワーズ」の広告画像
画像出典:Behance

まず「デュワーズ」の基本情報をまとめます。

種類スコッチ/ブレンデッドウイスキー
キーモルトアバフェルディ(他4つ)
原産国イギリス・スコットランド
平均アルコール度数40%
おすすめの飲み方ハイボール

「デュワーズ」はスコッチのブレンデッドウイスキーです。
ブレンデッドウイスキーとは、数種類のモルトウイスキーやグレーンウイスキーを掛け合わせ、バランスのよい味わいに仕上げたウイスキーのこと。
複数の蒸留所の異なるウイスキーのテイストや香りが混じり合い、深みのある独特の味わいを楽しめます。

厳選されたウイスキーをブレンドした「デュワーズ」は、“ダブルエイジ製法”による、まろやかな味わいが特徴です。
後ほどダブルエイジ製法やキーモルトについて詳しくご紹介します。

栄光の歴史  

「デュワーズ」は“世界で最も多くの賞を受賞したブレンデッドスコッチウイスキー”であり、その数は1,000以上にのぼります。

「デュワーズ」の歴史を年表にまとめました。

  • 1846年 創業者ジョン・デュワーによりジョン・デュワー&サンズ社が設立
  • 1886年 エジンバラ国際博覧会でメダルを獲得
  • 1891年 “ハイボール”の誕生
  • 1893年 ヴィクトリア女王より英国王室御用達の称号を獲得
  • 1898年 アバフェルディ蒸留所が設立
  • 1902年 イギリスでハイボール(HIGH BALL)の商標を取得
  • 1905年 ニューヨークの新聞で“ハイボールの起源”と紹介

創業者と2人の息子

「ジョン・デュワー&サンズ社」の創業者ジョン・デュワーの肖像画
 画像出典:https://www.dewars-jp.com

「デュワーズ」を生んだ”ジョン・デュワー&サンズ社”の創業は1846年。
創業者のジョン・デュワーは、当初ワインやスピリッツ類を扱っていました。

その後、”ジョン・デュワー&サンズ社”はウイスキーを初めてボトル詰めにして売ったことで業績がアップ。
これまで量り売りが基本だったウイスキー業界において、ボトル詰めは革新的な販売方法でした。

ジョン・デュワーの死後、同社は2人の息子に引き継がれます。

  • ジョン・アレクサンダー・デュワー
  • トミー・デュワー

息子たちは引き継いだ同社を、世界的に有名なブランドに育て上げていくのです。

アメリカで大人気となった理由

やがて「デュワーズ」は、スコッチ最大の消費国アメリカにおいてシェアNo.1を獲得するほど爆発的な人気を得ます。
人気に火が付いたきっかけは、鋼鉄王アンドリュー・カーネギーが、当時のアメリカ大統領に「デュワーズ」を樽ごと贈ったこと。
これは、トミー・デュワーが親交の深かったカーネギーに、ジョン・デュワー&サンズ社宛ての手紙を書かせたことで実現しました。
手紙には、「私の友人であるベンジャミン・ハリソン米国大統領に最良のスコッチウイスキーを送るように」と書かれていました。

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーから、ジョン・デュワー&サンズ社宛てに送られた実際の手紙
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーから、ジョン・デュワー&サンズ社宛てに送られた実際の手紙
画像出典:デュワーズ|バカルディ ジャパン株式会社【BACARDI JAPAN】 (dewars-jp.com)

上記の手紙をきっかけに、「デュワーズ」の名が全米で広く知られるようになったのです。

ハイボール起源説 

ハイボールを持つトミー・デュワー
ハイボールを持つトミー・デュワー 
画像出典:https://www.dewars.com/whisky-drinks/

「デュワーズ」はハイボールの起源といわれています。

諸説ありますが、「デュワーズ」が起源といわれる面白い逸話をご紹介します。

1891年のニューヨーク。
トミー・デュワーは友人とウイスキーを楽しむためにサロンへ行き、ウエイターから出されたグラスが小さかったため、こう言いました。

「もっと背の高い(high)グラスでくれないか。そうすればもっと楽しめる(have a ball)」

その瞬間、highとhave a ballを掛け合わせて「ハイボール」が誕生したといわれています。

「デュワーズ」のこだわりの製法と蒸留所  

「デュワーズ」は独自の”ダブルエイジ製法”により、ウイスキー初心者にも親しみやすい、なめらかな味わいに仕上がっているのが特徴的です。

ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」ならではの熟成に力を入れた製法の秘密や”ダブルエイジ製法”を実現する樽、味の要となるモルトを製造する5つの蒸留所について解説します。

独自のダブルエイジ製法

前述の通り、「デュワーズ」は時間と手間をかけた”ダブルエイジ製法”で造られたウイスキーです。
”ダブルエイジ製法”は、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、そのブレンデッドウイスキーを再び樽の中で熟成させます。
これが、なめらかでバランスのとれた味わいのウイスキーができる秘訣です。

”ダブルエイジ製法”を発展させた樽シリーズ

「デュワーズ」はスコッチウイスキーと世界の樽を掛け合わせた、“樽シリーズ”というラインナップを発売しています。

ダブルエイジ製法でできた原酒をさらに世界のユニークな樽でフィニッシュさせることで、新しいフレーバーのウイスキーを生み出しました。

主な樽の種類
・ラム樽
・メスカル樽
・ミズナラ樽

樽シリーズが生まれたきっかけ

1892年、「デュワーズ」創業家の一人であるトミー・デュワーは、販路を広げるため世界各地へと旅に出ました。

訪問したのは26か国にもおよび、旅先で出会ったさまざまな文化をウイスキー造りのヒントに。

“異なる2つのものが掛け合わさると新しい発見や創造につながる”

この気づきが「デュワーズ」の樽シリーズ、別名”ユニークカスクシリーズ”が生まれるきっかけです。

参考:https://www.dewars-jp.com/cask/をもとに筆者が執筆

キーモルトを造る5つの蒸留所 

「デュワーズ」は、5種類のキーモルトによって味や風味が決定づけられています。

  • アバフェルディ蒸留所
  • クライゲラキ蒸留所
  • オルトモア蒸留所
  • ロイヤル・ブラックラ蒸留所
  • マクダフ蒸留所

キーモルトを製造する、上記5つの蒸留所について簡単にご紹介します。

中核を担うアバフェルディ蒸留所

メインのキーモルトを製造しているのは、ハイランド地方のアバフェルディ蒸留所。
1898年、ジョン・アレクサンダー・デュワーによって「デュワーズ」のために設立されました。

アバフェルディ蒸留所はビクトリア朝様式の見事な建物で、観光ツアーも開催されています。
中にはウイスキーラウンジやカフェも併設されているようです。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

その他4つの蒸留所

「デュワーズ」のキーモルトには、アバフェルディ蒸留所のほか、以下の蒸留所のモルトも使用されています。

スペイサイド地方
  • クライゲラキ蒸留所
  • オルトモア蒸留所
ハイランド地方
  • ロイヤル・ブラックラ蒸留所
  • マクダフ蒸留所

コスパ最高!デュワーズのラインナップ

「デュワーズ」はメジャーな商品から樽シリーズまで、種類が豊富です。

気軽に試せるスコッチウイスキーなので、ぜひ自分にぴったりの「デュワーズ」を見つけてみましょう。

コスパの良い普段使いの銘柄が知りたい!という方は、以下の記事も併せて参考にしてみてください。

「デュワーズ ホワイトラベル」

参考小売価格(税込)1,326円※
アルコール度数40%
容量700mL
※2022年9月5日執筆時 価格ドットコム参考

1899年に初代マスターブレンダーのA.J.キャメロンが手掛けた、長年愛されるブレンデッドスコッチウイスキー。
日本では、多くのバーテンダーに支持されているウイスキーとして有名です。

手に入りやすい価格で、気軽にハイボールを楽しみたい方におすすめですよ。

じっくり楽しみたい方は、ぜひストレートでどうぞ。

「デュワーズ12年」

参考小売価格(税込)2,411円※
アルコール度数40%
容量700mL
※2022年9月5日執筆時 価格ドットコム参考

「デュワーズ12年」は12年以上熟成されたアバフェルディを中心に、40種類以上の原酒をブレンドしており、なめらかな味わいと芳醇な香りが特徴的。

いつもと少し違うハイボールを飲みたいときに、おすすめします。

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「デュワーズ15年」

参考小売価格(税込)4,732円※
アルコール度数40%
容量750mL
年※2022年9月5日執筆時 価格ドットコム参考

「デュワーズ 15年」は、7代目マスターブレンダーが手掛けた現代的味わいの1本です。

15年以上熟成されたアバフェルディを中心に40種類以上の原酒をブレンドすることで生まれる、甘く華やかな香りが特徴。

ワンランク上のハイボールを楽しみたい方におすすめです。

「デュワーズ18年」

参考小売価格(税込)9,412円※
アルコール度数40%
容量750mL
※2022年9月5日執筆時 価格ドットコム参考

「デュワーズ18年」では、18年以上の原酒をブレンド。

ジョン・デュワー&サンズ社が所有する5つの蒸留所で造られたキーモルトの個性がバランスよく調和した味わいが印象的。

ウイスキーにこだわりのある方におすすめです。

「デュワーズ25年」

参考小売価格(税込)19,632円※
アルコール度数40%
容量750mL
※2022年9月5日執筆時 価格ドットコム参考

「デュワーズ25年」も前述の「デュワーズ 15年」と同様、7代目マスターブレンダーが携わって造り上げた至高のウイスキー。
25年以上熟成された希少なモルトを含む40種類以上のウイスキーをブレンドしています。
ブレンドした原酒は、史上初の英国王室御用達を賜った「ロイヤルブラックラ」が熟成されていた樽に入れてフィニッシュ。

贅沢なウイスキーが飲みたいときにおすすめです。

樽シリーズ「カリビアンスムース」

参考小売価格(税別)2,619円※
アルコール度数40%
容量750mL
※2022年9月5日執筆時 miraido onlineshop参考

トミー・デュワーの世界観を表現する「デュワーズ8年熟成シリーズ」の第1弾商品です。

8年以上熟成させたグレーンウイスキーとモルトウイスキーをブレンド後、再度熟成するダブルエイジ製法を採用し、ラム樽でフィニッシュ。
ブラウンシュガーのような深く甘い香りが特徴です。

樽シリーズ「イリーガルスムース」

参考小売価格(税込)2,715円※
アルコール度数40%
容量750mL
※2022年9月5日執筆時 Amazon参考

トミー・デュワーの世界観を表現する「デュワーズ8年熟成シリーズ」の第2弾です。

「イリーガルスムース」は、メスカル樽でフィニッシュさせた特徴的なウイスキー。
なめらかな味わいで、グリーンペッパーのようなスパイシーな香りとほのかに感じるスモーキーな風味が特徴です。

ハイボールはもちろん、ロックやストレートでも楽しめます。

番外編「デュワーズ ジャパニーズスムース」

参考小売価格(税別)24.99ドル(日本円にして約3,500円)※
アルコール度数40%
容量750mL
※執筆時2022年9月5日換算レート

日本とスコットランドの2つの文化を結びつけたウイスキー「デュワーズ ジャパニーズスムース」。
日本のミズナラ樽でフィニッシュをかけた、8年物の「デュワーズ」です。

日本では現在発売されておらず、2022年9月時点では並行輸入品のみ購入可の商品。

調和のとれたブレンドで、シナモンやフローラルの独特な香りが特徴です。

「デュワーズ」おすすめの飲み方【合わせる料理も紹介】

ハイボールがおすすめ

「デュワーズ」は、ハイボールを作るのに最適なウイスキーで、日本において多くのバーテンダーにも支持されています。

実はWhiskeen編集部にも「デュワーズハイボール」のファンがいますよ。

メーカーが提案する「デュワーズハイボール」の作り方もぜひ参考にしてみてください。

あなたも、ウイスキー初心者から上級者まで幅広い層に愛されている「デュワーズハイボール」を自宅でぜひ作ってみましょう。

ペアリングにおすすめの料理

スコッチエッグ風ミートボールのトマト煮込み

スコッチエッグと、スコットランド生まれの「デュワーズ」を合わせるペアリングです。

「デュワーズ」をキレのあるハイボールにすれば、より楽しめそうですね。

詳しいレシピは公式サイトをご参照ください。

まとめ

「デュワーズ」の魅力、歴史、製法をご紹介しました。

「デュワーズ」はハイボールの起源といわれるスコッチウイスキー。
”ダブルエイジ製法”でなめらかな味わいに仕上がっていて、初心者も挑戦しやすいウイスキーです。

コスパも良いため、筆者も早速”樽シリーズ”を注文してみようと思います。

皆さんもぜひ「デュワーズ」をご自宅で楽しんでみてください。

  • この記事を書いた人

なつみ

お酒と温泉とSPAを愛する都内湾岸エリア在住webライター。東京の下町エリアのbarを開拓中。好きなウイスキーの銘柄は白州。

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