ウイスキーブームや、ハイボールブームなどの影響もあり、レストランやバーでも定番になったウイスキー。
ウイスキー愛好家の方も、最近好きになったという方も、気になるのはカロリーではないでしょうか。
健康に気を使っていたりダイエットをしていたりすると、糖質やプリン体も気になりますよね。
実は、ウイスキーは「太りにくいお酒」として、ダイエット中の方にも人気のあるお酒です。
そこで今回は、本当にウイスキーは太りにくいのかについてと、気をつけるべきポイントを解説します。
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ウイスキー100mLあたりのカロリーと糖質
気になるウイスキーのカロリーですが、サントリーのサイトには商品成分表一覧があります。
ウイスキー100mLあたりのカロリーをサントリーの情報を元に、見ていきましょう。
ウイスキー100mLのカロリーはご飯〇〇杯分?気になる成分
まず、ウイスキーの銘柄を複数引用して、ウイスキー100mLあたりのカロリーを確認します。
銘柄 | 100mLあたりのカロリー |
「響」「山崎」「白秋」 | 239kcal |
「ボウモア12年」「ジムビーム」 | 223kcal |
上記の数値から、ウイスキー100mLあたりのカロリーは200〜250kcal前後と考えてよいでしょう。
これがどれくらいのカロリーなのかというと、おおよそ「ご飯1杯分」。
文部科学省に掲載されている食品成分表を見ると、1杯150gのご飯のカロリーは234kcalと記載されています。
ウイスキー1杯あたりの分量ですが、1ショットがおよそ30mLほど。
ウイスキーをシングルで3杯ほど飲めば、ご飯1杯分のカロリーを摂取することになります。
実は糖質ゼロ!ウイスキーが太りにくい理由
「ウイスキーって結構カロリーが高いな」と感じる方もいますよね。
ではなぜ、ウイスキーが「太りにくい」と言われるのか、もう少し詳しく成分を見ていきましょう。
糖質ゼロだから脂肪になりにくい
サントリー社が公表するウイスキーの成分をみると、炭水化物と糖類が0gであることが分かります。
つまり「糖質ゼロ」。
ダイエット中で、糖質の量を制限している方には嬉しい情報ですよね。
ウイスキーが糖質ゼロである理由は、製造方法にあります。
焼酎や泡盛と同じ「蒸留酒」であるウイスキーは、原料を糖化・アルコール発酵させた後、「蒸留」という過程を経て造られます。
蒸留する過程で、アルコール分が抽出され、糖質や不純物の多くが取り除かれるため、糖質ゼロとなるのです。
糖質は体を動かすエネルギー源になる栄養素ですが、消費し切れなかった糖質は脂肪になってしまいます。
健康を気にするのであれば、余分な糖質は摂りたくないもの。
しかし、ウイスキーなら糖質を摂りすぎる心配はありません。
ウイスキーのカロリーは脂肪になりにくい
「でも、3杯飲んでご飯と同じカロリーなら太るのでは?」と心配になりますよね。
実はカロリーにも種類があります。
アルコールのカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれており、「栄養が含まれない空(エンプティ)のカロリー」という意味です。
「エンプティカロリー」は、真っ先にエネルギー源として消費されることが分かっています。
アルコールのカロリーは、消費されて体には残りにくいということですね。
これも、ウイスキーが「太りにくい」とされている理由です。
誤解されやすいのですが、栄養がないからといってウイスキーは「実質ゼロカロリー」ではないので、飲みすぎにはご注意を。
参考:東洋経済 「酒飲むと太る」という人に教えたい医学的知識
実はプリン体もほぼゼロ
ダイエットから話は変わりますが、ウイスキーの成分で嬉しいポイントは他にもあります。
それは、「プリン体もほぼゼロ」ということ。
ウイスキーに含まれるプリン体は、100mLあたり、0.1gとごくわずかです。
ビールや、レバー、魚卵に多いプリン体は、摂りすぎると血液の中に尿酸がたまって高尿酸血症を起こします。
高尿酸血症が続くと尿酸が結晶となって、急性関節炎を引き起こしますが、この症状が痛風と呼ばれているものです。
したがって、プリン体の少ないウイスキーは痛風を引き起こす可能性が少ないお酒といえます。
参考:公益財団法人 痛風・尿酸財団 アルコール飲料中のプリン体含有量
【ウイスキーは太りにくい】カロリーを抑えるオススメの飲み方は「ハイボール」
糖質ゼロでプリン体も少なく、カロリーも消費されやすいウイスキーですが「絶対に太らない」というわけではありません。
飲み過ぎれば摂取カロリーを消費しきれず、太る可能性があります。
「それでも、ウイスキーを楽しみたい」という方にオススメの飲み方は、ハイボールです。
カロリーが気になるならハイボール
ハイボールはウイスキーを炭酸で割っているため、摂取カロリーを抑えられます。
「サントリー」の情報を見ると、「トリスハイボール」の100mLあたりのカロリーは、48kcal。
ストレートで飲む場合に比べ、同じ量でも4分の1以下です。
また、炭酸はお腹がふくれやすく満腹感があるため、飲む量を抑えることもできます。
「お酒が大好きで、つい飲み過ぎてしまう」という方は、飲み方を工夫してみるとよいですね。
ハイボールの注意すべき飲み方【カロリー・糖質が増える】
オススメの飲み方のハイボールですが、注意すべきポイントもあります。
最近のハイボールの人気から、スーパーやコンビニにも、缶のハイボールが置いてありますが、実は糖質が含まれていることがあります。
缶のハイボールには甘味や風味をつけるために、ウイスキーと炭酸水以外に甘味料や香料が入っており、糖質が含まれる原因となっています。
また、ウイスキーを使ったカクテルも要注意。
カクテルに使われるジュースやシロップには、糖質が含まれています。
糖質をなるべく控えたい場合は、市販のハイボールを買う時に原材料もチェックしてみましょう。
ウイスキーは体重が気になる人にもオススメ!注意点は?
飲み方や分量に気をつければ、ダイエット中でもウイスキーを楽しめることが分かりました。
もうひとつ注意しておきたいのは、一緒に食べるおつまみです。
「アルコールを飲むと食欲が増し、いつもより多く食べてしまう」という方もいるのではないでしょうか。
アルコールのカロリーは真っ先に消費されると解説しましたが、アルコールの消費が優先されると、おつまみのカロリーが消費しきれず体に残りやすくなります。
残ったカロリーは脂肪になってしまうため、おつまみの食べ過ぎは危険です。
体重や健康に気をつけるなら、一緒に食べるおつまみは、以下のようなタンパク質の多い食品にしましょう。
・枝豆
・するめ
・冷奴
・ナッツ など
まとめ
ウイスキーが「太りにくいお酒」として人気があるのは、糖質ゼロで、カロリーが消費されやすいお酒だからと分かりましたね。
飲み方や飲む量、おつまみに気をつければ、ダイエット中であっても、ウイスキーを楽しめます。
健康も、お酒の楽しみも諦めなくて大丈夫です。
あなたもぜひ、ウイスキーを楽しみましょう。