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ニッカウヰスキー最高傑作「鶴」とは?【惜しまれつつ製造終了したボトル】

「鶴」と聞くと何を想像しますか?

動物の「タンチョウヅル」や伝統工芸品に印字されている「鶴」のモチーフなど、さまざま想像するでしょう。

この記事をチェックしているということは、ウイスキーの「鶴」を想像された方もいるかもしれません。

今回はジャパニーズウイスキーが誕生するきっかけを作った人物が生前最期に製造した渾身のブレンデットウイスキー「鶴」を紹介します。

伝統文化を大切にし、継承しつづける和の国「日本」では伝統工芸品や日本食など様々な製品が生まれており、世界各国からも注目されていますがウイスキーも例外ではありません。

ウイスキーの世界でも日本で製造されたウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」と呼ばれ、近年では「世界五大ウイスキー」のひとつになりました。

「鶴」日本のウイスキーの父・竹鶴政孝氏が製造したブレンデットウイスキー

ニッカウヰスキー最高傑作「鶴」とニッカシングルモルトウイスキー「余市」

日本にウイスキーを広め、「日本のウイスキーの父」と呼ばれたニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝(たけつるまさたか)氏。

彼はこれまでに数々のジャパニーズブランデーを製造、販売してきました。

「スペシャルエイジ」や「キングスランド」「ハイニッカ」など日本のウイスキーの歴史を語る上では欠かせない名酒ばかりです。

そんな竹鶴政孝氏が亡くなる3年前に完成させた最後のウイスキーが「鶴」です。

「鶴」の繊細さを表したボトルデザイン

1976年に登場した「鶴」は名前の通り、日本を代表する鳥類「鶴」をイメージして製造されましたが、上記画像の陶器ボトル、アナタは知っていますか?

ガラスでできたスリムボトルで販売されている「鶴」を知っているという方もいるでしょう。

ニッカファンはすでに知っているかもしれませんが、実は「鶴」が初めて販売されたときは、上記画像の陶器のボトルで販売されたんです。

蓋に向かってだんだんと細くなっていくボトルデザインは、正しく優雅に佇む美しい「鶴」を彷彿とさせます。

このボトルデザインは日本を代表する鳥「鶴」をイメージし、陳列棚に並んだ際に華やかに映るようデザインされたのだとか。

また、日本では「鶴」は「亀」と並んでたいへん縁起の良い動物とされています。

そのため、お祝い品としてこのボトルを送ると大変喜ばれたそうですよ。

ガラスのスリムボトルにもこだわり

1992年に発売されたガラスのスリムボトルも、実はかなりこだわって製造されています。

・ラベルの「鶴」の文字
・陶器ボトルの名残を残す竹林と鶴のレリーフ

まず、ラベルの「鶴」の文字は竹鶴政孝氏の息子・竹鶴威(たけつるたけし)氏が直筆で書いたものを使用しています。

更にガラスボトルには陶器ボトルのデザインを残すため、竹鶴家に代々伝わる「竹林に遊ぶ鶴」の屏風の絵をモチーフにした「鶴」レリーフが。

他にも小さい鶴がボトルのあちらこちらに描かれているなど、たいへん遊び心が詰まっています。

こだわりのウイスキー「鶴」のラインナップ2選

現在では製造が終了し、なかなか手に入りにくい「鶴」。

現在では小売店をはじめ、Amazonや楽天市場などの通販サイトで高価ながらも入手できる場合があるようです。

今回は比較的入手しやすいボトル2選をご紹介します。

ニッカウヰスキー 鶴 ノンエイジ

余市蒸留所限定ウイスキー「鶴」
画像出典:https://twitter.com/ASAP_TAKE/status/1483816259854778374
平均価格700ml:22,770円~30,000円

「ニッカウヰスキー 鶴 ノンエイジ」は、2016年に余市および宮城峡蒸溜所限定で販売されているボトルです。

蒸留所限定品にもかかわらず、手に入らない時もあるのだとか!

比較的若い原酒を使用し、製造されていることから飲みにくさがなくフルーティで優しい味わいが印象的。

それでいて、スパイシーな香味も感じられることからウイスキーが飲みにくいと悩んでいる人でも比較的飲みやすいと評判だそうです。

アルコール度数:43%

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楽天市場

ニッカウヰスキー 鶴 17年

ニッカウヰスキー「 鶴 17年」
画像出典:https://twitter.com/whisky_andsoda/status/1406569903444750339
平均価格700ml:31,000円~34,500円

アルコール度数:43%

力強さは弱まり、代わりにフルーティな味わいと、鼻腔をくすぐる豪華で華やかな香りが駆け抜け、思わずその魅力に酔いしれてしまうと評判の「ニッカウヰスキー 鶴 17年」。

寝かせず飲むと、同ブランドで販売されているウイスキー「余市」のような力強さを感じてしまい飲みにくいそうですが、寝かせることでその表情が一変します。

バーや店頭で見つけた際は、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

「鶴」を味わいけれど価格の問題で手が届かないアナタへ

現在では、日本では様々なジャパニーズウイスキー商品が販売されていますが、どの商品もそれぞれの個性と魅力を持ち、どれを購入しようか迷ってしまう方もいるでしょう。

そこで、おすすめしたいのが日本にウイスキーを持ち込んだ竹鶴政孝氏が創設した「ニッカウヰスキー」関連の商品です。

どの商品からも、竹鶴政孝氏のウイスキーにかける熱い想いがきっと伝わってくるはず。

当メディア「Whiskeen」でもニッカウヰスキー関連商品について記事を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

最後に

ニッカウヰスキーの創始者である竹鶴政孝氏が生み出した最高傑作のジャパニーズウイスキー「鶴」特集、いかがでしたか?

日本の伝統文化と技術を継承したニッカウヰスキー「鶴」は、多くのファンに惜しまれながら現在では製造が終了。

現在では、蒸溜所限定のノンエイジのみが販売されているようです。

そのせいか、価格が高騰してしまい、購入に踏み切れない方も多いかもしれません。

しかし、バーなどで運よく見つけた場合は、高いお金を払ったとしても飲む価値のあるウイスキーです。

ニッカウヰスキーの「鶴」をきっかけに、これからも楽しいウイスキーライフを過ごしてください。

  • この記事を書いた人

あさひなペコ

Webライター/編集。梅酒と偽られてウイスキーを飲んだという思い出がある、お酒好き。 ウイスキーはJack Daniel's派だが、最近はキルベガン、ジョニ赤にもハマる。ビールや日本酒・ワインも好きです。 4年に渡る知見をもとにしたライティングウェビナーを開催するドイツ在住デジタルノマドという一面もあり。

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