バーに行けば、いろんな種類のウイスキーをゆっくりと楽しめます。
しかし、「どのように振る舞えばいいのだろう」と不安に思い、入りにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。
今回は、バーに行きたいけど勇気が湧かないと感じている方に、バーでのマナーや注文方法を解説しましょう。
この記事を読んで、バーを気軽に楽しめる場所にしてください。
この記事の監修者

ウイスキーが楽しめるバーとは

バーといえばカクテルというイメージを持っている方も多いと思いますが、ウイスキーを豊富にそろえているバーもあります。
バーは一般的にワンショット(一般的に30ml程度)で注文できるため、興味のあるウイスキーをいろいろと試すことができます。
お酒の知識が豊富なバーテンダーに、ウイスキーの豆知識やおすすめを聞けるのもバーの良い点ですね。
店名に「ウイスキー」と付いてるお店をチェック
ウイスキーを豊富にそろえているバーは、ウイスキーと看板に明記している場合があります。
明記がなくても、銘柄の名前や産地、樽や仕込み水の英語名といった「ウイスキーの関連用語」が店名に入っていることもあります。
このようなお店に入れば、安心して色んな種類のウイスキーを楽しめる可能性が高いです。
店名で判断できない場合は、ネット検索でメニューを調べてみてもいいでしょう。
バーの基本的なマナー

バーでウイスキーを楽しむためには、バーの基本的なマナーを理解する必要があります。
いろいろなスタイルのバーがありお店によってマナーは違いますが、今回は「オーセンティックバー」の基本的なマナーを解説しましょう。
オーセンティックバーで注意すべき点は、以下のような行為です。
- 声の大きさに注意
- 他のお客様への配慮
- 電話や動画を撮るのはNG
- 写真やSNSでの投稿は確認
- ボトルを触る時は確認
- 勝手に席の移動・立ち歩くのはNG
- 酔いすぎないように注意
「オーセンティック」とは、「本物の」や「格式の高い」という意味があります。
「オーセンティックバー」とは、お酒の専門知識を持つバーテンダーがいて、本格的で重厚なバーカウンターがある伝統的なバーのことをいいます。
声の大きさに注意
バーでは、大きな声でしゃべったり騒いだりするのは好ましくありません。
あまりにひどいと注意されたり、退店を求められることも。
静かにお酒を楽しみたいお客さんも多いので、大きな声を出して雰囲気を壊さないようにしましょう。
バーの落ち着いた照明やBGM、バーテンダーさんが作り出している空間では自然と声は大きくなりにくいので、難しいことではないですよ。
会話の内容にも気を配ることができれば、ベストです。
他のお客様に配慮
バーに来るお客さんは、落ち着いてしっぽりお酒を味わいたい方が多いです。
隣のお客さんにむやみに話しかけると嫌がられることもあるので注意しましょう。
男性から女性に話しかける場合は、特に注意が必要ですね。
バーに何度か通って常連になれば、バーテンダーを通じて隣のお客さんと話す機会が生まれ、常連同士の付き合いがしやすくなります。
人に対しての気遣いを大事にすれば、バーテンダーやお客さんと気持ちの良い関係が築けるでしょう。
電話や動画の撮影はNG
バーはお酒だけではなく、空間や雰囲気を大事にしています。
バーカウンターで電話をするのは雰囲気を壊してしまう可能性があるので、店の外で通話するようにしましょう。
動画撮影も同様に雰囲気を壊す可能性があるので、許可なく撮影するのは遠慮しましょう。
携帯電話はマナーモードにして、できればカバンやポケットにしまっておくようにしましょう。
写真やSNSでの投稿は確認
バーには素敵なお酒がたくさんあるので、気に入った銘柄のボトルがあれば写真を撮りたくなりますよね。
撮った写真をSNSに投稿したくなることもあるでしょう。そんなときは、必ずバーテンダーに了承を得てからにしてください。
了承を得たとしても、カメラのフラッシュはオフにしておく必要があります。
近くにお客さんがいる場合は、そのお客さんにも了承を得たほうがいいでしょう。
お店によってはNGのところもあるので、気を付ける必要があります。
ボトルを触る時は確認
多くのオーセンティックバーでは、注文したウイスキーのボトルを目の前に置いてくれます。
きれいなボトルや凝ったデザインのボトルは、つい手に取りたくなってしまうものですが、勝手に触るのはマナー違反です。
お店にとってウイスキーボトルは商品であり、誤ってボトルを割ってしまえばお店にとって大変な損失となってしまいます。
ボトルを触るときは、必ずバーテンダーに触っても良いか確認をとりましょう。
勝手に席の移動・立ち歩くのはNG
勝手に席を移動したり、ウロウロ立ち歩いたりするのもお店の雰囲気を壊すのでNGです。
バーテンダーはお客さんの席配置に配慮していて、どの席に案内すれば一番くつろいでもらえるのかを考えています。
入店時に「こちらへどうぞ」と案内された席は、お店側とお客さん側両方がベストになるように考えてくれているはずです。
それでも席を変えたい時はバーテンダーに相談してみましょう。
ウロウロ歩いていたらまず注意されますし、まわりのお客さんから白い目で見られて恥ずかしい思いをするかもしれませんね。
酔いすぎないように注意
ウイスキーは度数が強いので、杯数を重ねていくとどうしても酔いが回ってきます。
過度に酔いが回ると、せっかくのウイスキーの味もわからなくなるので注意しましょう。
酩酊するとお店や他のお客さんに迷惑をかけてしまう可能性があり、バーテンダーの心象も悪くなるのでNG行為といえます。
オーセンティックバーはお酒をゆっくり楽しめる場所で、酔っ払うための場所ではありません。
飲むペースをコントロールして、酔い過ぎないように注意しましょう。
ウイスキーのおすすめ注文方法|飲み方から決める

ウイスキーの注文方法は自由ですが、ウイスキーは飲み方によって大きく味わいが変わります。
銘柄によって飲み方に向き不向きがあるため、銘柄で注文するのではなく、飲み方で注文するのもひとつの方法です。
ロックにはロック向けの銘柄がありますし、ハイボールにはハイボール向きの銘柄があります。
先に銘柄を選んでから飲み方を指定すると、その銘柄に合わない飲み方を選んでしまうかもしれません。
まずは以下の飲み方から、その日の気分で選んでみましょう。
迷う場合はバーテンダーに相談すれば丁寧に教えてもらえますよ。
- ストレート
- トワイスアップ
- オン・ザ・ロック
- 水割り
- ハイボール
例えば
「ハイボールを飲みたいのですが、ハイボールに合うおすすめのウイスキーをください。」
と伝えれば、知識豊富なバーテンダーが間違いないものを選んでくれるはずです。
値段がわからず「高そう」と不安になったら

オーセンティックバーには、メニューがないところもあります。
バーのお酒は値段が高いという印象もあるので、値段がわからないと不安になりますよね。
不安なときは、バーテンダーに遠慮せずにウイスキーの値段を聞きましょう。
バーでは値段の質問をするのはNG行為ではないので、安心してくださいね。
「値段を聞くのはスマートじゃない」と考える方は、あらかじめ予算を伝えておいてもいいかもしれません。
また、バーによってはハーフショット(15mL)で注文できるところもあるので、確認してみましょう。
ハーフショットなら、ワンショットよりもリーズナブルにウイスキーを楽しめます。
まとめ
バーでは、落ち着いた空間でゆっくりとウイスキーを楽しめます。
バーにマナーがあるのは空間の雰囲気を壊さないため・来店したお客さん全員が満足できるためです。
バーのマナーは一般常識の範囲なので、守ることは難しくないでしょう。
落ち着いた素敵な空間で飲むウイスキーは格別です。みなさんもぜひバーに行き、ゆっくりとウイスキーを楽しみましょう。