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アメリカン

「フォアローゼズ」とは?名前の意味やおすすめの飲み方を解説

皆さんは、特徴的なバラのラベルのウイスキーを見かけたことはあるでしょうか。

今回ご紹介する「フォアローゼズ」は、別名「バラのバーボン」と呼ばれています。

2018年になんと創業130周年を迎えました。

この記事では、そんな「フォアローゼズ」の魅力を余すことなくご紹介します。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです

フォアローゼズとは?

まず、「フォアローゼズ」の基本情報について確認しましょう。

  • 平均取引価格帯:1,800円~6,500円(税込)※価格は2022年9月のAmazonを参考に記載
  • 蒸溜所:フォアローゼズ蒸溜所
  • 樽:アメリカン・ホワイトオーク樽
  • 平均度数:40度~50度
  • おすすめの飲み方:ストレート、水割り、ロック

「フォアローゼズ」とはアメリカンウイスキーの本場、アメリカ合衆国ケンタッキー州で造られる“バーボンウイスキー”です。

日本人にも馴染み深いバーボンで、現在は日本のキリンビール株式会社が所有社であり製造元です。

後述しますが、創業130周年を迎えた今も多くの人に愛される「フォアローゼズ」には、バラにまつわるロマンチックなエピソードがあります。

バーボンウイスキーの銘柄やおすすめが気になる方は、こちらも参考ください。

フォアローゼズの蒸溜所

フォアローゼズ蒸溜所は、アメリカ ケンタッキー州ローレンスバーグの南、ボンズ・ミル・ロードにあります。特徴的な黄色い外装が目を引きますよね。

ケンタッキー州は日本と同様に四季があることで有名です。

夏は30℃を超え、冬は氷点下まで冷え込む激しい寒暖差が、理想的な熟成へと成長させます。

また、フォアローゼズ蒸溜所のあるケンタッキー州は平均降水量が100mmを超えることもあるほど、豊富な降水量を誇る地域のひとつです。

豊富な雨水が石灰岩(ライムストーン)の層を通過することで、酒造りに適した水に変化します。

上記のような酒造りに適した水や気候が、ケンタッキー州を世界のバーボン生産の95%にしている理由のひとつです。

観光スポットとしてもおすすめ

また、1910年に設立されたフォアローゼズの蒸溜所棟は“合衆国国家歴史登録財”に認定された歴史ある建造物であり、観光スポットとしても知られています。

蒸留所内の観光ツアーも人気です。
気になる方は、フォアローゼズ蒸溜所の公式サイトからツアーの申込ができますので、ぜひチェックしてみてください。

フォアローゼズの特徴

「フォアローゼズ」は手に取りやすい価格帯が多いことで知られているアメリカンウイスキーのひとつです。

手に取りやすい価格帯とはいっても、創業からしっかりとしたこだわりを持って造られています。

そんな「フォアローゼズ」のこだわりや特徴を深掘りしていきましょう。

厳選された素材から造られている

「フォアローゼズ」の味わいへのこだわりは、原料の選別から始まっています。

フォアローゼズの原料は、以下の5つです。

  • コーン
  • ライ麦
  • 大麦麦芽
  • 酵母(イースト)

中でもコーンは、50年以上にわたって契約しているインディアナ州の農家から、クオリティの高いものだけを厳選して仕入れています。

さらに蒸溜所の敷地内にあるグレーン・クオリティ・ラボラトリーと名付けられた場所では、大きさや傷みの有無、水分含有量などを厳しく検査します。

計算された穀物比率と酵母の原酒

フォアローゼズ蒸溜所では、2種類のマッシュビルと5種類の酵母を掛け合わせ、合計10種類の原酒を生産しています。

マッシュビルとは、バーボンを造るうえでの穀物の配合比率、つまり原料のレシピのことです。

バーボンは、マッシュビルにより香味が左右されます。

この10種類の原酒を組み合わせることで、「フォアローゼズ」の角の無いまろやかな味わいを造り出します。

「フォアローゼズ」が「トゲのないバラ」と呼ばれる理由が、製造工程からもわかるのではないでしょうか。

最低6年の熟成期間

アメリカ ケンタッキー州ローレンスバーグの激しい寒暖差が、「フォアローゼズ」の熟成を促します。

樽詰めされた「フォアローゼズ」の原酒は蒸溜所から西へ約80kmのコックスクリークにあるウエアハウス(熟成庫)へ移動します。

「フォアローゼズ」の熟成の期間は通常5〜8年、時には10年以上にも及びます。

熟成へと向かう長い時間を経て、独自の味や香り、そして美しいウイスキーの琥珀色へと変化していきます。

フォアローゼズの名前の意味

ウイスキー「フォアローゼズ」の意味である4輪のバラのイメージ画像
画像出典:unsplash

「フォアローゼズ」という名前は皆さんご想像のとおり、「4輪のバラ」という意味を持っています。

ウイスキーの銘柄としてはとてもロマンチックな名前ですよね。

果たしてウイスキーになぜこの名前が付けられたのでしょうか。

そこには4輪のバラにまつわるロマンチックな愛のエピソードが語られています。

由来は創始者の恋のエピソードがきっかけだった?

キリンの公式サイトで紹介されている、4輪のバラにまつわる愛のエピソードをご紹介します。

それはある舞踏会でのこと。

フォアローゼズの生みの親ポール・ジョーンズJr.は、絶世の美女と出会います。

一目で恋に落ちたポールは、迷わずプロポーズをしました。

彼女は彼にこう答えたのです。

「どうか次の舞踏会までお待ちください。プロポーズをお受けするなら、バラのコサージュをつけてまいります。」

そして約束の舞踏会の夜。彼女は4輪の真紅のバラを胸に、彼の前に現れたのでした。


愛が実った素晴らしい瞬間。

そんなすてきなエピソードから、「フォアローゼズ」と名づけられ、ラベルにはふたりを結んだ真紅のバラのコサージュが描かれたといわれています。

引用:https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/about/episode.html

情熱的で美しい逸話ですね。

フォアローゼズの歩みを振り返る

フォアローゼズ蒸溜所は2018年に創業130周年を迎えましたが、130年の歴史の中で刻々と変化する世界情勢や法律により、激動の軌道を歩んでいます。

そんな「フォアローゼズ」の歩みを振り返りましょう。

誕生から舞い込む禁酒法の影響

ロマンチックなエピソードが今なお語られている「フォアローゼズ」は、1888年にポール・ジョーンズJr.が商標を登録したことで誕生しました。

誕生から約30年後の1920年、他のウイスキーの銘柄にも存続の危機を及ぼした“禁酒法”時代が幕を開けます。

禁酒法の中で「フォアローゼズ」は「薬用」としての生産が認められ、操業を許された数少ない蒸溜所のひとつでした。

多くの人々の支持を経て世界へ

このポスターは、1970年から1980年までの「フォアローゼズ」の広告です。

1940年に禁酒法が廃止され、戦争も終わり、「自由」の空気がアメリカに戻ってきたのちに全世界でウイスキーの人気が再燃しました。

そして通信や流通などの市場環境の変化に加え、各地での人気の高まりもあり、「フォアローゼズ」の本格的な世界進出が始まります。

古くからウイスキーの人気が高いヨーロッパに加え、1971年には日本でも発売開始。

人々からの支持を得て広く躍進を遂げ、「フォアローゼズ」は2018年に創業130周年を迎えました。

フォアローゼズ商品ラインナップ

「フォアローゼズ」には、味が異なる数種類のバリエーションがあります。

詳しく見てみましょう。

フォアローゼズ

「フォアローゼズ」の商品画像
画像出典:楽天市場
アルコール度数40%

「フォアローゼズ」は価格も手頃で試しやすく「フォアローゼズ」の中でもスタンダードな商品です。

香りと個性の異なる10種の原酒を絶妙なバランスでブレンドしています。

香り 

フルーツ、フローラル、やわらかなスパイスとハチミツのまろやかさが特徴。

味わい 

すっきりと柔らかでなめらかな味わい、フレッシュフルーツ、ほのかな洋梨とアップルの風味も感じられます。

フォアローゼズ ブラック

フォアローゼズ ブラックの商品画像
画像出典:楽天市場
度数40%

「フォアローゼズ ブラック」はなんと“日本限定販売”の銘柄です。

個性あふれる香りをもった原酒を選び抜き、やや長めの熟成にこだわった「フォアローゼズ」の上級ラベルです。

日本限定販売なので、特別感がありますね。

香り

まろやかなスパイス、オークが醸し出す柔らかな甘さとキャラメルのほのかな香り。

味わい

芳醇で柔らかな味わい、ナツメグやシナモンのほのかなスパイス感。

フォアローゼズ シングルバレル

フォアローゼズ シングルバレルの商品画像
画像出典:楽天市場
度数50%

美しいデザインのボトルが特徴的な「フォアローゼズ シングルバレル」。

表面にはバラのエンボス加工が施されています。

いくつもの原酒を職人がテイスティングし、その中から厳選した原酒の樽だけをボトリング。

ラベルには、その原酒の樽のあった熟成庫の場所、樽のラックの位置や場所が手書きで記入されています。

見た目も華やかで、琥珀色のウイスキーがボトルのバラに色を添えていて、プレゼントなどにも最適です。

香り

スパイスの複雑な香り、洋梨、カカオ、バニラとメープルシロップの香り。

味わい

完熟したプラムやさまざまなチェリーの個性が響きあう重厚で芳醇な味わい。

フォアローゼズ プラチナ

フォアローゼズ プラチナフォアローゼズ プラチナの商品画像
画像出典:楽天市場
度数43%

「フォアローゼズ プラチナ」は、熟成の時間をたっぷりかけ、限りある原酒だけをぜいたくに使って生まれる「フォアローゼズ」のスーパープレミアムともいわれる商品です。

「フォアローゼズ ブラック」と同じく、日本限定販売です。

複雑なのに洗練された味わい、とろけるような舌触りのバーボンです。

香り

スパイスの複雑な香りと洋梨、バニラの香り。

味わい

完熟したプラムとチェリーが柔らかく調和したフルボディの味わい。芳醇なオーク感、キャラメルを感じさせます。

フォアローゼズ スモールバッチ

フォアローゼズ スモールバッチの商品画像
画像出典:楽天市場
度数40%

「フォアローゼズ スモールバッチ」はスパイシーさとまろやかな味わいが特徴です。

実は2006年に生産された商品で公式サイトでは紹介されていないのですが、通販などで購入可能です。

フレーバーの異なる4樽が選ばれ、ブレンドされています。

香り

スパイスのような複雑な香りと果実の甘い香り、バニラのような香り。

味わい

まろやかさとスパイシーさが絡み合ったぜいたくな味わい。

【フォアローゼズをたのしもう】おすすめの飲み方

フォアローゼズのカクテル

「フォアローゼズ」の名前の由来や、製造へのこだわり、ラインナップをご紹介しました。

ここからは
「実際に、どんな飲み方がおすすめなの?」
という疑問にお答えします。

おすすめの飲み方について知っていただき、ぜひ皆さんもご自宅やBarで“バラのバーボン”を試してみてください。

3ステップで余すことなく楽しむ

ウイスキーロックの画像

「フォアローゼズ」は、3ステップの飲み方で香りと味の変化を楽しめます。

3ステップの飲み方とは、1杯の「フォアローゼズ」に水、氷を順番に追加していくことにより、ストレート、トワイスアップ、ロックの3つの飲み方を楽しむこと。

「フォアローゼズ」特有の花が咲くような香りや、味わいの変化をより楽しんでいただけます。

ステップ1.まずはストレートで

そのままの「フォアローゼズ」の味と香りを楽しみましょう。

花や果実のような香りが、ほのかに感じられます。

ステップ2.常温の水を少しづつ追加して、トワイスアップに

水滴を少しずつグラスに入れ、トワイスアップに近づけます。

少量加水すると、ハチミツやオレンジピールを感じる甘い香りが楽しめます。

ステップ3. 最後は氷を入れてロックスタイルに

ごく小さな氷を入れて、ロックスタイルにします。

冷やされた「フォアローゼズ」の変化した味をじっくり楽しめますよ。

この3ステップをぜひお試しください。

「フォアローゼズ」の楽しみ方がより広がります。

カクテルでたのしむ

「フォアローゼズ」は、カクテルベースにもおすすめです。

ウイスキーと果実やハーブなどの風味がマッチし、香味はそのままに、フレッシュな味わいが楽しめます。

女性や若い方にもおすすめの飲み方です。

Barで「フォアローゼズ」を使ったカクテルをお任せで注文してみるのもおもしろいかもしれません。

ここからはキリン公式サイトでもピックアップされている「フォアローゼズ」をベースに使ったカクテルレシピを一部ご紹介します。

ミントジュレップ

材料
  • フォアローゼズ:60mL
  •  シュガーシロップ:1ティースプーン
  • フレッシュミント:5枚
レシピ

1. フレッシュミントをグラスに入れ、バースプーンの先で軽く叩く

2. フォアローゼズとシュガーシロップを注ぐ

3. ステアしながら、クラッシュアイスを2回に分けて入れる

4. さらにクラッシュアイスを山のように盛り、ミントを飾る

ローズ ミュール

材料
  • フォアローゼズ:60mL
  • ジンジャーシロップ:15mL
  • ライムジュース:25mL
レシピ

1. グラスいっぱいに氷を入れ、フォアローゼズを注ぐ

2. ジンジャーシロップとライムジュースを注ぐ

3. バースプーンをグラスの底から1~2回持ち上げるように軽く混ぜる

ケンタッキー レモネード

材料
  • フォアローゼズ:45mL
  • レモンジュース:25mL
  • シュガーシロップ:10mL
  • ソーダ:適量
レシピ

1. フォアローゼズ、レモンジュース、シュガーシロップをグラスに注ぐ

2. ソーダを注ぎステアする

3. グラスいっぱいに氷を入れ、さらにソーダを注ぎ軽くステアする

4. お好みでレモンスライスをのせて

まとめ

4本のバラのように美しく華やかなイメージにぴったりな、別名“バラのバーボン”と呼ばれる「フォアローゼズ」。

130周年を迎えた銘柄ですが、現代でも魅力が衰えないバーボンウイスキーです。

実際に、その香りと味わいを楽しんでいただけますと幸いです。

なお、今回ご紹介した「フォアローゼズ」をはじめとするバーボンウイスキーについては、以下のカテゴリから他の銘柄も確認できます。

「フォアローゼズ」を通してバーボンウイスキーの他の銘柄が気になった方は、こちらをご覧ください。

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  • この記事を書いた人

なつみ

お酒と温泉とSPAを愛する都内湾岸エリア在住webライター。東京の下町エリアのbarを開拓中。好きなウイスキーの銘柄は白州。

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