「響」とは、サントリーから発売されている国産ウイスキーです。
サントリーが「当社最高峰のプレミアムブレンデッドウイスキー」と称するだけあって非常に味わい深く、世界中のウイスキーファンをとりこにしているウイスキーです。
当記事では、「響」の歴史と種類、価格の高さの理由を解説します。
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「響」の歴史

「響」を造ったのは、サントリー創業者・鳥井信治郎の次男、佐治敬三です。
サントリー創業者・鳥井信治郎が「日本人の感性で、世界で愛されるウイスキーをつくる」という熱い思いを掲げて製造に手をつけ始めたのがはじまりです。
創業者の鳥井信治郎は1923年、日本初のウイスキー蒸留所の建設し、日本人にあったウイスキーの開発を開始。
「白札」「角瓶」「オールド」「ローヤル」などさまざまなブレンデッドウイスキーを製造しました。
その後、鳥井信治郎の次男・佐治敬三が事業を引き継ぎ、サントリー創業90周年を記念して1989年に「響17年」をリリース。
「響」という名前には、”人と自然と響きあう”というサントリーの企業理念がこめられました。

2018年には「響17年」が販売休止となり世界中のウイスキーファンに衝撃が走りましたが人気は衰えず、2021年5月には「響 BLOSSOM HARMONY 2021」を限定発売するなど、新銘柄がリリースされています。
今後も「響」の進化には目が離せません。
「響」の価格
最高峰のブレンデッドウイスキー「響」の定価を紹介します。
ノンエイジの「響 JAPANESE HARMONY」でも定価は5500円で、ブレンデッドウイスキーとしては高価な部類ですね。
響 JAPANESE HARMONY | 700mL /5,500円 |
響21年 | 700mL /3万2,000円 |
響30年 | 700mL /16万0,000円 |
アルコール度数は全て43%
「響21年」は3万2,000円、「響30年」は16万0,000円で、「響」に高価なイメージがあるのも頷けます。
「響」高騰の理由
「響」に限らず、「山崎」や「白州」、「余市」などのジャパニーズウイスキーは高騰しています。
理由は下記の2つが考えられます。
- ジャパニーズウイスキーの世界的な人気
- 日本国内のウイスキーブーム
日本国内外の人気により需要が増加して供給が追い付かなくなった結果、「響」をはじめとするジャパニーズウイスキーは高騰し、プレミア価格で取引されるようになってしまったのです。
「響」のラインナップ
響 JAPANESEHARMONY(ノンエイジ)
響JAPANESEHARMONY(ノンエイジ) | 約1万6000円(※Amazon参考価格) |

味わい…甘みがありフルーティー。クリーンでバランスに優れ、上品。
ノンエイジの「響JAPANESEHARMONY」は非常にバランスの取れたブレンデッドウイスキーで、ロックはもちろん、加水してもバランスが壊れない芯の強さが魅力です。
飲みやすい上に食事やスイーツに合わせやすく、ウイスキー初心者にもウイスキーファンにもおすすめの一本です。
響12年【終売】
響12年 | 約9万円(※Amazon参考価格) |

味わい…熟成感のある甘さ、バニラ香、深い木の香り。長い余韻。
惜しまれつつ終売した「響12年」。
現在は高騰しており入手困難で、再販を望む声も多いようです。
響 BLENDER’S CHOICE
響 BLENDER’S CHOICE | 約1万6,000円(※Amazon参考価格) |

味わい…野イチゴやピーチの甘い香り、ワイン樽由来の芳醇な香りと甘さ
複数の酒齢の原酒を厳選してブレンドし、さらにワイン樽で後熟された原酒を加えられたブレンデッドウイスキー。
「響 BLENDER’S CHOICE 」は料飲店向けに開発された銘柄ですが、個人でも購入可能です。
響17年【休売】
響17年 | 約9万円(※Amazon参考価格) |

味わい…クリームやバニラのような甘さ、バラのような華やかでゴージャスな香り。余韻は長く、17年の深みを感じる
サントリー創業90周年を記念して発売された最初の「響」が、「響17年」です。
酒齢17年以上の長期熟成モルト原酒と酒齢17年以上のグレーン原酒とブレンドしたウイスキーです。
2018年9月以降販売休止しており、販売再開が待たれます。
響21年
響21年 | 約9万5,000円(※Amazon参考価格) |

味わい…重厚で複雑な香り、スパイシーかつスイート。口当たりはなめらかで、フローラルの上品な香りも楽しめる
現行品ですが、現在は入手困難な銘柄です。
ブレンドされているモルト原酒もグレーン原酒も21年以上熟成されていて、非常に贅沢なウイスキーです。
響30年
響30年 | 約68万円(※Amazon参考価格) |
味わい…21年よりも深みや味の広がり方が増して、ブレンデッドウイスキーの最高傑作
30年という長期熟成の原酒がブレンドされた「響30年」は入手困難で、幻の銘柄と呼ばれています。
蒸留所に行けば有料試飲が可能ですので、人生で一度は味わってみたい銘柄です。
ちなみに有料試飲では15mlで2,900円ですが、「響」の最高傑作を味わえるのなら妥当な価格かもしれません。
響 BLOSSOM HARMONY 2021
響 BLOSSOM HARMONY 2021 | 約3万5,000円(※Amazon参考価格) |

味わい…桜餅の甘さ、樽由来のサクラとキンモクセイのような花の香り
「響 BLOSSOM HARMONY 2021」は、「響」構成原酒をベースに桜樽で後熟させた桜樽フィニッシュ原酒をブレンドしたウイスキーです。
ボトルのデザインが華やかで、贈答品にも喜ばれるでしょう。
響 DEEP HARMONY【終売】
味わい…ベリー系のドライフルーツ、ジャムのような濃厚な味わい。豊かな余韻。
「響17年」をベースに、赤ワインの空樽で十分に熟成させた稀少な「白州モルト原酒」と、シェリー樽で長期熟成させた「知多グレーン原酒」をブレンドした「響 DEEP HARMONY」。
非常に希少なので、barなどで見かけたらぜひ一度味わってみてください。
最後に
「響」は高価ですが、その味わいや香りは価格以上の価値があるかもしれません。
お酒好きの方へプレゼントすれば、間違いなく喜んでもらえます。
「響」を飲んで、ブレンデッドウイスキーのすばらしさを堪能してみませんか。
また、さまざまな飲み方でいろいろなおいしさを味わうのもおすすめです。
下記をご参考に、是非新しい飲み方に挑戦してみてください。