東京、湾岸エリアの中でも下町情緒が残る月島。
「Phonosheet」は、勝どき駅からほど近い大通りを少し入った、昔ながらのひっそりとした路地にあります。
長屋を改装した外観で、店内に足を一歩踏み入れると、解放的で洗練されたおしゃれな雰囲気の店内とこだわりの内装。
壁一面に陳列された種類豊富なウイスキーの数々とプロジェクターは圧巻です。
おしゃれな大人たちが集うバー「Phonosheet」のオーナー細川さんにお話を聞きました。
この記事の監修者
「Phonosheet」オーナー細川さんの歩み
ーーオーナーの細川さんについて教えてください。
細川さん 僕は岩手県で生まれ、20代の頃に、人生の岐路となるような飲食店に入社しました。
そこで出会った方々や、文化に感銘を受け、自分のお店を持つことを決意しましたね。
現在は東京に2店舗、仙台に2店舗の計4軒を経営しています。
僕自身、食べること、飲むこと、旅が好きで、そんな話で盛り上がる人も好きです。
「Phonosheet」の創業までの歴史
ーー「Phonosheet」の創業のきっかけを教えてください。
細川さん 仙台の中心部で「BAR ROCK」(バロック)というお店をやっている時に、お客様で、月島の物件のオーナー様がいらして、お店に遊びに来てくれました。
そしてちょうど『月島のテナントの1階が空いてるよ、お店やらない?』と打診があり、東京、月島でバーを始めました。
たまたま月島に来る機会もあって、この辺の雰囲気も好きで、『よし、やろう』と決意しました。
ーー最初は仙台で創業されたんですね。
細川さん そうですね。最初に仙台のお店を創業しました。
仙台ではレコードとウイスキーのお店「BAR ROCK」(バロック)、そしてラム酒と多国籍料理「Mary´s RUM」(マリーズラム)を経営しています。
月島では「Phonosheet」そして月島にほど近い佃に「Sonosheet」(ソノシート)というワインバー、イタリアンダイニングを経営しております。
「Phonosheet」のコンセプト・魅力
ーーお店のコンセプトと魅力について教えてください。
細川さん コンセプトは、“レコードバー”そして“世代や国境を越える円盤と人との縁を大切に”ですね。
常連のお客様について
ーー常連のお客様についてお聞かせください。
細川さん お客様の年齢層は20代から80代と幅広いです。
やはり、飲食好きの方が多いですね。
近隣に新しくできたおいしいお店の情報交換や、少し深めの噂話まで、話がいつも尽きませんね。
20代の方は少し背伸びして、大人の方は仕事帰りにふらっと立ち寄ることが多いです。
デートやおいしいごはんの後、お立ち寄りいただけると幸いです。
Whiskeen編集部 なつみ(常連客)お店のレビュー
一歩店に入ると、レンガ造りのカウンターと、壁一面の種類豊富なウイスキー。
そして大きなプロジェクターに映るクラシックな洋画が印象的です。
筆者も何度か通っているのですが、お客様は多種多様な方々が集まっていて、皆さん趣味や人生を楽しんでいらっしゃる方が多く、お話ししていると勉強になります。
そして気さくなバーテンダーの方々のおすすめウイスキーを気軽に聞けます。
先日も「Phonosheet」さんで紹介してもらい、筆者のお気に入りウイスキーが増えました。
ちなみに「ボウモア」です。
スコットランド、アイラ島のスコッチウイスキーで、「Phonosheet」店長の鎌田さんに相談して出していただきました。
お店の方と相談して自分好みのお気に入りのウイスキーを見つけるのもおすすめです。
“Whiskeen”読者の方の感想【Whiskeenフォロワーさんのお店の感想】
この記事の取材日当日に、なんと“Whiskeen”のTwitterアカウントをフォローしているという方と偶然出会い、簡単にインタビューさせていただきました。
ーー「Phonosheet」は初めてでしょうか。
お客様 今日会社帰りにふらっと歩いていて、お店を覗いて気になり訪問しました。
とても雰囲気の良いバーで1人でも来やすく気に入りました。
これから通おうと思います。
ーーWhiskeenフォローしてくださっているんですね!
お客様 元々実家がお店をやっていて元バーテンダーというのもありまして、現在酒類関係の会社にいて。
ウイスキーも好きなので、気になりTwitterをフォローしていましたね。
ーーそうなんですね。これからも“Whiskeen”をよろしくお願いします!
オーナー細川さんおすすめウイスキー
ここで、オーナーの細川さんおすすめのウイスキーをご紹介します。
壁一面に陳列されたウイスキーは種類豊富で、各国の珍しいウイスキーが楽しめます。
あなたもぜひ、Whiskeenの記事を読みながら、好みのウイスキーをリクエストしてみてください。
初心者向け「スキャパ スキレン」
初心者の方におすすめなのが、「スキャパ スキレン」です。
「スキャパ」とはノース語(ヴァイキングの言語)でボート、「スキレン」は、輝き・明るい空を意味します。
「スキャパ スキレン」はファーストフィルのバーボン樽で熟成させた原酒を100%使用した、シングルモルトウイスキーです。
「スキャパ スキレン」を造っているスキャパ蒸留所は、スコットランドのオークニー諸島にあり、スコットランド最北部に位置する蒸留所のひとつです。
熟成を終えたスキャパの原酒は「バランタイン17年」のキーモルトにもなっています。
「スキャパ スキレン」の味わいは、ハチミツやフルーツを思わせる香り、バニラのような甘さが特長。
飲み方はハイボールやロックがおすすめです。
上級者向け「タリスカー 10年」
上級者におすすめなのが、「タリスカー 10年」です。
「タリスカー 10年」はスコットランドにあるスカイ島という島のタリスカー蒸留所で造られている、海が育んだシングルモルト スコッチウイスキー。
「タリスカー 10年」は海と雄大な自然に強い影響を受けており、味わいは海水を感じさせる潮の風味と煙るようなスモーキーさ、力強いモルトの香味が特徴です。
飲み方はロックやストレート、軽く飲みたい方はハイボールがおすすめですよ。
これからの「Phonosheet」
ーーこれからの「Phonosheet」についてお聞かせください。
細川さん お店にあるスピーカーもターンテーブルも新しくなったので、ウイスキーと合わせていろいろな音楽を紹介できれば。
もちろん、ラムをはじめクラフトジンなどのご紹介もさせていただきます。
店長の鎌田が詳しいので、これからもいろいろ形にしていき、お客様により喜んでもらえるようにしていきます。
ウイスキー好き(初心者の方)へのメッセージ
ーー最後にウイスキー好きの方や、初心者の方へメッセージをお願いします。
細川さん 私自身、ウイスキーに堅いこだわりなどがなく、ぜひ気分に合わせてお楽しみいただければと思います。
ウイスキーは少しお水を足すだけで劇的に味が変わるので、『高めのウイスキーだからストレートで!』とか凝り固まらずに選んでみたり、『ウイスキーを飲みに来たけど、ラテンのレコードがかかってるからラム酒にしよう!』という感じで選んでみたり。
そういう遊び方が楽しいと思います。
これからの肌寒い時期、ウイスキーは余計においしく感じられるはずですよ!
最後に
おしゃれなインテリアと種類豊富なウイスキー。
そして洗練された「Phonosheet」の内装は、どこか落ち着いていて、つい長居したくなってしまいます。
オーナー細川さんの仙台のお店にも行ってみたくなりますね。
「Phonosheet」は気の良い常連さんやオーナーさん、バーテンダーの皆さんとの会話も楽しめるので、1人でも気軽に立ち寄れるBarです。
多種多様なジャンルのレコードが奏でる音楽、そして大きなプロジェクターでの洋画など、レコードや映画、音楽を楽しみながら、ゆっくりと自分の時間を楽しめますよ。
あなたもぜひ足を運んでみてください。
『Phonosheet』の店舗情報
所在地/東京都中央区月島3丁目13-7 マルベリー月島1F
電話番号/03ー5534-9499
アクセス/都営大江戸線月島駅から徒歩3分 都営大江戸線勝どき駅から徒歩5分
「Phonosheet」の公式サイト/【公式】Phonosheet(フォノシート)|大人の溜まりBAR (hb-company.com)