母の日は、母親の日頃の苦労をねぎらい、感謝を伝える特別な日です。
花やスイーツなどの定番ギフトもいいですが、今年はウイスキーを贈ってみるのはいかがでしょうか?
今回の記事では、バーテンダーである筆者が厳選した「母の日にふさわしいおすすめのウイスキー」を予算別にご紹介していきます。
母親に喜ばれるウイスキーギフト選びの参考にしてみてください。
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母の日ギフトにウイスキーがおすすめの理由
母の日にウイスキーを贈るのは意外な選択肢と思う方もいるでしょうが、母親がウイスキー好きな場合には最適な贈り物です。
この項目では、なぜウイスキーが母の日ギフトに最適なのか、理由を解説します。
なぜこの銘柄を選んだのかという「想い」が伝わりやすいから
他のギフト用アイテムと比較しても、ウイスキーは「なぜこの銘柄を選んだのか」という想いが母親に伝えやすいアイテムです。
ウイスキーの味わいは、以下の要素によって決まります。
- 原料
- 製造方法
- 熟成期間
これらの要素を考慮して選ぶことで、(受け取り手である母親に「自分のことを考えてくれた」と感じてもらえます。
例えば、母親がレーズンをよく食べるという場合、同系統の味わいがする銘柄を選ぶことで、その気遣いが伝わるはずです。
このようにウイスキーが持つ味わいや魅力を理解したうえで贈れば、感謝が伝わる母の日ギフトとなります。
すぐに飲み切る必要がなく保管しておけるから
ウイスキーは賞味期限がなく、比較的酸化のしにくいお酒ですので、長期保存が可能です。
一度に飲み切る必要がないため、自分の好きなタイミングで飲み続けられます。
そのため、他のお酒や生もののお菓子などのギフトと比べ、相手に気を使わせない贈り物になるはずです。
ウイスキーの保存期間について詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
その日の気分で自由に飲み方を変えられるから
他のお酒に比べ、ウイスキーは飲み方のバリエーションが豊富です。
疲れた日は水割り、食事中にはソーダ割り、ゆっくり飲みたいときはストレートなど、その日の気分やシーンに合わせて楽しみ方が変えられるギフトとして喜ばれます。
【予算5,000円前後】母の日に贈るおすすめのウイスキー
今回ご紹介する5,000円前後のウイスキーは、以下の基準で厳選しました。
- アルコール刺激が少なく優しい口当たり
- いろいろな飲み方で楽しめる
- クセがなくどんなときでも飲める
5,000円前後のウイスキーは、物価が高騰している現代で考えると、比較的購入しやすい価格帯です。
熟成期間の短い銘柄が多い価格帯ですが、その中でも飲みやすいものを選んでいます。
なお、プレゼントするときには、ギフトラッピングは忘れないようにしましょう。
ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700mL |
度数 | 40% |
「ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ」は、ボトルデザインの優雅さに恥じない、贅沢で華やかな味わいのウイスキーです。
ハチミツのような甘さ、柔らかいフローラルさ、ナツメグのようなスパイシーさ、なめらかで上品な口当たりが楽しめます。
シンプルながらも美しいデザインと色合いのボトルで、母の日ギフトにぴったりです。
グレンゴイン 10年
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 40% |
「グレンゴイン 10年」は、スモーキーさのない「ノンピート麦芽」を使って造られる、クセのないウイスキーです。
モルトやハチミツの優しい甘み、レモンのような爽やかさ、クリーミーな口当たりが楽しめます。
味わいのバランスがよく、どの飲み方にも合うため、母親の好みの味わいがわからない場合は、「グレンゴイン 10年」を贈れば間違いないでしょう。
ブッシュミルズ シングルモルト12年
原産国 | アイルランド |
分類 | シングルモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 40% |
「ブッシュミルズ シングルモルト12年」は、クセのないスムースな口当たりを実現するため、「ノンピート麦芽」を使って造られたウイスキーです。
熟成の最後に、イタリアの酒精強化ワイン「マルサラワイン」の樽を使っているのが特徴です。
ドライフルーツのような深い甘み、ナッツのような芳ばしさ、なめらかでリッチな飲み心地が楽しめます。
「ブッシュミルズ」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【予算7,000円前後】母の日に贈るおすすめのウイスキー
続いてご紹介する7,000円前後のウイスキーは、以下の基準で厳選しました。
- 香りや味わいが豊か
- 飲みやすさの中に飲みごたえもある
- なめらかでクリーミーな口当たり
予算が7,000円前後になると、比較的味わい深いウイスキーが買えます。
ロックやストレートで、時間をかけて飲むのもおすすめです。
クライヌリッシュ 14年
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 46% |
「クライヌリッシュ 14年」は、クライヌリッシュ蒸留所がリリースする唯一のウイスキーです。
バニラの甘い香り、リンゴのようなフルーティーさ、柔らかなスモーキーさと潮気があり、オイリーでなめらかな口当たりが楽しめます。
味わいのバランスがとてもよく、どの飲み方でも楽しめる万能なウイスキーです。
飲みごたえもあって、ウイスキー好きでも満足できること間違いなし。
「クライヌリッシュ 14年」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
グレンモーレンジィ ネクター・ドール ソーテルヌカスク
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 46% |
「グレンモーレンジィ ネクター・ドール ソーテルヌカスク」は、「ソーテルヌ」という極甘口の貴腐ワインを熟成させた後の樽を使い、最後の仕上げ熟成を行っている珍しいウイスキーです。
貴腐ワインとは?
貴腐菌が付着した「貴腐ブドウ」を使用した極甘口のワインのこと。完熟したブドウに貴腐菌が付着すると、ブドウの果皮に細かい穴が開き、ブドウ内の水分が蒸発。その結果、ブドウの糖度が高まり、風味の凝縮した「貴腐ブドウ」ができあがる。それを醸造することで、極甘口のワインが完成する。
白ワインのような香りと、バニラの甘さとクリーミーな口当たり、シトラスのような爽やかさを感じます。
甘美でエレガントな味わいが楽しめる、華やかなウイスキーです。
フォアローゼズ プラチナ
原産国 | アメリカ |
分類 | バーボン |
内容量 | 750mL |
度数 | 43% |
「フォアローゼズ プラチナ」は、日本限定で発売されているウイスキーです。
バニラのような甘い香り、バラのような華やかなさ、シナモンのようなスパイシーさ、豊かなオーク香が楽しめます。
「フォアローゼズ」というブランド名は、バラがきっかけで愛が実った、ある2人の愛の物語が由来です。
バラの花と一緒にこのウイスキーをプレゼントしてみるのもよいでしょう。
ブランドについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【予算1万円前後】母の日に贈るおすすめのウイスキー
最後にご紹介する1万円前後のウイスキーは、以下の基準で厳選しました。
- 上品でリッチな味わい
- 余韻が長く楽しめる
- 贈られたときに特別感が感じられる
1万円前後のウイスキーともなれば、高級感のある味わいの銘柄が増えていきます。
高価なだけあり、ウイスキーを飲む時間が格別なものになるでしょう。
ザ・グレンリベット 18年
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 40% |
「ザ・グレンリベット 18年」は、18年という比較的長めの熟成期間であるにもかかわらず、1万円以内で買えるウイスキーです。
価格以上の味わいがあり、レーズンのような甘さ、シトラスやハーブのような爽やかさ、スパイシーで豊かなオーク香が楽しめます。
どの飲み方にも合うバランスの良さがあり、リッチに水割りやソーダ割りにしてもおいしく飲めておすすめです。
「ザ・グレンリベット」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
ザ・マッカラン ダブルカスク12年
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 40% |
「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」は、スペインの酒精強化ワイン「シェリー酒」を熟成した後の樽を2種類使って熟成された、美しいバランスのウイスキーです。
ドライフルーツやバニラのような甘さ、あたたかみのあるスパイシーさを感じます。
12年熟成ながらもとても上品な風味で、アルコール感もあまりなく、優しい飲み心地です。
「ザ・マッカラン」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
竹鶴ピュアモルト
原産国 | 日本 |
分類 | ブレンデッドモルト |
内容量 | 700mL |
度数 | 43% |
「竹鶴ピュアモルト」は、ニッカウヰスキーが保有する、シェリー樽熟成の余市モルトと宮城峡モルト、新樽と旧樽を組み合わせたリメード樽熟成の宮城峡モルトをヴァッティング(ブレンド)した、ブレンデッドモルトウイスキーです。
なめらかな口当たりで、バニラのような甘さ、洋梨のようなフルーティーさ、ほのかなスモーキーさが感じられます。
飲みやすさと同時に厚みのある味わいもあるため、満足感の高い飲み心地です。
「竹鶴ピュアモルト」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
母の日に贈るウイスキーを選ぶときのポイント
母の日に贈るウイスキーを選ぶときには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 相手の好みに合った味の銘柄を選ぶ
- 相手が普段は買わないような銘柄を選ぶ
- おしゃれな箱・ボトルデザインの銘柄を選ぶ
3つのポイントを意識することで、母親により喜んでもらえるでしょう。
母親の好みに合った味わいの銘柄を選ぶ
まずは母親の好みに合った味わいの銘柄を選びましょう。
ウイスキーには、以下のような味わいの銘柄があります。
- スモーキー
- スイーティ
- フルーティー
- スパイシー
- フローラル
普段からウイスキーを飲む母親に贈る場合は、どんな味わいのウイスキーを飲んでいるのかを聞いてみましょう。
もし母親の好みがわからない場合は、今回ご紹介した銘柄の中から飲みやすいウイスキーを選ぶのがおすすめです。
母親が普段は買わないような銘柄を選ぶ
せっかくギフトを贈るのですから、母親が普段は買わないような銘柄を選ぶのもおもしろいでしょう。
一層特別感が出ますし、今までに感じたことのない味わいによって、新たな楽しみが生まれます。
いつも飲んでいる銘柄と同じものを贈らないよう、事前にリサーチしておきましょう。
もしリサーチが難しい場合は、予算を少し上げて贈るだけでも特別感を演出できるので、おすすめです。
おしゃれな箱・ボトルデザインの銘柄を選ぶ
おしゃれな箱やボトルデザインの銘柄を選ぶことで、より母親に喜んでもらえます。
- ギフトとしての印象がアップする
- 贈った後にインテリアになる
- より感謝の気持ちが伝わりやすい
ウイスキーの箱やボトルのデザインには、そのブランドがウイスキー造りにかける想いや、築いてきた伝統が込められています。
今回ご紹介したウイスキーはどの銘柄のボトルも美しいものばかり。
特別な母の日ギフトを演出するためにも、ぜひ、おしゃれな箱やボトルデザインの銘柄を選びましょう。
まとめ
母の日は、日頃の感謝を母親に伝えられる特別な日。
今回ご紹介したウイスキーは、バーテンダーである筆者が厳選した“間違いない”ウイスキーです。
ぜひ参考にしていただき、例年とは違う感謝の伝え方をしてみてはいかがでしょうか。