世界5大ウイスキーの中でも特に長い歴史を持ち、時代の変化に翻弄されてきたアイリッシュウイスキー。
伝統的な製法を守り続けてきた蒸留所の銘柄や、新規精鋭の若い蒸留所の銘柄など、特徴の異なるウイスキーがあります。
今回は、苦難の時代を乗り越え、近年また人気が戻ってきたアイリッシュウイスキーの、おすすめ銘柄をご紹介します。
初心者の方から愛好家の方まで楽しめるラインナップになっていますので、これからご紹介する銘柄をぜひ試してみてください。
この記事の監修者
アイリッシュウイスキーについておさらい
おすすめ銘柄をご紹介する前に、アイリッシュウイスキーについて簡単に説明します。
アイリッシュウイスキーは世界5大ウイスキーの1つで、アイルランドおよび北アイルランドで製造されたウイスキーです。
原料や製法について法律で定められており、定義に当てはまるものだけがアイリッシュウイスキーを名乗れます。
一般的にシャープですっきりした味わいが特徴で、雑味が少なく飲みやすいため、ウイスキー初心者でもチャレンジしやすい銘柄が多くそろっています。
13〜15世紀頃に民間に広まったとされ、長い歴史を持つアイリッシュウイスキーですが、1900年以降のさまざまな情勢の変化に伴い、表舞台から消えていました。
しかし、アイルランドの実業家ジョン・ティーリング氏をはじめとするウイスキーの造り手の努力により、近年はまた人気を取り戻し、復活を遂げています。
アイリッシュウイスキーについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
世界5大ウイスキーの他のウイスキーについても知りたい方は、以下の記事もお読みください。
アイリッシュウイスキー初心者におすすめの銘柄4選
まだアイリッシュウイスキーを飲んだことがない方や、まずは定番の銘柄を飲んでみたいという方に、初心者向けのおすすめ銘柄4選をご紹介します。
いずれも飲みやすい銘柄ですが、ボトルごとの特徴もしっかり感じられる、魅力的なウイスキーです。
※希望小売価格および参考小売価格は2023年4月時点のものです
※日本語版公式サイトにて価格が記載されていないものは割愛させていただきます
「ジェムソン スタンダード」
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・参考小売価格(税込):2,506円
「ジェムソン」は200年以上の歴史を誇る、伝統的なアイリッシュウイスキーです。
世界的に人気があり、アイリッシュウイスキーの中でもトップクラスの売り上げを誇ります。
大麦、モルト、グレーンを原料とし、3回蒸留で造られたポットスチルウイスキー、グレーンウイスキーによる、クセがなくスムースで飲みやすい味わいが特徴です。
購入しやすい価格なので、自宅でいろいろなアレンジをして楽しんでみてください。
「ジェムソン」については、以下の記事で歴史や各銘柄について解説しています。
タラモアデュー
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・参考小売価格(税別):2,300円
「タラモアデュー」も「ジェムソン」と同様にアイリッシュウイスキーの代表格といえるブレンデッドウイスキーです。
3回蒸留を行った3種類の原酒をブレンドして造られています。
スタンダードボトルの「タラモアデュー」は、飲みやすさの中にも、豊かな大麦の風味やバニラやフルーツの香りを感じる味わいが特徴です。
キルベガン
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
「キルベガン」は、世界最古の蒸留所といわれるキルベガン蒸留所で製造されるアイリッシュウイスキーです。
一度は閉鎖された蒸留所を、アイリッシュウイスキー復活の立役者ジョン・ティーリング氏が買収し、銘柄「キルベガン」も復活させました。
フレッシュな柑橘系の味わいとハチミツの甘み、おだやかなモルトの香りが特徴で、初心者でも楽しめるウイスキーです。
ブッシュミルズ
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・参考小売価格(税別):1,790円
「ブッシュミルズ」は、北アイルランドのジ・オールド・ブッシュミルズ蒸留所で製造されるブレンデッドウイスキーです。
ポットスチルウイスキーを使わず、モルトウイスキーとグレーンウイスキーのみで造られており、スムースな口当たりとフレッシュな果実のような味わいが特徴です。
「ブッシュミルズ」については、以下の記事もぜひお読みください。
アイリッシュウイスキーを飲み慣れている方におすすめの銘柄6選
アイリッシュウイスキーの代表的な銘柄以外にも、もっといろいろ飲んでみたい、少し変わった特徴のあるウイスキーを飲んでみたい、という方におすすめの6銘柄をご紹介します。
初心者向けの銘柄との違いを味わってみてください。
※希望小売価格および参考小売価格は2023年4月時点のものです
※日本語版公式サイトにて価格が記載されていないものは割愛させていただきます
カネマラ
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・参考小売価格(税別):4,620円
「カネマラ」は4年、6年、8年熟成のモルト原酒をヴァッティングしたモルトウイスキーです。
アイリッシュウイスキーの製造では、麦芽を乾燥させる際にピートを焚かない銘柄が多いのですが、「カネマラ」はピートを焚いたモルトを使用しています。
また、スコッチと同じように2回の蒸留で仕上げているのも特徴。
そのため、スモーキーな香りとバニラのような甘みのある、アイリッシュウイスキーには珍しい味わいとなっています。
「カネマラ」については以下の記事も参考にしてみてください。
ティーリング シングルモルト
・アルコール度数:46%
・容量:700mL
アイリッシュウイスキー復活のキーパーソン、ジョン・ティーリング氏の息子たちが設立したティーリング蒸留所における代表銘柄の1つです。
シェリー、ポート、マデイラ、ホワイトバーガンディ、カベルネ・ソーヴィニヨンと多彩な樽でフィニッシュしたモルト原酒をブレンドしています。
甘くて果実感があり非常に飲みやすく、若干のスパイシーさも感じられる銘柄です。
加水すると、よりフルーティーになります。
レッドブレスト 12年
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・参考小売価格(税抜):5,300円
「レッドブレスト 12年」はアイルランドをはじめとする、世界で人気のあるアイリッシュウイスキーです。
ポットスチルウイスキーをオロロソ・シェリー樽とバーボン樽で熟成させ、ブレンドしています。
スパイシーでフルーティーな複雑な香り、ベリー系のフルーツやキャラメルの甘みを感じられます。
ロー アンド コー
・アルコール度数:45%
・容量:700mL
・参考小売価格:オープン価格
「ロー アンド コー」は、アイルランドの首都、ダブリンにあるロー&コー蒸留所で造られています。
自社で製造するモルトウイスキーと、外部から購入したグレーンウイスキーをブレンドした銘柄で、まろやかでクリーミーな風味、フルーティーな味わいが特徴です。
バスカー アイリッシュウイスキー
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・希望小売価格:オープン価格
ロイヤルオーク蒸留所で製造される「バスカー」は、2020年に誕生したばかりの新しいアイリッシュウイスキーのブランドです。
バーボン樽、シェリー樽、マルサラワイン樽の3種の樽を使用して熟成しています。
ポットスチルウイスキー、モルトウイスキーの比率が高くブレンドされており、華やかなフルーツの香りと柔らかな甘み、なめらかでトロリとした口当たりが特徴です。
ウエストコーク バーボンカスク
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
「ウエストコーク バーボンカスク」は、2003年に設立されたウエストコーク蒸留所で造られるウイスキーです。
熟成させたウイスキーを、焦がしたミズナラ、スパニッシュ、アメリカンの3種類のオークでフィルタリングすることにより、なめらかな舌触りを実現しています。
スタンダードボトルである「バーボンカスク」は、バーボン樽熟成のモルト原酒と、グレーン原酒をブレンド。
リンゴのようなフルーティーな甘さと、スパイシーさが特徴です。
一味違うアイリッシュウイスキー銘柄3選
もっと変わったアイリッシュウイスキーを試したい、特徴の強い銘柄を知りたいという方におすすめの銘柄をご紹介します。
アイリッシュウイスキーの奥深さ、幅広さを楽しめるボトルです。
※希望小売価格および参考小売価格は2023年4月時点のものです
※日本語版公式サイトにて価格が記載されていないものは割愛させていただきます
ザ レジェンダリー・シルキー
・アルコール度数:46%
・容量:700mL
「ザ レジェンダリー・シルキー」は、2017年にオープンしたスリーブ・リーグ蒸留所の代表的な銘柄です。
2021年には、サンフランシスコでワールド・ウイスキー・アワードを受賞しました。
「ザ レジェンダリー・シルキー」は、2回蒸留したモルト原酒と3回蒸留のモルト原酒を組み合わせ、さらにグレーン原酒をブレンドしているほか、ピート麦芽の原酒も2%使用しているのが特徴です。
焼きリンゴやレーズンのような甘みと、スモーキーな香りが楽しめます。
ランベイ スモールバッチ ブレンド
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・希望小売価格:3,400円
アイルランドの東に位置する個人所有の島、ランベイ島で製造されるウイスキーが「ランベイ」です。
「ランベイウイスキー」は、島の所有者とコニャックを製造するカミュ社が設立したウイスキーブランドで、コニャック樽でフィニッシュした銘柄が特徴です。
花や柑橘類の香り、アーモンドやペッパー、モルトの味わいとスパイシーな風味を楽しめます。
クロナキルティ ギャレーヘッド シングルモルト
・アルコール度数:40%
・容量:700mL
・希望小売価格:オープン価格
2018年に設立されたクロナキルティ蒸留所で製造され、2022年に販売開始されたばかりの「クロナキルティ」。
モルト原酒のみを使用した「ギャレーヘッド シングルモルト」は、2種類のオーク樽、内側を焦がしたワイン樽、ボルドー赤ワイン樽を使って熟成されています。
ココアと豊かなフルーツの香り、ダークチョコレートやベリー、リコリスの味わい、オークのスパイシーな余韻が特徴です。
まとめ
古い歴史を持つアイリッシュウイスキー。
時代の流れに翻弄され、一度衰退しかけるも復活を果たし、近年では新しい蒸留所の設立や新しい銘柄も発表され注目を集めています。
比較的飲みやすいウイスキーが多いので、ウイスキー初心者でも挑戦しやすいのも嬉しいですね。
ご紹介した銘柄から、アイリッシュウイスキーの世界を楽しんでみてください。