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「サゼラック ライ」由来のカクテルや歴史、おすすめの飲み方を解説

「サゼラック ライ」は歴史あるカクテル「サゼラック」に使用される、オフィシャル ライウイスキーです。

「サゼラック」と聞いてカクテルをイメージする方もいるかもしれませんが、「サゼラック 」はライウイスキーの銘柄名。
バッファロートレース蒸留所が自信を持って造る、ストレートやロックで楽しめるライウイスキーなのです。

今回は「サゼラック ライ」の歴史や、由来となったカクテル「サゼラック」についてご紹介します。
「サゼラック ライ」や、カクテル「サゼラック」に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

浅野まむ

浅野まむ

お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、大勢で飲むのも、2人で飲むのも、なんでも好きです。

ライウイスキー「サゼラック」とは

「サゼラック ライ」は、アメリカで造られているライウイスキーです。

「サゼラック ライ」の味わいや、製造しているバッファロートレース蒸留所についてご紹介します。

「サゼラック ライ」はアメリカンウイスキーの一種

アメリカンウイスキーといえばバーボンというイメージがありますが、ライウイスキーも、アメリカンウイスキーの一種です。

ライウイスキーは、以前はバーボン人気に押されがちでしたが、近年になって人気が復活。

クラシックカクテルへの関心や、ウイスキー市場全体の高級志向のおかげで、ライウイスキーの需要は高まっています。

ライウイスキーの代表的な銘柄としては

などが挙げられます。

バーボンとは違う味わいや香りが楽しめるライウイスキー。
詳しくは『ライウイスキーの魅力。スパイシーさが味わえるおすすめ銘柄も紹介』記事で解説しているので、ぜひチェックしてください。

「サゼラック」の味と香り

「サゼラック ライ」は、一度飲むとクセになるような味わいと香りが特徴です。

バランスのとれたライウイスキーとして、世界的に高い評価を得ています。

味わいキャンディー、スパイス、爽やかな柑橘類
香りクローブ、アニス、こしょう、バニラ
フィニッシュ天草、ハーブ

これぞライウイスキーというスパイシーさと、爽やかさを味わえます。

「サゼラック」を造るバッファロートレース蒸留所

「サゼラック ライ」を造っているバッファロートレース蒸留所はケンタッキー州フランクフォートにあります。
現存するアメリカ最古の蒸留所といわれており、酒づくりが開始されたのは1775年。
質の高いバーボンやライウイスキーを造ることで知られている、アメリカを代表する蒸留所です。

バッファロートレース蒸留所の主な銘柄としては、以下が挙げられます。

  • バッファロートレース
  • ブラントン
  • イーグル レア
  • エンシェントエイジ
  • オールドテイラー
  • サゼラック ライ
  • ウェラー

バッファロートレース蒸留所は、数々の有名なバーボンやライウイスキーを生み出し、世界的に高い評価を得ています。

ライウイスキー「サゼラック ライ」誕生の歴史

「サゼラック ライ」は、「サゼラック」というカクテルのために造られました。

カクテル「サゼラック」と「サゼラック ライ」誕生のきっかけ、また製造元のサゼラック社についてご紹介します。

始まりは世界最古のカクテル「サゼラック」から

「サゼラック ライ」の歴史を知る上でまず知っておきたいのが、世界最古のカクテルといわれる「サゼラック」についてです。

カクテル「サゼラック」が誕生したのは18世紀半ば。
アメリカのニューオリンズのコーヒーハウスで誕生しました。

コーヒー・ハウスから生まれた「サゼラック」

1850年、ニューオリンズに「サゼラック・コーヒー・ハウス」がオープンし、看板メニューとして大人気となったカクテルが「サゼラック」です。

コーヒー・ハウスとはもともと17世紀後半のイギリスの文化で、英国紳士の情報交換の場でした。

やがてアメリカにコーヒー・ハウスの文化が伝わると、社交場にとどまらず集会場や議会、裁判所として使われるようになりました。

カクテル「サゼラック」のベースとなったライウイスキー

当初カクテルの「サゼラック」には、ライウイスキーではなく、コニャックが使用されていました。

ベースに使われていたのは「サゼラック・ドゥ・フォルジュ」というコニャックで、「サゼラック」というカクテル名は、このコニャックが由来です。

やがて19世紀半ば、フィロキセラという害虫の流行により、ヨーロッパのブドウ畑の多くが被害を受けてしまいます。
原料であるブドウの不足により、コニャックの供給はストップ。
カクテル「サゼラック」を提供するのが難しくなってしまいました。

そこで、コニャックの代用品として考案されたのが、ライウイスキーです。
サゼラック・コーヒー・ハウスで働いていた、トーマス・H・ハンディによりライウイスキーの使用が考案され、ライウイスキーベースの「サゼラック」が普及していったのです。

ライウイスキーを販売したサゼラック社

1869年、「サゼラック・コーヒー・ハウス」を買い取って運営を開始したのが、サゼラック社です。
サゼラック社はワインやコニャックなどの輸入販売も行っていましたが、フランスのブドウ畑の被害によりコニャックなどの輸入ができなくなりました。

そこでアメリカ産のライウイスキーやバーボンの販売を開始したのです。

サゼラック社は順調に売り上げを伸ばし、いくつかのブランドを買収しながら成長を続け、やがて複数の蒸留所を所有する大手飲料メーカーとなりました。

由来となったカクテル「サゼラック」当時のレシピ

テーブルの上に置かれたロックグラスに入ったカクテルとバースプーン

「サゼラック」は、世界最古のカクテルといわれているカクテルです。

当時のレシピをご紹介しましょう。

材料

  • ライウイスキー  45mL
  • アブサン 5mL
  • ペイショーズ・ビターズ 2dash
  • アンゴスチュラ・ビターズ 1dash
  • シュガーシロップ 5mL
  • レモンピール 適量
  • クラッシュアイス 適量

作り方

  1. ミキシンググラスに、アブサンとレモンピール以外の材料を入れてステアする。
  2. 冷やしておいたロックグラスを、アブサンでリンス(グラスに入れて内側を濡らし、残りを捨てる)。
  3. リンスしたロックグラスにステアした材料を入れて、レモンピールで香り付けして完成。氷は入れない。

アブサンと2種類のビターズを使用する、刺激的なカクテルです。

ライウイスキーのスパイシーさがぐっと引き立つレシピですね。

カクテル「サゼラック」以外のカクテルを知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

「サゼラック」の種類とおすすめの飲み方

「サゼラック ライ」は、カクテルベースとしてだけではなくウイスキーとしても非常に優れています。

そんな「サゼラック ライ」のラインナップをご紹介します。

サゼラック ライ

サゼラックライの商品画像
出典:Sazerac Rye

 

アルコール度数45%
容量750mL
希望小売価格6,500円(税別)

「サゼラック ライ」のスタンダードボトルで、愛称は「ベイビーサズ」。
ライウイスキーの中でも人気の高い銘柄です。

味わい深い銘柄なのでストレートやロックがおすすめです。
アルコール度数が気になる方はソーダ割りにしても楽しめます。

もしBARに「サゼラック ライ」が置いてあれば、ぜひ「サゼラック」で飲んでほしいです。

サゼラック ライ 18年

 

アルコール度数45%
容量750mL

「サゼラック ライ 18年」はバッファロートレース蒸留所が毎年リリースする、アンティークコレクションのひとつ。

あまり日本では出回ってないので、BARなどで見つけたらとてもラッキーです。

飲み方はストレートもしくはロック、トワイスアップをおすすめします。

トーマス・H・ハンディ・サゼラック

 

アルコール度数64%前後
容量750mL

カクテル「サゼラック」に初めてライウイスキーを使用した、トーマス・H・ハンディに敬意を表して名付けられたボトル。

樽から直接瓶詰めされているストレートライウイスキーで、ライウイスキーが好きな方にはぜひ飲んでほしい銘柄です。

ストレートやロック、トワイスアップでゆっくりと味わって飲むのがおすすめです。

まとめ

ニューオリンズのコーヒー・ハウスで生まれたカクテル「サゼラック」。
「サゼラック ライ」はこのカクテルなしでは存在しなかったかもしれません。

ライウイスキーが好きな方や興味がある方は、ぜひ挑戦してほしい銘柄です。

「サゼラック」で世界最古のカクテルを味わうのもおすすめですし、ストレートやロックで「サゼラック ライ」のクオリティーの高さを存分に味わうのもおすすめです。

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  • この記事を書いた人

torauma

大阪で細々とBARをしています。 好きなお酒はバーボン。 whiskeenを通してウイスキーの魅力を知っていただけたらうれしいです。

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