クリスマスに飲むお酒といえば、シャンパンやワインを思い浮かべる方も多いはず。
しかし、リッチな味わいが楽しめて、かつ保存期間が長く無理に飲み切る必要のないウイスキーも、クリスマスにぴったりのお酒です。
今回の記事では、クリスマスに飲むのにふさわしい、贅沢な味わいのウイスキーを現役バーテンダーがご紹介します。
自宅で飲むためだったり、誰かへのプレゼント用だったり、どんな銘柄を選べば良いのか迷ったりしている方はぜひ参考にしてみてください。
【2022年版】クリスマス限定のおすすめウイスキー2選

ウイスキーの中には、クリスマス限定でリリースされる銘柄もあります。
ボトルデザインはもちろんクリスマス仕様となっており、他の通常リリースのウイスキーと比べて、飲むときの特別感がより味わえるはずです。
ビッグ ピート クリスマス・エディション 2022
アルコール度数:54.2%
「ビッグ ピート」は、スコットランドのアイラ島で造られるシングルモルトウイスキー同士を合わせたブレンデッドモルトウイスキーです。
中身は以下の4種類の原酒で構成されています。
クリスマス限定でリリースされるこの「ビッグ ピート クリスマス・エディション 2022」は、加水をおこなわずに瓶詰めされるカスクストレングスで、アルコール度数が54.2%と高くなっています。
味のパンチも強いため、スモーキーでクセの強いウイスキーが好きな方や、飲みごたえのあるウイスキーを探している方におすすめです。
参考:https://www.douglaslaing.com/collections/scotch-whisky/products/big-peat-christmas-edition-2022

ポール・ジョン クリスマス・エディション 2022
アルコール度数:46%
「ポール・ジョン」は、世界最大規模のウイスキー市場を持つインドで造られるシングルモルトウイスキーです。
クリスマス限定でリリースされるこの「ポール・ジョン クリスマス・エディション 2022」は、以下の3つの樽を使って熟成されています。
- バーボン樽
- ブランデー樽
- 過去にピーテッドタイプのウイスキーを熟成したオロロソ樽
これらの樽を使うことで、奥行きのある複雑な味わいが生まれます。
クリーミーな口当たりとフルーティーで豊かな風味、ダークチョコレートのような落ち着いた甘さが特徴です。
参考:https://pauljohnwhisky.com/en/singlemalt/paul-john-whisky-christmas-edition-2022

【バーテンダー厳選】クリスマスに飲むのにぴったりのウイスキー5選

クリスマス限定リリースのウイスキーではありませんが、「クリスマスの穏やかであたたかみのある雰囲気にマッチしていて、ゆっくりおいしく飲めるもの」という基準をもとに、おすすめのウイスキーを厳選しました。
リッチで落ち着きのある味わいをお楽しみください。
スカリーワグ
アルコール度数:46%
「スカリーワグ」は、スコットランドのスペイサイド地域で造られるシングルモルトウイスキー同士を合わせた、ブレンデッドモルトウイスキーです。
中身は「ザ・マッカラン」「ザ・グレンロセス」など、シェリー樽熟成が基本となるウイスキーのみで構成されています。
スペイサイドで造られるウイスキー特有の華やかな甘さと、少し高めの度数から生まれるしっかりとした飲み心地、シェリー樽由来のドライフルーツやダークチョコレートのような落ち着きのある風味が特徴です。
愛くるしいボトルデザインも、クリスマスの雰囲気にマッチしています。
参考:https://www.douglaslaing.com/collections/scotch-whisky/products/scallywag
参考:https://www.jisys.co.jp/item/singlemaltwhisky/57.html

ベンリアック ザ・トゥエルヴ
アルコール度数:46%
「ベンリアック ザ・トゥエルヴ」は、以下の3種類の樽を使って熟成される、スペイサイドシングルモルトスコッチウイスキーです。
- バーボン樽
- シェリー樽
- ポートワイン樽
優しくなめらかな飲み心地やバランスの取れた味わい、ポートワイン樽に由来するベリーのようなフルーティーさ、甘い風味が楽しめます。
スモーキーフレーバーが一切付いていないため、クセのあるウイスキーが苦手な方にもおすすめです。

アベラワー12年 ダブル・カスク マチュアード
アルコール度数:40%
「アベラワー12年 ダブル・カスク マチュアード」は、シェリー樽とバーボン樽で熟成された2種類の原酒を組み合わせて造られる、スペイサイドシングルモルトスコッチウイスキーです。
とても優しい口当たりで、リンゴやドライフルーツのようなフルーティーさ、チョコレートのような甘さ、シナモンのようなスパイシーさが楽しめます。
バーボン樽よりもシェリー樽由来のニュアンスが強く感じられ、リッチで落ち着いた風味です。
参考:https://www.pernod-ricard-japan.com/brands/domestic/whisky/aberlour/
参考:https://aberlour.jp/range/aberlour-12.html

グレンモーレンジィ シグネット

アルコール度数:46%
「グレンモーレンジィ シグネット」は、超高温で焙煎したモルト「チョコレートモルト」を原料に造られる、ハイランドシングルモルトスコッチウイスキーです。
味わいは濃厚。
グレンモーレンジィ蒸留所で造られるウイスキー特有のオレンジのような爽やかな風味はそのままに、ダークチョコレートやコーヒーのような深い味わいが楽しめます。
美しいボトルデザインとリッチな味わいは、まさにクリスマスに飲むのにふさわしいラグジュアリーなウイスキーです。
参考:https://www.mhdkk.com/brands/glenmorangie/sp/product/signet/

ブッシュミルズ シングルモルト 16年
アルコール度数:40%
「ブッシュミルズ シングルモルト 16年」は、バーボン樽とシェリー樽で熟成させた原酒を合わせた後、ポートワイン樽で後熟させて造られる、シングルモルトアイリッシュウイスキーです。
アイリッシュウイスキー特有のなめらかで優しい口当たりはもちろんのこと、バランスの取れた熟成感のある豊かな味わいが楽しめます。
リンゴやベリーのようなフルーティーさ、ナッツのような芳ばしさ、ダークチョコレートのような甘さが感じられるリッチなウイスキーです。
参考:https://bushmills.com/whiskeys/16-year/
参考:https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/liquorworld/brand/bushmills/

クリスマスは普段買わないプレミアムウイスキーを買うのもアリ

クリスマスは1年に1回しかない特別な日。
品薄による価格高騰でなかなか買えなくなってしまったウイスキーに、手を伸ばしてもよいでしょう。
特別な日に特別なウイスキーを飲めば、いつもとは違う贅沢なひとときが過ごせます。
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年
アルコール度数:40%
「ザ・マッカラン シェリーオーク 12年」は、オロロソシェリー樽のみで熟成されて造られる、スペイサイドシングルモルトスコッチウイスキーです。
シェリー樽由来のウッディーさやスパイシーさ、ドライフルーツのような甘さがしっかりと感じられます。
力強さと同時に繊細さも持ち合わせ、複雑で深みのあるリッチな味わいです。
参考:https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/sherryoak/
参考:https://www.themacallan.com/en-jp/whisky/single-malts/sherry-oak/sherry-oak-12-years-old

響 JAPANESE HARMONY
アルコール度数:43%
「響 JAPANESE HARMONY」は、サントリーがリリースするブレンデッドウイスキーの中で最上位のウイスキーです。
特徴的な24面カットのボトルデザインは、「1日を刻む24の時間」「季節の移ろいを記す24の節気」を表しています。
とてもなめらかな口当たりで、ハチミツのような甘さ、オレンジやアプリコットのようなフルーティーさ、ナッツのような芳ばしさやウッディーさが感じられ、洗練されたバランスの良い味わいです。
参考:https://products.suntory.co.jp/d/4901777270688/
参考:https://www.suntory.co.jp/whisky/hibiki/story/artofdesign/

山崎
アルコール度数:43%
「山崎」はサントリーが世界に誇るシングルモルトウイスキーです。
ワイン樽原酒やシェリー樽原酒、希少性の高いミズナラ樽原酒など、複数の樽で熟成された原酒を使って造られています。
バニラやハチミツのような甘さ、ワイン樽に由来するベリーのフルーティーさ、心地良いオーク香が感じられ、とても華やかな味わいです。
参考:https://products.suntory.co.jp/d/4901777233812/
参考:https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/award/

プレゼントとして贈る場合に気をつけたい3つのポイント

ウイスキーをクリスマスプレゼントとして贈るなら、相手には絶対に喜んでもらいたいところです。
しかし、何の考えもなく銘柄を選んでしまうと、場合によっては相手に満足してもらえないことも。
そうならないためにも、クリスマスプレゼント用のウイスキーを選ぶ際に気をつけておきたいポイントを3つご紹介します。
贈る相手とウイスキーの予算のバランスを考える
あまりに安いウイスキーは、そもそもプレゼントとして適していません。
だからといって、関係性が薄いにもかかわらず高価なウイスキーを贈っても、相手が負い目を感じてしまう可能性があります。
プレゼントの予算で迷ったときは、以下を目安にしてみてください。
- 5,000円前後:親しい間柄の相手、もしくはお互いのことをよく知った仲
- 10,000円前後:普段から感謝している相手、もしくは恋人など
- 15,000円以上:特別な気持ちを伝えたい相手
上記はあくまで目安です。
プレゼントで一番大切なのは「相手への気持ち」です。
相手のことをよく考えて贈るプレゼントなら、もし上記の目安に沿っていなかったとしても、しっかりと思いは伝わるでしょう。
贈る相手の好みの銘柄を知っておく
ウイスキーは嗜好品なので、人によって好き嫌いがはっきりと分かれます。
そのため「クセの強いウイスキーを贈ったら実は相手が苦手なウイスキーだった」ということも。
そのような失敗を防ぐために、相手の味の好みはあらかじめリサーチしておきましょう。
プレゼントとして最適な銘柄かどうかを考える
ウイスキーをプレゼントする前に「相手にとってこれは本当に最適なプレゼントなのか」を考えましょう。
「ウイスキーを贈ったら、実は相手がいつも飲んでいる銘柄だった」となると、プレゼントの特別感がなくなってしまうことも。
そのため、相手がなかなか自分では買わない、もしくは飲まないような銘柄を選ぶことで、クリスマスプレゼントの特別感を演出できます。
まとめ
今回ご紹介したウイスキーは、自宅用・プレゼント用としてクリスマスに飲むのにふさわしい銘柄ばかりです。
ゆったりと上品な味わいが楽しめるウイスキーは、特別なひとときを華やかに演出してくれます。
今年のクリスマスはシャンパンやワインではなく、ウイスキーで乾杯してみてはいかがでしょうか。